気付くと狭い部屋の床に4人の外国人男性が深い眠りに付いていた。
昨日からツアーが始まったのだ。
既に慣れてしまったような感覚とまだ始まってもないような錯覚が入り混じる濃厚さ。
長時間のフライトから続く昨日の長い1日に彼らもお疲れのご様子。
しかしそう言っている場合でもない。
今日はホルモンギグ。
本厚木駅前路上でバスキングをしてからホルモンを食べに行く定例会。
UNDERGROOVELAND Special! と銘打ってのイベント。
ホルモン焼きというローカル文化を楽しんでほしいという願いもあるが、
彼らにとって日本での初バスキングでもある。
路上ライヴに於ける看板も用意していない昼下がり。
日曜日なので本厚木へ向かう前に新宿で1発演奏もできなくはない。
「寝るのなんてヨーロッパに戻ってからでいいさ!」
来日前はこんな強気発言も出ていたが
言うことと行動が伴わないのは彼らの得意技。
実際タイトなスケジュールではあるが
時間割でタイムキープしながらの行動には違和感があるようだ。
とは言え同意のもと決めた予定。スケジュールはスケジュールである。
結局ノロノロと準備作業は続き、新宿での路上は諦め。
JaviがUKより持ってきた発電機に12Vのバルブが必要らしく
(知っているように書いているが全くよくわかっていない)
近くのドンキには勿論なく、カー用品店には大体あるとのこと。
幸い隣がバイク店だったために無事に購入。
下北沢からの旅をお酒とよっちゃんいかで過ごす。
19時前に本厚木駅へ到着。
しかし既に1人いたため待つことに。
すると1人の少年が僕に近づてきてくれた。
本厚木で受け持った小5のドラムの生徒さん
入学のきっかけを聞いたら
町中でスーツケースをバスドラにしてるめっちゃかっこいい男の人がいたんですよ!
て目を輝かせて語ってくれた
そんな男は世界に一人しかいないはず 笑
こんなとこで繋がるなんて、すごい#stdrums— 島村聡(Akira Shimamura) (@stupid_b) April 18, 2017
ドラムを習い始めた切っ掛けが本厚木での路上ライヴだったらしく、
今日も噂を耳にして駆けつけてくれたまさとくん。
その教室の講師が後輩だったという偶然の繋がり。
本厚木でやり続けていた意味があった。
僕の本日の目的は既に達成された気持ち。
19:30頃から彼らのセッティングが始まる。
ヨーロッパのストリートで鍛え上げられたUNDERGROOVELANDのサウンドが駅前に響き渡る痛快!(°▽°) pic.twitter.com/lE9jBSgN2N
— かばら (@kabbala69) April 23, 2017
UNDERGROOVELANDのバスキングを日本で観れる日が来ようとは。
そして本厚木という街にあっという間の人だかり。
ヨーロッパの路上で叩きあげられてきた実力をまざまざと発揮している。
これこそがUGLの真骨頂とも言えるパフォーマンス。
素晴らしいミスマッチだ。
最後は僕も飛び入りさせてもらって1曲。
ストリートでやり続けてきた、セカンドアルバムの曲を生演奏。
このツアーは片っ端から夢が現実になる。
まさとくんも喜んでくれたようでよかった。いいドラマーになるぜ。
片付けてホルモンへ移動。バス車内も騒がしくなる。
珍しく(?)お店が混んでいたものの何とか入って注文。
シロ・レバー・ガツ・コブクロと次々にクリアしていく彼ら。
大丈夫なもんなんだな。
するとアキラ登場。まさとくんの講師です。
こうして久し振りの再会と新しい出会いを果たせたのもツアーのお陰。
楽しい時間はあっという間に過ぎて解散。
U.K.発のリアルミュージックと、本厚木のソウルフードの交換。
ビールと肉と音楽を重ねて言語という枠組みを壊していった。
とてもD.I.Yで、意味があるツアーを行っている実感がある。
しかし、ツアーはまだまだ始まったばかりなのでした。
なんという密度だろうか。
酔い酔いで帰宅し、
いよいよをもって「ひと段落」とさせて頂こう。
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それでは、続きはwebで。チーン。