6月29日にライヴが決まった。ロンドン到着初日に HOWLING FIENDS を観た The Old Dispenser のオーガナイザーと話しがついたらしい。勿論対バンには ZURITO もいる。ちょっと待て。今回の “夢” と綴っていたハコで、昨日最高のパフォーマンスをしたバンドと共演できるってこと?全くポジティヴな意味で危険過ぎるぜ。
そんなわけでフライヤーや宣伝方法の話しをしながら昼を過ごし、ブログを進める。振り返っても連日の情報量が凄まじく、なかなか進まない。Teresa は昨日の飲みでガッツリ体調を崩したらしく、そういえば私もまだまだ二日酔いだ。
とうとう着手されたグリーンカレー(昨日の記事参照)も無事に頂いて、バスキングにでも行こうとしながら話していると…
おっと急にセッションが始まった。同じバスキングから発生した ZURITO に参加できないわけがないのさ。もっと弾きたい Javi とダウン寸前の Teresa の中間を取りつつ、機材を持ってバス停へ。
連日いい天気で過ごしやすい。
セントラルに近付けば一気に観光客気分。
というわけで Charing Cross のオススメポイントへ到着したものの、なにかの柵がびっしり積まれており、道に対して少し前のめりにセッティング。
いざ、中心部でのバスキングを開始。風が強いロンドンでは看板などが吹き飛んでしまうことが多いのでガムテープの持参が必須。通りすがる人からポジティヴなリアクションを貰い続け、駅のセキュリティーの方からもチップが投げられる。うーむ、ロンドンでバスキングをしている実感。
とか言いながら自治体の人たちが来て終了。やはり中心部でドラムを扱うのはもう難しいのか。「ライセンスは持ってる?」などのお決まりのやり取りをテキトーにしていると、直前まで見てくれていた(バンドをやっているという人たち?)がゴリゴリ仲裁に入ってくれる。キレ慣れてるし、受け慣れているのでどうにもならんのだが、文化への抵抗として助勢してくれるのはありがたい。
近くにスタジオがあって、一緒にジャムでもしようみたいな話し(訛りに加えて随分と泥酔されている助けもあり全然英語が聞き取れていない)を、うち1人の David としながら電話番号を交換して移動。予定より早めに終えることになってしまったため、散歩も兼ねて目的地まで徒歩で向かう。
Trafalgar Square では曲をインストラクターと一緒に踊れる催しが行われており、酔っ払いながら・しかし皆基本的にダンス上手い。といった、いわゆる1つのロンドンの土曜日が繰り広げられている。欧米人の「パーティーピープル」はわかりやすいし、アジア人からすれば独特なエネルギーを受け取れる。
北に向かって歩くと Tottenham Court Road 駅に到着。2014年、DOMINION THEATRE で観た Procol Harum のフルオーケストラライヴも懐かしい。ちょうど6月15日に発売される【レコード・コレクターズ 2022年7月号】”大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録” でも触れている件なので要チェックです。インタビューしてくださった大鷹さんは同号で Ziggy Stardust についても寄稿されております。
22時前に “Sevilla Mia” へ到着。今日も ZURITO のライヴだ。予定では30分後にはライヴ開始だというのに彼らはまだ到着していない。数十人も入ればいい感じのハコを見渡していると何人かに話しかけてもらう。Jimmy からは一杯奢ってもらい、THE MAD CAPSULE MARKETS が好きだという Dannie と仲良くなり色々談笑。
(#STDRUMS and Dan)
なぜロンドンは COVID から一般生活に戻れたのか?という質問に対して「最初はしっかり怖がっていたが、もう飽きた(too much)」という回答だった。結果戻れているんだから【自分から動けるか】が大切なのである。倫理的に正しいと思えばそれでいいし、無能な政策には耳を貸さなくていいんだよ。
そんなこんなをしていると George, Javi, Teresa が到着。今日は3人編成だ。狭いステージをやりくりしてセッティングし、簡単なサウンドチェック。マネージャー的な役割を急遽担えつつ、23時頃からライヴがスタート。最初はまばらだったお客さんも徐々に増えていく。instagram の投稿を見て来たという人々も案外多いことに驚いたが、やっぱり漏れ音に吸い寄せられて入って来れる『チャージフリー』が重要なんだよな…。
一度インターバルを挟んで第2部。スーツケースドラムも持って来ている。夕方に簡単な打ち合わせもしている。ということは…?はい。ZURITO with #STDRUMS。ジャムセッションとして混ぜてもらいました。好きなミュージシャンたちと好きな土地で演奏できる喜びよ。
ドラムが入ってフロアは更にヒートアップ。シンプルなメンバー編成なので曲が変わってもグルーヴは殆ど変わらないが、同じビートをずっと叩き続けても全く飽きないトランスのような領域に突入。テクノやディスコってのはこういうことなんだろうな。音量を制限するために序盤はロッドスティックを用いたものの、結局最後は通常スティックで演奏。狂熱のロンドン。凄まじい盛り上がりを見せて終了しました。
土曜日の夜をこうして仲間と過ごせることが本当に嬉しい。感謝を告げ、フリービールで乾杯。シメには赤ワイン+コーラのカリモーチョにテキーラを加えたカリロコで乾杯。バスに乗って George と共に家に向かい、5時頃に解散。
お昼のグリーンカレーにスパゲティーを混ぜた不思議夜食。最高が更新されて行く毎日です。
それでは、続きはwebで。チーン。
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