#STDRUMS は4月13日〜17日にかけて西日本ツアーを敢行した。
恐らくこの時期にツアーと題して動いたのは日本中で私だけだろう。
※虚偽の情報も含むため、当該記事はフィクションの一種としてお読みください。
〜RICH FOREVER WESTERN JAPAN TOUR 2020〜
代官山53階建タワーマンション最上階の自宅にて朝8時に起床。
4月13日、父の誕生日である。おめでとう父。
早速練習。荷物は昨夜に全てまとめておいた。
機材・物販・私物で担ぐのも一苦労な荷物を背負い込み、ロールスロイスで東京駅へ。
高速バスを使うことが多いが、長時間の乗車を避けるべく新幹線でのセレブ移動。
しかし想像以上の空席で、名古屋以降はひと車両に1人レベル。
作業も進み順調に西へ向かっている。
雨の京都。RAGへ15時頃に到着。
京都らしい風情を味わう暇もなく会場入り。
よく来たな・よく来れたなと。
ある種最大の達成感はここで迎えられた。
先月のとあるライヴで楽屋に挨拶へ来て下さったのが店長の秋葉さん。
その場でスケジュールを伺い即決定した瞬発力あるライヴであった。
しかし紆余曲折を経て、配信ライヴのために京都へ足を運ぶとは想像だにしていなかった。
早速セッティングを進行しながらサウンドチェックに移る。
PA野路さんとのヴァイブスがぴったりハマり早くもいい予感。
サウンドシステムは会場と配信への2人体制。
カメラは4台。切り替えスタッフさん・そしてアナウンスのスタッフさんと。
関わる全員から並々ならぬ熱意が感じ取れる。
ゆったりと時間を使わせていただきチェック終了。
そして偶然にも、照明屋さんまでもが機材乗り込みで参加して下さることとなった。
英知が集い、嫌が応にも期待が高まる。
このタイミングで入電あり、明後日に予定していた寺田町Fireloopでのライヴが中止となった。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO57977360T10C20A4AC8000?s=4
『特措法』にて、従わない場合は施設名を公表する『自粛』という体たらく。
協力とは譲歩はあっても強制ではないと、言葉の意味を再掲いたそう。
そちらの出演者であり、今日の宿でお世話にもなるPUMPKIN SNEAKERSツカちゃんも合流。
この件を伝えると迅速に各所への連絡が始まる。
情報交錯に右往左往しながら、オンライン上での開場時間となった。
〜RICH FOREVER WESTERN JAPAN TOUR 2020〜
公演停止⇄無観客 RAG NET LIVE
Youtubeを介しての有料配信ライヴ。
このような形で音楽を聴かないため、実感が湧かないのが正直なところ。
体験上でのメリットは、
①世界中どこからでも視聴できる。
②会場へ行く手間が(身体的な意味でも)掛からない。
③キャパシティという概念がなくなる。
④リアルタイムでなくても視聴できる。(アーカイヴがある場合)
⑤収録内容を商品化することも可能。
①〜③も手伝い、通常営業だったら満員と言えるほどチケットが売れていたようだ。
スウェーデンからの閲覧もあり、感謝に尽きる。
じっくりと演奏を観たいという方にもメリットがあるだろう。
個人的に強いと感じたのは特に④。
通常ライヴは2時間くらいで、全て楽しむためには遅刻も許されない。
対して配信は24時間365日のなかで広い猶予を作れる。
モニターを介する時点で『リアルタイムか』は然程重要ではなくなるからだ。
『ライヴ』でありながら時間軸の窓口が広いというのは実に新しい。
1番目はフルート・カリンバ・バケツドラムによる “free paper”
文字通り、受け取り自由という形でストリート活動も勤しむトリオバンド。
オリジナル曲とスタンダートナンバーのカバーを入り交えたセットリスト。
ヨウヘイさんのリズムカルなクロマティックカリンバが身体を揺らす。
のちに訊いたところベーシストとのことで諸々納得。奥深い楽器だ…。
現場を体験しながら配信も横目に視聴。
照明機材の価値と重要性を痛感する結果となった。
ライヴDVDなどをイメージすれば想像しやすいかもしれない。
配信を計画している皆さんは覚えておくべきであろう。
#STDRUMS も3月自主企画以来のライヴとなる。
スタジオも休業し始めているが、私は常から家でのパッド練習を中心に練習をおこなう。
問題なく演奏できるだろうとタカをくくっていた反面、リハで気付いた身体の訛り。
本番にもそれは顕著に現れることとなった。
プレイそのものはできるが、瞬発力と発想力が著しく低下している。
刹那の脳内による読み込み時間が演奏をワンテンポ遅らせていく。
いかに生演奏がアイディアの淵源となっているかの証拠となった。
後半になるにつれ、ようやく身体と意識が融和。
身体がほぐれ・広がっていくような感覚を受けた。
現在スタジオに入れていないバンドマンの皆さん…。
ただでさえ個々人の演奏は鈍ってきている筈。
人間同士が呼吸で大きな波を作っていくバンドという集合体。
仮に日常が戻ってきたとしても、キレを取り戻すには時間が掛かるだろう。
(余計なクセがリセットされる可能性もあるといえばあるが…)
どうか己の研ぎ澄ましをお忘れなく。
こうして #STDRUMS, 京都RAGとしても初めての配信ライヴを完遂。
ご覧いただいた皆さま、ありがとう御座いました!
クオリティも非常に高い配信。
この日を初体験できた私は、有料か否の基準を知れたのも幸運であった。
勿論、配信ライヴとは相互補完で成立しているのは言うまでもない。
外で遊ぶ選択肢があるからこそ、家でのTVゲームが面白いように。
終演後は無事の開催を祝しながら展望を話し合う。
このライヴの間に、明後日15日のライヴはFireloopから戦国大統領に会場変更。
対バンまで決めてくれていたツカちゃん。まじかよ。
大阪の強固なコミュニティーとフレキシブルな応対に驚くばかり。
終電も近づき、電車を乗り換えながらロールスロイスで大阪へ帰還。
ツカちゃん宅でもう一杯やっているところにFIVE NO RISKテッペイさんも合流。
明日と未来の話をしながら、いい時間に就寝。
ひとまずツアー初日と冠した配信ライヴを終えるのでした。
それでは、続きはwebで。チーン。