タイトルが強い。9時過ぎに起床。朝方のタイムサイクルになってきている。昨夜眠る前、itunes のランダム再生ボタンを誤って押してしまい、3年前のリハ録音を聴く羽目になった。思うところがあるのだから録音はしておいて損はない。
Wetherspoon でのブログ更新はいかに早くこの場から撤退するかが、それ以降のワークへと影響していく。昨夜 Nathan と話した “作業効率” の話しにも影響され、諸々の更新を済ませて正午過ぎに家へ戻る。
昨日バルクディスクを受け取り、日本から持ってきたジャケットを挟んで…遂に!CD が完成。
#STDRUMS
CURRICULUM VITAE 2023
今期UKツアー用に組んだ #STDRUMS ベスト盤的コンピレーションアルバム。この “履歴書” を使ってロンドンを中心に周っていきます。youtubeのみで未収録だった moonchild が遂に音源化。アートワークは勿論 YONARTE TATTOO. 残ればこっそり日本でも販売予定なので、どうぞ完売を祈ってください。
さて、バスキングに行くにはまだ時間があるため、洗濯をしたり交渉をしたり。Hugo が作ってくれたパスタには特別なオリーブオイルを使ったらしく、確かに美味い。
そして遂に、生ドラムを使っての制作現場が実現した。パッドでも電子ドラムでもない、生音での制作環境は演奏能力に強い効果を発揮しているように思える。上手くなってしまいそうだ…!
パソコンとドラムとキーボードを持ってロンドンで制作活動できる日が来ようとは。
気づけば18時。昨日の Brixton を思い出すと、今日は身の回りでできることに手中した方がよさそうと判断し、そのまま制作続行。19時に切り上げて身支度。
GUINNESS 靴下にて、
GUINNESS を飲むのは、帽子とTシャツとパーカーが全部同じバンドだったときのような。
というわけで “HYBRID PHONON 2566” の配信を鑑賞しにネット環境のある Wetherspoon へ。ロンドンのパブで【平沢進 + 会人】の配信動画を観た経験がある人はそう多くはなかろう。
おやすみDOG、BEACON、HUMAN-LE など、演奏経験がある楽曲を改めて聴くと「グルーヴしないこと」の “強み” が見えてくる。ドラムがいないからこそ生まれるステージの集中力。反復の意味。グルーヴとはある種、生ドラムへの固執という最後まで取っておいたカードのようなものだ。持っていても使えなければ意味がない。
“白く巨大で” では、ドアをロックするアクションを繰り返すことで、打楽器に聴こえていた音がロック音に聴こえる/ロック音であることに気づく。ドラムという楽器はスネアやキックを単発で叩いても「1つの打撃音」でしかなく、各パーツが集まることで「ドラム」と認識されるが、楽器として役割を持つ彼らからは「ドラムの音」しか鳴らない。(座った席が明る過ぎたので別の席へ移動)
両脇の2人に与えられた照明装置を使い、光と暗闇にフォーカスした演出。装置そのものを「見せてしまう」ことで無骨なフォルムが「その場にあるべきもの」として際立つ。網代笠と軍服というオリエンタルな質感。バックスクリーンに流れる歌詞は “平沢進のファン” が抱いている理想にコミットしていると感じた。
『ドラムがいなくても成立するライヴ』を、ドラムソロでなんとかしようとしている人間がロンドンのパブで1人凝視している。創作への縦横無尽な気転と培われた強靭な塔を目の当たりにして、体力と勢いを使っていまロンドンにいることを嬉しく思えた。この方のライヴに関われたのって本当に最高。配信アーカイヴは9月23日まで。
集中力も高まり、一度家に荷物を置きに戻る。「夜の Camberwell は気を付けろよ」と Hugo からアドバイスをもらってバスで The Old Dispensary へ。メッセージをくれたので覗きに行くとオーナーのパトリックは不在。無駄足になるかと思いきや、Brixton でライヴがある情報を手に入れその足で向かう。
今はなき RAT RECORDS。
Windmill に到着したのは22時半過ぎ。去年アイリッシュトラッドを聴きに来た場所だった。タイゲンくんの Ill Japonia。平沢さんからタイゲンくんのライヴとはなんと振り幅のある1日だろう。やはりソロとは『芯』が試されるのだな。カッコよかった!
イベントオーガナイザーのマサくんとも挨拶できて実りのある夜。飲みに来ていた Sun Jack という男と仲良くなり、解散後は彼の家に招かれる。夜の公園はドゥーム過ぎ。
家族に日本の血を引いている人がおり、自宅は日本人の集まるシェアハウスとして使われていた。Sun Jack は来客たちと仲良くなりたいそうだが、確かに何かライン引きを感じるというか、Sun Jack にも何か踏み込めない事情があるような、不思議な世界線。
屋根裏部屋には80〜90年代の12インチとターンテーブルが用意されており、知らない曲をランダムで繋げていく。Highway 61 Revisited の UK MONO 盤がしれっと出てくるあたりがイギリス。随分と喜んでくれていた。26時ごろにお暇して、バスで家へ。
だいぶ慣れてきたチキンドラムソテー。イギリスは芋が美味いので、主食をスパゲティーから芋に変えてみるのもよし。パトリックと移動中にやり取りでき、29日に The Old Dispensary でのライヴが決まりそう。
それでは、続きはwebで。チーン。
↓昨年の The Old Dispensary でのライヴ映像です。
#STDRUMS / JUST A PHENOMENON (Digest)