少し肌寒くなってきたか、まだ半袖でも乗り切れるかのこの季節。
作曲と練習の歯車が噛み合い始めてルーティンワークへと発展している。
そんな10月も終わりを告げようとしている27日。
昼食を済ませてスタジオ作業をしたのち、下北沢Club Queへ。
ベーシスト、TOKIEさんとの出会ってからまだ日も浅い。
SNSを通じてやり取りをしているとブッキングの連絡が来たという。
ちょうど9月に会場スタッフのLeeくんとそんな話をしたばかりであった。
ジョンジーとボンゾよろしく、タイミングとグルーヴが重なりライヴが決まった。
初めましても喫茶店だったので、まだどのような音を出すかもお互いわからない。
知っているのは料理とコーヒーが好きなのと、送ってもらったライヴ映像の様子のみ。
ときに無知がプラスに働く可能性を面白がりながら迎えた火曜日である。
故にこのサウンドチェックが初めての音出し。
なるほど…いや、一体どう『なるほど』なのかもわからぬまま。
2人での即興はレトルノセのお陰である程度知っているものの、旨味を探す。
音作りとバランスをTOKIEさんに取っていただき終了。楽しみだ。
ひっそりと13インチPearlスネアのデビューライヴとなった。
共演の皆さまと話をしつつ、軽くレコード屋を掘って軽食を取れば開演時間。
オープニングアクトの”NAkidZ” はトリオバンド。
実は別のバンドと勘違いをしていて、メンバーの大幅チェンジがあったのかと思っていた。
「ネイキッズ」と読むバンドは実際に3〜4バンド存在するのだそう。裸になりたい少年たち。
ストレートなミクスチャーとは不思議な言い回しだが、ど真ん中なサウンド。
ベースレスのイマイアキノブトリオはゆるさがポジティヴに働いている。
サトウミノルさんの明らかにボーナムを感じさせる引き算のドラム。
(足の指先を丸めてキックを踏むため、サンダルを履いて演奏するのだとか!)
エモーショナルな山本久人さんとが混ざり、静と動が重なる見事なステージ。
(撮影:ユキモトマサシさん)
我々TOKIE&#STDRUMS は最後の出演。
即興とはなぞる先がないため、手応えや実感を掴みにくいところがある。
どんなに自由に好きなだけ叩いても全て合わせてくれるTOKIEさん。
John Wettonを彷彿とさせたのはKing Crimsonの話をしたからだろうか。
アップライトやアンビエント系のサウンドまで何でも乗りこなしてしまう。
演奏しながらにして、その懐の広さへ敬服していた。
新たなる出会いと挑戦をありがとう御座いました!
終演後は会場内で共演者の皆さんと打ち上げ。
初めましてでありながら数時間後には「イマイくん」となっていた大先輩。
年齢の隙間はLED ZEPPELINが埋めてくれる。
予想通り共通の友人が次々と話題に上がりすっかり意気投合。
(TOKIEさんとの写真を撮り忘れたにも関わらずこっちはある笑。)
Leeくんも混ざって二次会・三次会とすっかり朝まで。
久し振りにライヴハウスらしい過ごし方をした濃厚な一夜でした。
今年頭ほどまで在った『通常のライヴ形態』から離れて久しい。
その最中だからこそ、演奏を使って開拓していくのがミュージシャンだと思う。
生き延び方はそれぞれあるが、少なくとも私はそうありたい。
ミュージシャンが音を作らず、奏でず、他に何があるというのだ。
このど正論を発展しようとしてくれている下北沢Club Queへ最大の感謝を。
次のTOKIE&#STDRUMS、またはさらなる別の形になるやら。どうぞお楽しみに。
それでは、続きはwebで。チーン。