ふと先週、練習中に新たなる発見があった。
なんてこはない、当たり前に相当する事実の1つ。
“そんなこともわかっていなかったのか!”
こういった『気付き』には何かスイッチがついているように思える。
開始5分でわかる人もいれば、私のように20年ほどの刻を経て膝を打つ場合もある。
自身で見つけるからこそ深い意味が掴み取れるため、タイミングを言及するのは無意義。
発見する機会と巡り合うために練習があり、時間を費やせばそのチャンスも増える。
練習とはハズレばかりで極稀に当たる、損失なき賭博行為である。
新企画【RICH BUDDIES】から一週間を経て12月25日、金曜日。
久し振りに引っ張り出したロックミシンが動かず、注油とドライヤーで復活させたり。
新曲群の編集も少し落ち着き、セットリストは18日とほぼ同じで備えていた。
準備に追われないライヴも悪くない。
前日も友人とスタジオワーク。
モニターで使用するイヤホンに断線があった。
何故後先考えずにチャレンジするのか、昼過ぎにイヤホンを解体して修理を試みる。
想像以上に複雑な配線で早々ギブアップ。
今日は家にあったスペア的イヤホンを使おう。
音の具合を事前にチェックしておきたかったがこればかりはタイミングである。
受け取りたい荷物の配送が絶妙に遅れ、やや急ぎ足で家を出た。
…衣装を、家に忘れた。
身体は既に世田谷区へ入っていたため、取りに帰ることを決意。
下北沢Club Queへ到着し早速セッティングをしつつ、状況を説明。
コラボのリハーサルを先回ししていただくことで話の折り合いがついた。
イヤホンの具合は割りかし想定内。
#STDRUMS サウンドチェックのち、沖縄出身ノイズ少女とステージで初めまして。
二言三言喋っていきなり音出し。なんだかすみません。
文面での打ち合わせも少しあったが、最終的にはその場の流れで、ということで。
来た道を足早に戻り、衣装を確保。
手の届く範囲にはパソコンがある。
時間にも、少し余裕がある。
意味が、必要だ。
我がベースメントへ帰ってきた以上。
この一連をカルマと感じたレルレは急遽セットリストの変更を思いつく。
自分のアホさ加減を呪い、仇で返すには充分な仕打ちである。
下北沢へ戻りディスクユニオンへ。
軽く見て退散のつもりだ。
無論、そうならないことも予想済み。
史上最高額となる1枚に散々時間を費やした結果、ハコに戻ったのは開場時間ギリギリ。
早速セットリストを組み上げ・音源書き出し・本番を臨むこととなった。
下北沢Club Que主催のツーマンイベント。
TOKIEさんとのセッションから約2ヶ月振りである。
対バンの “沖縄電子少女彩” は名前通りのソロアーティスト。
アンビエントなトラックに沖縄民謡テイストな歌と電子ノイズが交錯するスタイル。
Youtubeで視聴した “リズム” 以降のポップなセットリストが印象的であった。
アイドル活動経験あってこその姿勢もバランスよく取り入れられている。
ご自身での作曲が大半で、既に楽曲数は200を超えるらしい。
飽くなきクリエイティビティと表現欲求とがフロアを刺激する。
一方その頃、物販を設営し忘れていたのがワタクシ。
ディスクユニオンに貼り付いていた結果がこれだ。
キミはレコードを買うことばかり考えているんじゃなくて売りなさいよ。
“沖縄電子少女彩” 終演後そそくさと物販を展開。
ドラムセッティングは既に終わっているものの、あっという間にステージへ。
チェックが甘いイヤホンモニター。
衣装を取りに帰った蛇足。
突如変更したセットリスト。
この余裕のない一連が、実は功を奏したように思える。
何度か配信ライヴを経験していたが、実はあまり得意ではなかった。
フロアにはオーディエンスが座りながらも、多数のカメラが向けられている。
目の前のみならず、画面の先にエネルギーを届けようとリキんでしまうからだ。
今日は入れ込む余裕もなく、平常心のまま本番を迎えたようなもの。
スタジオワークの感覚でライヴが始まった。
浮き足立っているようだが、非常に落ち着いている。
あとは自然に熱が入ればよい。
求めていたバランスが、意外にもこの年末に訪れたのであった。
やはり『気付き』には何かスイッチがついているように思える。
頭ではわかっていても、実践を繰り返していくことで漸く掴めることがある。
因みにセットリストの変更はLP LOTUS ROOT から “SHETUZE’S CLEAR [T3 MIX]”。
長らく演奏していなかったため、今までと違う曲の側面を垣間見ることができた。
プレイヤーも楽曲もまた、共に成長していくのである。
お互い45分の演奏を経て最後は2人でセッション。
事前に好きな食べ物や色などをインタビューしておいた。
実質的な意味は特段存在しない、言葉でのコミュニケーションをステージでは音に替える。
牧歌・叙情・鼓舞・累増…其々が開放的混沌と共にモーフィングしていく。
“沖縄電子少女彩” のノイズたる所以、リズムにならない心地よさがあった。
ノープランにも関わらずバッチリ合わせて下さった彩さんに多大なる賛美を。
#STDRUMS 下北沢Que配信映像から1コマ。スティックが折れて逆手にすれば使えると思ったものの結局捨てる図。実に貧乏根性が現れています。
こういった瞬間が見れるのも配信ならでは!(本編はもっと高画質です)アーカイブは1月1日までご覧頂けます。WATCH IT!https://t.co/TjHQEMvOhz pic.twitter.com/dT1QLh5p9J
— #STDRUMS ユージ・レルレ・カワグチ (@rerure666) December 27, 2020
これらの様子は有料配信で1月1日までアーカイブ視聴可能。
リアルタイムに間に合わなくても後から視られるのが最大の利点。
ドラムソロゆえ、普段視れない角度から楽しめるのも配信ならでは。
どうぞご覧いただければ幸いです。
https://clubque.bitfan.id/events/460
終演後は物販。
お陰さまで本日持ち込み分のLPが完売!本当にありがとう御座います。
通販サイトも御座いますのでご興味をお持ち頂いた皆さまはコチラから是非どうぞ。
https://shop.rerure.com/
その後はQueで飲み始め、元スタッフの方とグルーヴし始める。
気付けば飲みに興じ、ブッキングLeeくんも合流。
ライヴの感想などフィードバックを大いに頂戴して25日を納めた。
本日はありがとう御座いました!
これにて #STDRUMS 年内のライヴを完遂。
まだまだ急なオファーも対応できますので、出演者にお困りの方はご連絡ください。
お会いできればまた近々。さすればよいお年を。1月16日は必ず来るように!
それでは、続きはwebで。チーン。
渋谷RUBY ROOM
RICH BUDDIES vol.2
#STDRUMS
IRONFIST辰嶋
OPEN – 18:00 / START -18:30
ADV- 1500円 (+1D) / DOOR -2000円 (+1D)
▼予約▼
https://www.rerure.com/blog2/ticket