3月22日 (金)
福岡からバスで大分へ移動。噂されていた『庄八』へ。くろめポン酢、豪華刺し盛りの平政は今年No.1の称号を得る。なぜか重くないとり天も至高。コウちゃんの到着を待っていれば閉店。現金を持っていなかったため会計のために来てくれたようなコウちゃんと気になっていたローカル居酒屋『国東』にて2軒目。気さくな会話が弾むよい雰囲気で二階堂水割りが美味すぎる。ステッカーも貼ってもらったのでご来訪の際は要チェック。
3月23日 (土)
昼下がり、外を眺めていると工業地帯の機械音が流れると思いきや、絶妙なハーモニーを醸し出している。膝から崩れ落ちてしまうような無力にチルなこの音はなんなんだ…?正体は TOKIWA 本店が持つ「ミュージックサイレン」だったのだ。恐るべし大分。というわけで P.O.V.祐平くんと共に別府へ。我々クラスにもなると特急に乗れてしまう。こうしてレコメンドの『とよ常』へチン入。少々値段が張る…と思いきや、おつまみビールセットでこの高級感。盛り盛りの舞茸天ぷらに、グローバルタワーも裸足で逃げ出す天丼。恐るべし別府。満腹にて完遂。
当時は入浴料100円だったらしい『竹瓦温泉』へ。浴槽しかないシンプルな作りで、湯あたりのよい高温の温泉はもはや医療行為と言えるのではなかろうか。すっかり身体も軽くなり大分市は AT HALL へ戻る。
大分最強の男:上野くんと共に音作り。後方にもモニタースピーカーを用意してもらい、マルチファイヴ・スピーカーをばっちり実装完了。ドラムセッティングは福岡に引き続きツーライド、ノータム。持ち込みの24″ を左手側に入れ替える。19時の TOKIWA 放送を一番近い駐車場からフィールドレコーディングして開演。
P.O.V.企画【HELL SCROLL EXTRA】は以前それぞれで対バンしたことのある河内さん・じったさん率いる、即興と楽曲が入り混じったオーネットコールマン全開の “バイク” そして2人組のエクスペリメンタルかつメタル的マッスル要素が加わった “Fate Creature”。フロアでノイズを散らし尽くす “P.O.V.”。やりたい音を自由に肯定してくれるのも AT HALL の寛大な許容力あってこそ。#STDRUMS もおかげさまで大いに盛り上がってもらえた。ギリギリまで集客に奔走してくれた祐平くんに多大なる感謝を。今日もイケまくっていた KNAVE まさしくんと1枚。温泉の効力か、凄まじい発汗量だった。
もはやカメイさんが現れることには驚かない(驚く)。終演後はいつもの飲み屋さんで打ち上げ。いかなる音楽性でもそうあるべきだが、特段ノイズという音楽は「やりたいからやる」以外の目的がない、極めて衝動的で純粋なものだと思う。ゆえに浮かび上がる集客などの現実的な課題。往来し、お互いが手を取り合えるような橋になりたいと私は思って活動しているため、上手いバランスを見つけていきたい。
3月24日 (日)
サカタの日。福岡へ戻る前にランチへ行こうと祐平くん、カメイさんとで『大納言』へ。魅力しかないラインナップでまずはとり天定食。しかし入店までに想像以上に待ち時間をくらい、動き方を考える必要が出てくる(席数が随分と減っていたらしい)。TOKIWA のサンプリング、AT HALL に併設されたスタジオ、まだ取っていないバスチケット。これらが意味するものとは…?
こうして突如として大分合宿が始まる。奇しくも宿にはキッチンがあるため、夜までスタジオワークを経て、駅前のコープにて買い出し。鯵は味噌が無いもののなめろう・たたき。ナマコはワカメを加えてポン酢。
鶏レバーは水から沸騰するまで煮出し、余熱で火を通してからのネギとの甘辛煮。この下処理も不要と思わせる臭みのなさ。九州での自炊は段違いで美味しい。鯵のアラとレバーの下処理で生まれた出汁を混ぜてカオスあら汁と湯布院コシヒカリで完遂。
九州各県に来て必ずやるべきは、その県の焼酎と水道水で作る水割り。ペットボトルの水やではなく、敢えての水道水。氷と焼酎をよくステアして馴染ませてから水割りを作ると、麦であれ芋であれクセのないただの甘い水になり無限となる。各県の特産と特性に合わせて作られていることが納得できる瞬間。
こうして気付けば東京に戻る26日までの3日間大分へ滞在し、リハーサルと自炊を繰り返す。豚肉はシンプルにステーキで昇天。最終日のお昼は上野くんオススメの『イスルランカ』にてスリランカカレー。
強風に煽られるこの日はバスの運行に影響が出る恐れがあるとアドバイスされ、念願のブルーソニックにて福岡を目指す。長々とお世話になりました!最高な景色と共に福岡を目指す…
ものの、あと一歩のところで人身事故が発生。1時間以上の遅れが生じてなんとか福岡に戻る。若干の荷物トラブルを乗り越え、ヒロシくん、コウちゃんとも別れを告げていると、どうやら強風の影響は飛行機にも生じているらしい。大分産の水道水など、すっかり重量が増えてしまった荷物をなんとか仕分けしてチェックイン完了。
こうして24時前に羽田空港着。終電を逃した私はタクシーを手に入れた。結果的にリッチフォーエバー極まりない帰宅で壱くん来訪。奇しくも彼も熊本産の日本酒を持ってきており、我がお土産の香露と熊本飲み比べ。ブルーマングループ、バンドオーディションの話しを聞くこととなる…。#STDRUMS ツアー九州の大分編はまさかの合宿が始まり、心身ともに充実した時間を過ごすことができた。お世話になった・お会いした・ご来場いただいた皆さま、ありがとう御座いました!
“真の” THE FIRST TAKE。ネジ倉庫での人力ドラムンベース。
SATURATIONS (with 原昌和 / the band apart)
それでは、続きはwebで。チーン。