METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums Travel

20211009 #STDRUMS + Nasenschleim + とくちゃんソロ 〜RICH FOREVER TRIP 2021〜 at 旭川MOSQUITO

投稿日:2021年10月10日 更新日:

苫小牧はハリーくん宅にて朝を迎える。

ご予定があるのにも関わらず泊めて頂き大感謝。
お土産も分配してクラクションにてお別れ。
またお会いしましょう!
マサシくんもご予定あり札幌へ電車で戻るとのこと。
アンディーさんと我々も北を目指す。

その前に港方面の市場にてランチ。
日本に流通する90%以上の北寄貝はここ苫小牧から出荷されているらしい。
北寄貝が刺身定食の主役として登場する姿は勇ましい。

こちらは見た目も大変優秀なフライ定食。
トリトンでのヒモ軍艦も大変美味であったが、刺身の旨味は今日に軍配が挙がる。
やはり地物は現地が強かった。
さらば活気の街、苫小牧よ。

北上する途中の道の駅で訪れることができるウトナイ湖。
水鳥で有名な湖らしく、水面は想像以上の混雑を見せていた。
水面に近づくと鯉も寄ってくる。

ユキPさん、堀田さん。
今回の旅では旧知の人々との再会が頻発している。
次に会うべき人は誰だろうか。
アンディーさんと話していると、やはり挙がるのはNO MORE PAIN。
早坂さんにご連絡するとすぐにお返事をいただいた。
明日の夕方頃までならお時間があるそう。
私(我々)は明日、旭川から札幌に戻ってLOGでライヴ。
15時頃の集合であれば不可能ではないと判断しその旨を伝えると…
「13時に居酒屋を予約しました。」
なんというモチベーション、気配り、そして早まった時間。
これが札幌のチャンピョン、NO MORE PAINである。

帰路の計画を逆算しつつ、道中で発見した『日の出湯』にピットイン。
サウナも付いていて450円!お湯も数種類あり束の間のリフレッシュ。
身体を温めることが体力回復に繋がる効果を如実に感じられた。

こうして16時過ぎに旭川はMOSQUITOへ到着。
オーナー大西さんとご挨拶。
初対面で既にいい人オブザイヤーを受賞してしまったお人だ。

コンクリート打ちっ放しの広々とした空間。
音の響きに早くも期待が高まる。

隣のバースペース “ボーフラ” はご覧の通り宝の山状態。
これは楽しい夜となりそうだ…。

音の方針を話しながらサウンドチェック。
ドラム単体でもかなりの鳴りが期待できる模様。
最終的にマイキングはほぼせず、生音を活かす方針となった。
アンディーさんの第三者視点も大変ご参考になる。

さてアンディーさんと街の散策へ。
地元民と一緒にいるため道案内に心配は要らない。
だが土曜日の夜もあってか、名店の天金・ユーカラは共々満席。
まだ18時前だぜ?
万事休す、飲屋街を歩いているとなんとなく目に付いたお店。
店員さんの印象もよく『髭』へチン入。

これは…!?
焼き物がメインのお店で、お通しに生でも食べられる殻付き帆立が出てきた。
更に20秒の間に積めた分を食べることができる “牡蠣ジェンガ” イベント。
奥に見える牡蠣は嬉しい過剰サービス。勿論生でも食べられます。

やる気に満ち溢れた漢の顔である。
因みにマーシャルは好きじゃないとのこと。
なんで着てるのよ笑。

旬の鱈白子 “タチ” が絶品。
「この店以外では食べられなくなった」という店員さんの声も納得。

ここから私の携帯電話の不調っぷりが火を吹きます。
恐らく焼き牡蠣。

恐らく帆立を開いて生で食べようとした結果のなにか。

つぶ貝の煮付け。
旅の最終日には家で貝パーティーに決定。

1人1000円以上通常のフードオーダーをするのがお店のルール。
(牡蠣ジェンガなどのイベント系は含まれない)
そう即ち、1000円以上になるのが難しい。
時間も加味してシメに鮭ハラス丼。
具は勿論、ご飯が凄まじく美味しい。
熊本の再来、旭川は水処なのだろうか。
大満足で会場へ戻れば開演。

#STDRUMS 旭川初上陸の1発目は “とくちゃんソロ”。
バンド活動をしている方がソロで出演することは予想できていた。
オケを流してのギターソロプレイは想像の斜め上!
終始にこやかな演奏が会場を暖かく包む。

2バンド目は “Nasenschleim”。
今日がバンドのお披露目ライヴだったらしい。
各メンバーの気合が伝わる誠実で真摯なライヴ演奏を堪能。

#STDRUMS のセッティングをしようと機材を持ってステージへ向かう。
気付けばアンディーさんはドラムマットをステージ最前へ敷いてくれていた。
スーパーバイザー過ぎやしませんか。
シンバルの細かいセッティングも覚えていてくださり完璧なお仕事。

生音爆音ライヴは実に爽快。
フロア最前には自然と半円の囲みが生じていた。
あの音量を最前至近距離で聴くことは至難の技と思える。
アンコールでは1969年10月10日に発売されたあの名曲を披露。
明日にやってしまっては面白くないものです。

終演後は隣のボーフラを行ったり来たり。
投げ銭でのフードもあり、飲食に重きを置くお店は大体いいハコ。
スタッフのFLATくんは彫り師として修行中。西成へ向かうと善し。
ゆうたくんにはあれやこれやとバンド名を諸々伝授。

さて…頃合いも感じてボーフラのレコードを物色していく。
ツェッペリン発掘、おおーCREAMもある。
おっと、KING CRIMSON発見!あ、MAGMAのライヴ盤!
…????MAGMAだと…??

これこそ、大西さんのコレクションだったことが判明。
まさかプログレ好きだとは思わんかった。
ラックを掘っていくと、ちょいちょい “牙” が眠っていやがるぜ…。
というわけで突貫DJスタート。
曲が終わるまでに次の盤を見つけていくレミングスの架橋スタイル。
音の分離もあるため部屋全体が煩くならないのも嬉しい。

そんな自由な選盤を楽しんでいると、踊る女現る。
今日のフードを用意してくれた夢子さん。
まー話せば話すほど不思議に面白い人で、すっかり意気投合。
hideが好き過ぎてイベントに出演したり、MIYAVIのバックダンサーだったりの経歴。
好きだからって簡単に出られるもんじゃないですよ…。
気付けば空間全体を繋げてくれていて、自然とDJも盛り上がる。
人間そのものの才能が過ぎるぜ。
こうして気付けば2〜3時間ブースで遊ばせてもらったのでした。
Ginger BakerのドラムソロにBrian Enoを掛け合わせたのが面白かった。

アンディー、Fatality。

Book Of Saturdayを聴きながらまったり一杯。
Talk to the Wind の超初期バージョンが入っているのはこのベスト盤。
こんな時間に大西さんからはチャーハンを振舞って頂いた。無敵〜。

GONGの映画を見ながら深夜3時。
そんな夜があってたまるか!
あるんだな、これが。
4時頃にフロアにて仮眠。
明日は早めに札幌へ戻る計画…。

旅の1枚:TG. Atlas – Lost in Puzzle City
MOSQUITOオーナー大西さん率いるTG.Atlasのフルアルバム。
FUGAZI, RUINS, Naked Cityを彷彿とさせるサウンドワーク。
光届かぬ匣の中から極彩色を放ち続けるオルタナティヴロックミュージック。
意図的とされるローファイな録音が爆発的ライヴ感を演出している。

それでは、続きはwebで。チーン。

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