持ち込む機材にイレギュラーが多過ぎてタスクは飽和状態。
久し振りの追われる感覚に苛まれる。
こういうときこそ、本来の仕事を見失わないようにしなければ。
今日に向けて、せめてもの反抗である。
午前中に起きる計画はもろとも崩れ去り、昼過ぎに起床。
特殊な曲順を組んで身支度。
SDカードの読み込みが曖昧で苛立ちを覚える。
カード内にもゴミ箱があることを知った午後2時。
新宿を経由してHILL VALLEY STUDIOへ。
レッスンで預けている機材の一部を引き取り。
いっそキットごと持っていくべきであったかもしれない。
昼夜の気温差があるこの時期、革ジャンが熱を帯び始めていて鬱陶しい。
渋谷RUBY ROOMへ到着すると既にこの様子。
ミスターデキる男・フクちゃんが早々にも準備をしてくれていた。
目先には…なんとスタジオに取りにいったキックヘッドが。
張り替え用に、予備のヘッドを用意してくれていたのだ。
だが流石に新品を開封するのは憚られる…。
そんな気持ちでいれば、新宿の経由も報われるであろう。
ヘッド交換から始まり、徐々に要塞が組み上がっていく。
吉田達也さんもご到着。
マイキングやらタムのセッティング方法など、次々にノウハウとアイディアが出てくる。
フクちゃんのお見事なサポートも心強過ぎ。
クリップ式のマイクがゆるければゴムの破片が出てきたり。
湧き止まないクリエイティヴィティに感銘を受けながら完成。
もう既に面白い。
余裕を持って会場入りしたものの、流石に今日はやることは多い。
食事は必ず取ることは2017年、初めてRUBY ROOMでの企画から学んだ。
あれよあれよと開演。
政府からの宣言が出たとき、いち早く吉田達也さんからご連絡があった。
内容は実に具体的かつ前衛的なもの。
その具現化が今日の【RICH BUDDIES vol.3】である。
1台のキックを対面で叩けるようにすれば転換に時間が要らない。
1曲ずつ演奏すれば遅れてきた人も両方観れるというお気遣いが素晴らしい。
ここまで貫いて叩き続けてきた男のみが見えている景色なのであろう。
気さくに話してくれる吉田達也も、RUINS alone が始まると一切の容赦無し。
「叩ける場所あったら入ってきていいよ。」
どこにあるねん笑。YESメドレーですら難儀である。
対面でRUINS alone を味わえるのは企画者の特権である。
フードを被った状態でビールを飲んだのは今日が初めてだ。
(フィルタリングされている感じで意外とイケる。)
ライヴ演奏は自分のためにしようとここ最近は特に心掛けている。
好き勝手やったものに共感が生まれるのが最も理想的といえよう。
だから真剣に、真摯に演奏をしたい。一筆書きが一周する感じだ。
そして今日は特段、非常に個人的な理由で久し振りの楽曲を選んだ。
SNS上で自己顕示欲を満たすために扱いたくないもの。
お世話してもらうだけしてもらって去ってしまうのも実にそれらしい。
また一緒にテキーラ飲みましょう。
こうして交互に演奏、ノンストップの90分。
最後にやった “アノ曲” も勿論吉田さんからのご発案。
ぶっつけ本番でもなんとかなるもんだ笑。
風当たり強い状況を味方につけて追い風とする。
文字通り前進(プログレッシヴ)な一夜。これがロックだよ!
【平沢進】然り、やり続けている方々の発想は本当に凄い。
これからも食らいついていきます。
今宵を分かち合いつつ、明日からはベッド・インのツアー。
別れを惜しみ、またこの場での再会も誓い帰路へ。
次回【RICH BUDDIES vol.4】は3月19日・金曜日。
盟友ウエダテツヤの登場。味わうべきドラムが聴けます。
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、続きはwebで。チーン。
渋谷RUBY ROOM
RICH BUDDIES vol.4
#STDRUMS
ウエダテツヤ
OPEN – 18:30 / START -19:00
ADV- 1500円 (+1D) / DOOR -2000円 (+1D)
▼予約▼
https://www.rerure.com/blog2/ticket