METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums

20211220 #STDRUMS + 尾形回帰+現象 at 渋谷CYCLONE 〜修羅場〜

投稿日:

三日間のイベントを駆け抜けて、潜るような1週間を過ごした。
数週間着手している新曲群は無色の暗礁に乗り上げている。
せめて練習でも捗らそうとすると、右手親指の付け根に鈍痛が走り始めた。
寒い時期になると起こる、腱鞘炎予備軍のような症状だ。
痛くなる部位を使わなくなるので、温冷を繰り返せばじきに治る。
…が、しかし、今回の痛みはやや初めての感覚だ。

ドラムを叩けるからこそ、今の生活と性格が許されていると自覚している。
これは、まずい。
支えている一本の柱が崩れてしまえば、ただの社会不適合者待ったなし。
身体パフォーマンスの悪影響が心に雲を呼び込み、毎日スタジオに通った。

20日。
ルートを確認しながら、荷物を持って外出。
チキンサラダのような簡素な昼食を摂る。

向かったのは駒澤大学にある『フィジカルテックス鍼灸整体サロン』。
院長松岡さんは音楽活動に携わっており、原ちゃんの紹介での再会。
ミュージシャンや俳優など、アーティスト活動に特化できる治療院だ。
声が出るようになるツボ、などもあるようで…。

腕・肩周りのマッサージに加えて鍼と電気治療。
手首周り(末端)の痛みは腕・肘など、根元の凝固から発生するらしい。
鍼も初めての経験で、刺す瞬間は痛くないが、アタると神経的な刺激がある。
身体の細胞を少し壊すことで血が集まる→循環がよくなるという仕組み。
うーむ科学!面白い。
シール状の鍼を貼ってもらって施述完了。

こうしてレルレは Faster Than Speed of Light な両腕を手に入れた。
貴族、いや、正確には伯爵である。
渋谷はCYCLONEへ。

尾形回帰+現象 のサウンドチェックが進行中。
タケシさん、キックを斜めに置くツーバススタイルでしたっけね。

RICH FOREVER TRADITION 2021 の特製チケットも展開。
チケットの販売は終了しましたが、当日精算のご予約はまだ若干数受け付けられます!
ご予約はコチラからどうぞ。

そして今日はキハラPAが来て下さっている。
2年前の6月、ここ渋谷CYCLONE でのワンマンを担当して下さった敏腕PA。
キックのマイクを持ち込んでいて下さり、胴鳴りを活かした音作りに。
「これでドラムがLudwigだったらもっと鳴るんだけどな〜!」
共通認識が完璧である。

各タイコをじっくりチューニングさせていただき準備完了。
時間もまだ余ったようで、では仕方がなくディスクユニオンへ潜入。
こういうタイミングでいい出会いが多い。
またも家に持ち帰る塩化ビニールが増え、右ポケットは冷え込み、開演。

“修羅場”
インビシブルマンズでスベッド・HERE のフロントマン、尾形回帰。
彼のソロ活動 “弾き叫び” がバンド形態になったもの。
一体なにをそこまで、活動を細分化して動き続けるのだろうか。
疑惑を突き止めるべく、ツーマンライヴのゲストとしてご招致いただいた。

HERE ではサポートドラマーとして2年ほど共に活動。
これから一緒にステージへ出るんじゃないかと錯覚するホーム感。
非常にやりやすい環境で、音は極上。
運良く友人たちも集い、落ち着いて演奏ができたように思う。
今年はCYCLONE での活動も多く、末長くよろしくお願いいたします。

そして “尾形回帰+現象”。
名前が明らかに某ススム。
懐疑的な視線も、いざ音を聴けば杞憂。
やはり、暗い(マイナー調)の尾形回帰は、燃える。
タケシさんのドラムは歌に寄り添い、ダイナミクスに富んだ職人ドラム。
キハラPAのマジックによりムッチムチなスネアになっていた。
人数が少ないことで、飛び道具に弾きまくる壱くんが抜けてくるのもポイント。

ロックはブルースであり、それは『誰が演奏しているか』に依存する。
JIMI HENDRIXのチョーキングはJIMIが弾くからシビれるのであって、特別な演奏ではない。
尾形回帰+現象 は、あの3人だからカッコいいバンドとなっていた。
1つの演出として、楽曲に寄り添ってくれるCYCLONE の照明も大きい。
活動を重ねてきた結果があって成立しているバンドのように感じる。
高畠さんとの会話に出た「イマのインビシ」にとても納得。
でも、インビシもやりましょうね笑。

最後の1曲は武田ネ申のゲスト出演で4人編成。
回帰さんと武田さんが2人でギターを持っている姿は、いいな。
武田さんの鍛錬を積み重ねて来た実直な演奏、やはり、好きだぜ。

終演後、片付けて近所の居酒屋へ。
友人たちも参加してくれて、なんだか忘年会気分。
楽し過ぎて一瞬で朝を迎えていた。
帰り見た朝方の月が綺麗だった。
好きな人たちと一緒に過ごす楽しさを、また今週も味わってしまったとさ。

RICH FOREVER TRADITION 2021 開催決定!#STDRUMS + Bi-syu (河内大和×横井翔二郎) ドラムソロ×即興朗読ツーマンライヴ

それでは、続きはwebで。チーン。

-#stdrums
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

20200415 〜大阪 戦国大統領ライヴ初日:そこにあった日常編〜 RICH FOREVER WESTERN JAPAN TOUR 2020 #STDRUMS

#STDRUMS 西日本ツアー3日目。 京都RAG配信ライヴ、尼崎tora無配信ライヴを終えた #STDRUMS。 これは、政府から発表された緊急事態宣言における『不要不急の外出自粛』という日本語を私 …

#STDRUMS【RICH FOREVER AUTUMN JAPAN TOUR 2020】完遂

ライヴを終えて明くる月曜日。 CAMELに打ち砕かれ寝落ちしてしまったようだ。 お昼過ぎから続編のGENTLE GIANTを楽しみながら記憶の整理。 快晴の空の下、中京の街を歩く。 15分ほどでBar …

4月28日:下北沢THREE【RICH FORVER JAPAN tour 2017】

昨日27日もなかなか慌ただしく、 ストリートの出会いを切っ掛けに”TC Electronic” がUGLのライヴを撮影・宣伝してくれることに。 朝から(無事に起きてくれて本当に …

日常に音楽を取り戻そう【RICH FOREVER JAPAN TOUR 2023】声明

時は自身を変化させるかもしれないが、時を遡ることはできない。(Time may change me but I can’t trace time.) 大学新卒でのサラリーマン時代、池袋で終 …

【序章東京編】#STDRUMS & ZURITO “RICH FOREVER JAPAN TOUR 2023”

ようやく文章を書けるタイミングがやってきたっぽい。 なにか最近はずっと『説明』に囚われているような状態に苛まれており、 …いや、それ以上に作曲への半強制的な執着も影響し、優先してやるべきこと以外を遠く …

Archives