17/10/2023 (Tue)
昼過ぎにLluis 来訪。月末くらいからこの家に一時的に住まうそう。ロンドンの家事情は由々しき問題である。Hugo と共に近くのカフェでコーヒーを飲んで私は Wapping へ。
これは一等地の予感。
Brick Lane で出会った Snowy。バンドでドラムを探しているそうで「会って話そう」くらいのものかと思ったら彼の家で簡易レコーディング開始。近隣の迷惑にならない程度の音量で幾つかのパターンを演奏。プリプロくらいに考えていたらまさかの展開、今日の録音は次にリリース予定の MV に使われるのだそうだ。飛躍な展開の着地点は何処に。
終えて今後の話しもしつつ近所のパブへ。一等地のパイントはもう想像の余地もない値段なのではなかろうか…タランティーノ風の面白い男性。
解散するとメッセージあり。折角市内まで来ているので、夜のセントラルを徘徊しながら友達のバーを目指して Shoreditch へ。しかし少し遅かったようでお店は閉め気味、友人も忙しそうで1杯飲んで店を出る。
Lawrence は仕事中だろうか。どこにいるか電話を掛けてみると、なんと目の前にいるからロンドン。そんなことが本当に起こる。これはやるしかない。こうして彼のお宅へお邪魔し、音楽を聴きながら必殺のスコッチを出してもらったり、家の酒を空にして就寝。
18/10/2023 (Wed)
やや二日酔い。家のコレクションから平然とソリッドブルーが出てくるからロンドン。
お昼過ぎに Lawrence の家を出て、Manor House まで歩き、階段でスーツケースを落下させ Brixton へと向かう。しかし濃い目の雨が降り始めておりバスキングは断念。バスの渋滞にハマりながら翔二郎と通話録音。帰宅してからは曖昧な記憶。作曲と食事。
19/10/2023 (Thu)
Joel のライヴで出会った Dan から誘ってもらったチケットを取り、夕方にバスで移動。ダブルデッカーの二階席はずっと飽きない。
Balham 駅に着いて右手を見ると THE BEDFORD のサインがでかでかと輝いている。パプの奥には円状のゴージャスなステージが用意されており、Dan と友人と合流。会ったときは酔い酔いで記憶も定かでないが、なんと9年前にも同じ(Joel の) ライヴを観ていたのだとか。ご友人は Pink Floyd カバーバンドのマネージャーらしく、目が常にキラキラしていていい人。
エントランスにいたオーガナイザー?の紹介で始まった “UNCOVERED” は、凄腕ミュージシャンたちによる往年曲カバーバンドということで、正直そこまで強い期待を持っていなかったのは、結局 AC/DC や Van Halen など “too much tourist” が予測され、現実になっていたからである。
しかし全ては杞憂。Jeremy Starcy の巨木が揺れ動いているようなドラミングはまさしくブリティッシュビートそのものであり、日々のバスキングで得てきた経験値の向こう側を聴いているような感覚。Let’s Dance での完璧なタイム感、Black Dog, Kashimir のツェッペリンメドレーでは “ボンゾらしさ” という意味ではなく、聴き続けて信じてきたグルーヴが『そのまま』目の前で繰り広げられていた。
スネアは「揺れる」が「動かない」この秘訣を終演後本人に訊ねると「ちょっとおいで」と、片付け途中で残っていたキックとスネアを使って実際に叩いて見せてもらった。全てはコントロール下にある。
「なんで Gavin がセンターじゃないのか今でもわからないよ」と、現行 King Crimson ドラマーの1人であり、ローカルな場所でも紳士に在り続ける人間性にも心を打たれた夜。ベース John Hogg はピックを持ちながら指弾きも足してくる強者で、底抜けにいい人だった…。
ヒントとモチベーションたっぷりに、明日は Bristol でのライヴ。
締切:2023年11月16日(木)
それでは、続きはwebで。チーン。