5月4日 火曜日。
昨夜のライヴ会場であり、宿泊もお世話になった『茶房さむでぃ』にて9時頃に起床。
散々やったってのにも関わらず飽きもせず朝からウォリアーだのファイツだの。
“FINAL BATTLE TOUR 2021” タイトルに偽り無しのツアーである。
置いてある音源・雑誌。画面から流れる映像。食器棚からカウンター、などなど…。
音楽の博物館とも云える歴史を感じさせる会場である。
こんなリアルタイムな雑誌が。
70年では、まだTARKUSすら発売されていない。
本当にこんな時代があったのだなと感慨深い。
居座ってしまうと容易に今日1日を費やせてしまうため移動を決意。
昨日お世話になったドラムキットを隣の棟へ戻す。
本来はこちらが演奏スペースで、今はレコーディングでも使用できるのだそう。
正直な音鳴りは素晴らしい録音が生まれることを既に予見している。
素敵プレイスを巡る『レコーディング・ツアー』など、面白そうだ…。
時は流れつつ、時代が真空パックされている音の宿。
また必ず。次はもうちょい長く演奏します笑。
さて『さむでぃ』を出て、突如中島みゆきを大合唱しながら車で移動。
石道駅近くのパン屋さん『福十』へ到着。
昨日対バン、福田ゆういちさんが営むお店である。
店内にしれっと飾ってあるTom Waitsがシブい。
これから焼き上がるというタイミングだったらしくお忙しそうだ。
結構な量を買い込んで退店。
おまけのスコーンありがとう御座いました。
口に含む度『人生最良のパン記録』を更新しながら、我々は金沢市に向けて来た道を戻る。
福田さんからオススメいただいた “RECORD JUNGLE”.
結構な在庫数のため掘るのに時間が掛かる。
お土産の1枚にでもと探したが、今日は出会える日では無かったようだ。
もう数件レコ屋を巡り…
金沢カレーと呼ばれるチャンピョンカレーを堪能。
そして “加賀百万石” 金沢城。
広大な敷地。
日本史について本当に無知なこと自ら失望するレルレ。
69年前後の音楽史にはあれだけ詳しいのに…。
継ぎ目に金属を使わない木造の建築美。
敵襲からの迎撃設備も見事。
ピラミッド同様、どうやって作り上げたのだか。
5月は藤の花の季節。
こういう知識を得られるのが彫り師・呼鳴手とのツアー見所。
休憩したお茶屋さんではアウトレットの九谷焼を入手。
#STDRUMS in da LOTUS。
市役所の広場ではジャズコンサートが開催中。
なんでやねん。
尾山神社。
連休も影響してか、中心部モールの飲食店はどこも満席行列。
地下一階の販売コーナーにて、パック寿司が販売されているのをチェックしていた。
どうしても生イカを食べたく、閉店ギリギリに向かったものの既に完売。
恩恵として半額にて手に入れたお寿司たちを3人で食す。
えんがわ丼が大当たり。
夕方ごろ、金沢駅まで送っていただき解散。
彼らはこれから福井の方へ寄り道をしながら戻っていくようだ。
手厚いサポートでのツアーを本当にありがとう御座いました。
またバトルしましょう。
こうして旅アイテムも手に入れて東京を目指す。
バリュープライスだった日本酒『福正宗』が実に美味しい。
景色がいいと噂を聞いていた北陸新幹線。
優雅に東京へ。
Disgunder / 324 シンジさんと遭遇して最後まで出会いのツアー。
【FINAL BATTLE TOUR 2021】完遂。
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【平沢進+会人(EJIN) 24曼荼羅(不死MANDALA)】
このライヴへ便乗するように組み込んだツアー。
2700人から30人規模までの会場へ桟橋を掛けて渡り歩いた。
2020年の春先から1年以上の経験を経て、世情へ期待は抱けない。
予定通りに進まない中でも、暖かく迎えてくれる各地のライヴハウス。
彼らと会場そのものがステルスメジャーの水先案内人だった。
(この発想に関しての詳細は今ツアー記事をご一読いただきたい)
ロックスターは有名である必然性はないし、共有する必要もない。
マニアックなアーティストを好きでいる自分自身に惚れる必要もない。
あなた・私にとってのスターは、それぞれ存在する。
考え、感じるとは絶対的であり、個人的な感受性なのである。
無意識のうちに演奏への使命感のような気持ちを感じ始め、燃えていた。
全ては繋がっている。
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5月7日 金曜日。
この日は “Bandcamp Friday”。
振込以外の手数料が免除され直接アーティストへ利益が還元される。
世情を考慮した本キャンペーンに、このアイディアが重なった。
『不死MANDALA』の動画撮影から生まれた新曲の録音を再ミックス。
このツアーを経てアレンジも洗練された。
【LINKED (35 . 640699, 139 . 537380 MIX)】
地下鉄動画から始まりBATTLESとのツアー、ZEPP TOKYOでの2日間。
そして大阪フェスティバルホールでのライヴから大阪・北陸へのソロツアー。
#STDRUMS を経て未知なる道を呼び込み、また新たなる道へと繋がっていく。
全てのキッカケ・出会い・再会・新たに生まれた『縁』に感謝を込めて。
タイミングや運もまた『縁』の一つと捉え、24時間のみ限定の無料公開。
主砲者によるフォローもあり、史上最高の再生回数になったのは云うまでもない。
ダウンロード・投げ銭してくださった皆さま、ありがとう御座いました。
活動から生まれた作品をリリースしたことで、気持ちの区切りも付けて、いま。
始まるとは、終わりに向かうこと。
終わりとは、次のスタート地点。
「新たなタイムラインを作る試みでもある。」
量ではなく質ある貴重な繋がり合いに感謝し、今後とも活動して参ります。
スネアの打数を記録して、動画作ってアップロードしていたのは2ヶ月前の出来事。
もう既に遥か昔のような時の流れを感じつつ、旅は続く…。
それでは、続きはwebで。チーン。