Muchas Gracias Spain!
Thank you very much England!
というわけで、9月5日〜27日にかけての
スペイン&UKツアーも無事に終わりました。
前回の記事でも触れておりますが、
2日〜4日でtaikan exorcist, NECRONOMIDOL, #stdrums と立て続けにライヴを行い、
5日の朝東京へ戻りその足でスペインへ出国。
27日の夜帰国し、30日にNECRONOMIDOL恵比寿LQUIDROOMワンマンというスケジュール。
今年に9月はあったのでしょうか。気付いたら10月になっておりました。
今回のツアー。
文章にしてお伝えするのが難しいのですが…。
「リスペクト」がテーマでした。
ソロ活動というのは殆どが自分の尺度と決定で動いていくものです。
自分の足で生きているように見えますが、
「動く」ためには多くの人が関わっていて、
決して1人で生きているのではないのだと。
これまでの経験と、この9月のツアーが色々とリンクしていて、
例えばバスキング。新曲もそう簡単に生まれくれるものでもないのですが、
ほぼ毎日演奏するので同じ曲・セットリストの繰り返しになる。
とはいえ作業になってしまってはいけない。あくまで「表現」でありたい。
同じ曲であれど、新しい内容を日々取り入れていく。
「自分のなかでハプニングを起こし続ける。決まったものをいつも違うように捉える。」
夏に河内大和さんが仰っていたものでした。
作曲や音楽ルーツに関しても理解が深まることが多く、
ありがちな言葉ですが、旅とは色々な発見をさせてくれます。
今回も無事に価値観をリセットして帰ってくることができました。
来年へ向けての目標はハコを周るヨーロッパツアーです。
その目標を後押ししてくれたのが #stdrums の新しいミュージックビデオ。
ツアー中も連絡のやり取りを続け
遂に。
遂に完成しました。
今年4月のUNDERGROOVELANDとのツアーから、#stdrumsのハコ内での活動が始まりました。
これまで「ストリートのための活動」をしてきた#stdrums。
路上に溶け込むよう曲も作ってきたので、新しい方向性の作曲・アレンジに四苦八苦。
ライヴを重ねてフィードバックを繰り返し、出来上がった第一弾MVがこちらです。
レコーディングエンジニアは松井歩美。
feat. Javi Pérezから一緒に協力してくれています。
そのバックアップとマスタリングエンジニアは桑原和男氏。
偶然電車内で出会ってから、今では心強い大先輩です。
MVのディレクターは丸山太郎氏。
振り返ればインビシのファン時代からのお付き合い。
“Rise Aboveの撮影があって、今の製作スタイルができた” と言ってくれています。
こうして#stdrums でも作品にお力添え頂けました。
当日はスタジオに紙のグリーンバックを仕込むDIYな手法で撮影。
BEAT CLUBを彷彿とさせる、
丸山監督のシリアスとシュールが混ざり合う
絶妙なバランスを堪能できる映像です。
“CLUB SIDE” にあたって、新しいアーティスト写真も作製。
撮影はカメラマン・DEADCLAWのシンガーでもある魚住誠一氏。
そして加工はお馴染み呼鳴手氏。
・
・
・
「僕の理想とする音楽・ロックンロールを、ドラム1人でどう表現するか」
70年代の黄金比といえるサウンドと絶対的な演奏力。
80年代に産まれたパンク・ハードコア・メタルの猛進力。
これらを2017年に存在するGarageBandに介して、ミックスする。
表現と、楽器を演奏する楽しさを併せ持った音楽がやりたい。
そういう気持ちで作った曲です。
僕の”ミュージシャンとしての最大の長所”は「音楽が好きである」点です。
【インターネットで何でも確認できてしまう現代】
一聴して、そのメロディを覚えただけで「聴いた・好きだ」という言葉をすぐ使えてしまう。
人と共有・話しを合わせるために使う「好き」。
そういう時代だからこそ、僕は「音楽が好きだ」と名言します。
特に70年代のサウンドに言えることですが、
音を聴いて「イメージで補填する」から、音楽は最高に楽しいと思っています。
例えばアルバムのインナーにあるライヴの写真を見ながら。
バンド・オーディエンス・ハコの中でどういう音が出ているかを想像する。
耳に入ってくる音をそのまま受け取るのではなく、
どんなタイコ・アンプから、どういった音が放たれているかを連想する。
そしてリアルに放たれるサウンドを体感できるライヴが存在する。
妄想が現実になる瞬間は何事にも代えがたいです。
【インターネットで何でも確認できてしまう現代】
すぐに正解を見てしまうのは面白くない。
わかったふりをしなくていい。わからないままイメージし続ける。
今でこそ、使うべきは想像力。
#stdrums であり、覆面を被り、曲名が”Shetuze’s Clear”である理由です。
テクノロジーにコントロールされず、利用していかないと。
レコーディングにも同様なことが言えます。
ソフトの発達により、エディットが容易になったことから演奏技術が必要なくなりました。
正確でテクニカルだけど打ち込みとの大差がない修正され尽くされたトラック。
ドラム本来の鳴りが伝わらないミックス。
僕は人間らしい演奏あっての音楽が好きです。
(写真の彼らはアナログ精神の固まりです。笑)
一方で、演奏テクニックがただの見せびらかしの自慢大会のように使われてしまい
上手い演奏という言葉に抵抗がある人も少なくないと思います。
早弾きやツーバスなどが「あるから」曲がカッコいいわけではなく、
その曲・そのパートに「必要」な瞬間にテクニックを使用するから成立する。
ボンゾのキック。フレディマーキュリーのシャウト。
クリススクワイヤーやラリーカールトンのピッキング・トーン。
本来素晴らしい演奏とは驚き・楽しめるものなはず。
今作のドラムは修正ナシ。ミスタッチもあえてそのまま収録しています。
他のサウンドは全てコンピューターなのもポイント。
(トラックは全てiPhoneのGarageBandで製作しております。)
正確無比なトラックと、揺れるドラムのコントラストを出したかった。
自分の演奏。
「上手い」とは口が裂けても言えませんが(ミスるし・揺れるし笑)、
人間の演奏を楽しんでもらえる要素は多く孕んでいると思います。
曲は勿論ですが、今一度楽器を演奏する面白さ・聴いたときの感動と興奮。
そういったものを今作から伝えられればという願いを込めました。
故にMVでも演奏シーンのみを使用しました。
「音楽バカ」の演奏する音楽を、
ドラマーによる・ドラマーのためのミュージックビデオでもありながら、
ドラムを知らない方にこそ視て・楽しんで頂きたいです。
フェードアウトするということは…
#stdrums -Shetuze's Clear
ストリートから【ライヴハウス】へ投下するMV第1弾!鼓膜突き破るトラックと、嫌になるほど叩きまくるハードコア・グルーヴィンドラム!
昨今の『横並び音楽シーン』に問う!爆裂セヨ!!!https://t.co/WUH6M19IxZ— ユージ・レルレ・カワグチ#stdrums (@rerure666) October 5, 2017
[SHARE PLEASE]NEW AGE – NEW STYLE – NEW MUSIC VIDEO.#stdrums – Shetuze's ClearBooking for worldwide : Message or me@rerure.comhttps://youtu.be/hoAcQb98t10
stdrumsさんの投稿 2017年10月5日(木)
それぞれTwitter, Facebookページの投稿です。
少しでもご興味を持って下さった皆さん、どうかシェア・拡散して頂けないでしょうか。
1人では宣伝の限界があります。お力添え頂ければ幸いです。
業界関係者の皆さん、イベント・ブッキングのお誘いをどうぞよろしくお願い致します。
ソロなのでスケジュールが合えばいつでも何処でも行けます。
ドラムキットが無ければ持って行きます。
フットワークとパフォーマンスには自信がありますので、何卒何卒!!!
この作品こそ、皆さんの支えがあってこそ完成したもの。
音色やバランス・アレンジ…自分が知らないことだらけで、
膨大な時間を費やすこととなりましたが、遂に公開することができました。
ソロでの活動故、その予算も全て1人で賄っています…
………そういう事情もありますので…是非見て下さい…笑
“STREET SIDE” に “CLUB SIDE”
#stdrums の旅は続きます。
それでは、続きはwebで。チーン。