パーティーの余韻で寝付きが悪かったものの、9時に起床。曇り空の下、良質なダンボールが落ちていないかを探して周るものの見当たらず…バスキングに使う椅子の話しです。
家にあるものを改めて探してみると…
レモンが入っていたと思わしき木製のケース。材は薄く華奢ではあるが、座れなくはない…?スピーカーを保護するような形でスーツケースにもなんとか収まりそうだ。崩壊を前提に持っていくこととしよう。
TESCO でミールディールを手に入れ北へ向かう。車内で音楽の話しをしている人々がいて加わると、なんと GOLDIE の出演するフェスに行くとのこと。バンド編成での GOLDIE は今期なんとしてでも観たい。単体だったら選ばない手段はなかったが、昼からのイベントでチケット代も高いため諦めざるを得ない…この『近さ』こそがロンドンの魅力。
London Bridge からバスに乗ると何故か Liverpool Street で降ろされ、別のバスに乗って Brick Lane へ。近づくたびに見覚えのある光景が増えていく。
メインスポットを無事に確保。天気も回復してモチベーションも高い。
因みにロンドンとは、スーツケースを広げてセッティングしているだけでチップが入る国です。(やや珍しい現象)
というわけで、レモン箱椅子は果たして耐えうるか…奇しくも昨夜はパイプ椅子で叩いたため、ほぼ同じ高さでセッティングできた。
アンプというのは多少の無理が効くように作られているのだろう。JBLスピーカーは太い低音が魅力。ベースが効く曲がばっちりハマる。
最初の1時間ほどは環境に溶け込むようにバスキング。機材がまだ安定していないのもあり『点』が見えにくい、中途半端な演奏になっているような気がしていて、後半からはしっかりと当たるポイントを出していくと、集中力に比例して反応がよくなっていくのを実感した。
途中大雨に見舞われたが屋根のあるメインスポットに抜かりなし。雨宿りの人々へ向けてガンガン叩きまくる。よい演奏をすればいいだけ。
「自分を信じているか」
演奏に集中する喜び。音楽とカルチャーの立ち位置。私はこの国の反応の感覚を求めているのだろう。mind the gap という楽曲は8年ほどの経過を経て『敬意』から『歓迎』へと持つ意味の変貌を遂げたように思えた。継続とはソロ活動にこそ与えられた命題なのかもしれない。
こうして12時から17時前までバスキングし続けて店じまい。レモン箱は軋みながらも保たれている。ギリギリに現れた Peter も相変わらず元気そう。
チュロス屋の Tom とも無事再会。お店では小銭を消費するためお札と両替をし合う仲だが、今日は事足りているそう。「ところでチュロスいるかい?」RICH FOREVER とは、例えばブリックレーンマーケットでチュロスをタダで貰えてしまうことを指す。
道中 Peter の仲間たち(食べ物や温かい飲み物を無料で提供する “LIVE WIRE”) に挨拶をして、Dalston Junction へ。北の方には割と日本人も住んでいるようだ。
Jordi a.k.a. Bosche kun と再会してお家へ招いてもらった。Malou との2人暮らしで選んだ家は、家賃月/£1700。国によってお金の強さは変われど、その『価値は同じ』だと思っている。つまり£1は感覚としては100円、では2人で月17万円の家賃を払ってどこに住まおうか。ロンドンの家賃事情は “Crisis” と揶揄されている。
まーしかし、それでもロンドンの家は日本と比べれば充分広い。ポケモンカードのコレクションなどを見せてもらいながら、近くのトルコ料理屋さん “Mangal 1” へ。
Dalston はトルコのコミュニティが強いらしく、良質なトルコ料理が食べられるとのこと。オモシロな店員さんの様子を伺いながらオーダーはお任せ。聞き慣れない料理名と共にフムスやトルコ式のピザ?などが並ぶ。
追加で注文したトルコ式ラザニアが特に美味しかった。トルコ料理は多様なハーブを使う特徴があるように感じられる。しかしロンドンのレストランに来ると、いかに日本の食事のコスパが良好かが伺える。だからその分カルチャーが強く生きているのだろう。
楽しい時間は過ぎ去り、Jordi 邸へ荷物を取りに行ってバス停へ…
おいちょっと待て。
取っ手が逝きました。そんな寂しい表情すんなって。
電話にしてんじゃねー!
この写真にも不思議と哀愁を感じてしまう…バスを経由して無事にCatfordへ到着。一安心といくにはまだまだ先のよう。
それでは、続きはwebで。チーン。
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