METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

Daily Travel

『意志を持ったONE』セッションで見えた課題と欧米のリズム感 / Paul Simon の啓示 / #STDRUMS U.K.TOUR 2023

投稿日:2023年11月2日 更新日:

30/10/2023 (Mon)
オフ。曖昧な記憶。家の事情により簡単な荷物整理。Hugo はフランスに出張しているため “ネオ居候” 活躍の瞬間。

きっかけは思い出せないが、ふと Paul Simon – Still Crazy after all years を聴く。改めて、このアルバムはレコードで聴くべきなんだな。なんだかんだでずっと探しているけど適当な値段で現れない。

31/10/2023 (Tue)
Halloween。どこかの国は帯となって散々やっていたのに「規制」されると従うそうで。遊びとは、誰かに言われてやるものではなく、やりたいなら誰に言われようが自己責任で勝手にやるものだ。ロンドンではティーン世代と一部の大人たちが会うきっかけに使われている模様。

昨日の「家の事情」が引き続き、スーツケースを持ち出して午前中からパブコーヒー作業。

さて動こうと外に出れば大雨。凄まじい雨。長時間家を出ていると、この国で「買い食い」のコスパが如何に極悪かが伺える。果物が安いのでリンゴとサンドイッチを食べながら雨宿り。

湖みたいな水たまりを眺めながら30分ほど歩いて Lewisham – Collections Records へ到着。折角の近場はこういうタイミングで寄るのがベスト。明らかにレジェンドなオーナーにそれぞれのゾーンを教えてもらい、雑多に並ぶ棚を掘り始める。

ふと隣を見ると…この店には昨日の自分が見えていたのか? “Still Crazy” が面出しされているではないか。ジャケットが汚れており値段も適当。そんな顔でこっちを見るんじゃないよ。US盤で欲しいのが本音だが神託にはかなわない。他数枚購入。

活動していることを伝えて、CDを渡すと「ああ〜私はダウンロードやネットに疎くてよくわから…Ohhh!CDじゃないか!」ということでジョンレノンとマリリンモンローに挟んで置いて貰えるのがロンドン…いや、『レコードショップ』である。ミュージシャンが持ってくる “CD” に驚かれる時代になったか…。流行り廃りではなく、音楽ソフトへの愛情で成り立つお店。ロンドン滞在中にまた来なければならない。

希望皆無の天候だが、交通の相性をみて DLR を経由して Holborn へ到着。すると雨も止んでみるものだ。セントラルの空気を味わっていると、お金を入れるフリをしてのスリがあり抑制。先週の Brixton でもあったが、あちらは堂々と盗んでしかも逃走しやがったからまだ程度がいい。いや、ダメよ。

食糧危機状態でピザの差し入れは至高。20時ほどまで演奏して帰宅。

踏み心地に違和感があると思ったら、固定している針金が破損。これ以上のトリートは全く望んでいない…。SWEET POTATO 激美味。平日この稼ぎにも驚かなくなってきた。
£21.3
—-

01/11/2023 (Wed)
11月。ロンドンでふた月を跨ぐのは初めての経験。映像通話でのミーティングのためパブコーヒー作業。夕方から Highbury & Islington でのバスキング。天候は引き続き極不安定だが、やれる瞬間を見つけて叩いていくしかない。2時間ほど演奏して片付けをしているタイミングで雨に降られるのはまだラッキーな方であろう。

この足で Dalston – The Jago へ到着。フロアは2つあり、2階の方で水曜日はジャズセッションが開催されている。どうせ凄いミュージシャンばかりなんだろうと予測していたら、本当に凄いミュージシャンばかりが集まったハウスバンドが演奏中。

続いてセッションタイムになると演奏したい人々が順に集まって1曲ずつ交代していく。誰かしらホストメンバーがコントロールしているので飽和しないのがいい。カニのように右手にスティックを2本持って、ハイハットを挟んで12連符を叩くなど…インターネットでの噂でしか聞かないようなプレイが平然と出てくるのだから恐ろしい。

私が求めているタイム感を “当たり前に” この場にいる人々は持っている。ストリートや友人といる時に受ける「ダンスの上手さ」と同じ。”一本締め” の輪の中に欧米人が1人混ざっているような心境。彼らは盆踊りがうまく踊れない。

ゆえに「タイム感はタイトなのに不思議と上手くない人」が現れる。交代1発目のフィルが最高だったが、それ以降はやりたいこととテクニックが合致していないドラマーがいた。言語化すれば、タイミング・音色・引き出しを使って音に変換する練習が不足している状態…か。念のため「いい・悪い」とは別です。

Amadeusz とのセッションを経て、リズムを出す意志を感じた夜。同期演奏は相手(クリック)に乗っかる能力は育つが、合わせるだけではなく、意志を持った “ONE” が必要。ホストドラマーの John から別のセッションを誘ってもらえた。「お前のエナジーは最高だぜ」あとは、届かないものを羨むのではなく、自分が磨いてきたもので戦えばよい。

今日呼んでくれた Toli とも合流でき、Brixton で会ったシンガー、タイガー、マットと新しい人々も増えた。野生の狐が写真に見切れての帰宅。様々なタイプのミュージシャンが集まるよいセッションでした。SWEET POTATO 激美味。
£55.1
—-

#STDRUMS【受注生産パーカー2023】予約受付中!
締切:2023年11月16日(木)

#STDRUMS【受注生産パーカー2023】受付開始

それでは、続きはwebで。チーン。

-Daily, Travel
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

ロバートフリップ風日記② カクシンハン【薔薇戦争】

2019年7月27日(土) (この日も自宅から始まる) 9:05 起床。 9:15 練習。 9:35 洗濯。 10:04 朝食。カレー。ゆで卵。 10:23 ブログ。 10:45 移動。PENTANG …

30/06/2022:CRO-MAGS live at UNDERWORLD / THE END OF CAMDEN / #STDRUMS U.K.TOUR 2022

オフ以外選択肢がない今日はお昼に起床。溜め込んでいた手羽元をじっくりと煮込みつつ、お風呂を溜めてリフレッシュ。 4時間ほど煮込んだ凝縮スープが完成。生姜を入れ過ぎたが美味い。 昨日のライヴに来てくれた …

20210227 ベッド・イン東名阪ツアー2021 〜バブルは続くよ、どこまでも〜 大阪FANJ twice

人間関係とは瞬間的で、偶発的である。 意図せず始まり、途切れるものもあれば・再び繋がり合う場合もある。 こういった巡り合わせを人は縁と呼ぶ。 【ベッド・イン】のサポート案件は突如として舞い込んできた。 …

20180613 #stdrums in Brixton with Javi, George and Funky Al. London.UK.

お昼頃に起床。 まだ疲れが取れていないな…。 今日も今日とて作曲。 若干ナーバスになっているのがわかる。 考えてみればバスク地方への旅・ネクロ魔バンドでのツアー・そして週末のレコーディング。 タイトな …

〜オーストラリアに行くぞ!〜 ユージ・レルレ・カワグチ 10月の動きをざっくりまとめ

てなわけで、もう10月も1週間が経過。 27日にRICH FOREVER SEMINARを終えてからはミーティングの日々。 30日は久しぶりに某地下倉庫にてレコーディング。 仕上がりが楽しみです。 1 …

Archives