「戯言」を英語に訳すと “jorking” となるらしい。タワゴトとなれば “nonsense” だがザレゴトの場合は “random talking” という体感がある。日常を経て生まれた「なにか」を友人に話したり、中身以上に気持ちの共有を優先するような、冗談めいているが、それらも包括してのランダムな会話。”epic” には “epic” 以外の言語化が難しいように、それぞれの国が持つ文化や歴史背景から生まれた独特な言葉のように思える。
RUBY ROOM 店長メメちゃんの企画である【シーラカンスの戯言】果たしてどちらの読み方なのか、メールで尋ねれば「戯言!」と返ってきた。2月の大阪以来 “RICH FOREVER JAPAN TOUR 2023″ の準備を進めているため、自身のライヴペースを比較すると1ヶ月以上開くのは少し珍しい。武藤敬司選手の引退試合、始まる新たなる一歩、福生の人々との交流、ツアーの発表、ポスターやチラシの配布。そんな日々を経ての3月17日。
家を出る直前に思い付き、別のスネアドラムを持って渋谷RUBY ROOM へ到着。13インチのスネアは Ludwig と Pearl の2種類を持っており、単に Ludwig が好きという理由で前者を使っていたが、よく鳴るという理由で後者も持っていた。鳴った方がいいんじゃね?スナッピーなどの部品を外してチューニングをしながら調整。やはりよく鳴る。
サウンドチェック後、火影店長 “佐野アツシ” も6月に東京での BIRUSHANAH ワンマンを控えているため、ポスターとフライヤーを持って共に渋谷のハコへ挨拶を周る。道で楽器店の友人に会えたり、サイクロンに行くと偶然アンチノックひろっくさんにお会いできて渡せたりとラッキーも重なり、THE MUSIC BAR で締めて RUBY ROOM へ戻れば開演。
20時から始まったイベントはRUBY ROOM ですっかりお馴染みの “Brandon” のライヴから始まる。クレイジーに動き回り、やや危険な印象もあったがこれこそがオルタナティヴとも呼べよう。ビザの関係で4月にはロンドンへ戻る必要があるのこと。国籍交換しない?
ドラムしか聞こえない #STDRUMS pic.twitter.com/Bi8SNblFFh
— #STDRUMS ユージ・レルレ・カワグチ (@rerure666) March 22, 2023
DJ Harusame を経て #STDRUMS は2番手。素晴らしいステージはフロアが作り出してくれる。久し振りのライヴはソロパフォーマンスで生まれてきた様々な懸念や感情を俯瞰するタイミングとなり、シーラカンスの戯言が淀みのない世界へと導いてくれた。
“佐野アツシ” は昨年3月、大阪火影の平日に組まれているブッキングライヴを渋谷で開催したいと思い企画された “RICH GOLDEN STREET vol.4” 以来である。RUBY ROOM と火影とで繋がりが生まれてくれたのだそう。
20220302 #STDRUMS + BLONDnewHALF + 佐野アツシ + TSUKA ~RICH GOLDEN STREET vol.4~ 渋谷RUBY ROOM
少しコンパクト化されたとは言え重量が過ぎる廃材パーカッションは全て新幹線で持ち込んできたらしい。バネ金属に貼り付けられたピエゾマイクが空間へうねりを生み出す。グラインダーで生み出す花火から漂う匂いは心斎橋と渋谷を繋げていた。
この後はオールナイトロング。ズーカーのハードコアDJに燃え、7th Floor で観てすぐに対バンできた futures。食事もしたりDJを楽しんだり、自由時間が生まれるのが深夜イベントの面白さ。出演者がそれぞれの美学で「戯れ言」を伝えあった夜。RUBY ROOM の素晴らしい一幕に関わらせていただきありがとう御座いました。閉店後も飲みに向かい、気付けば昼12時。
翌日というか土曜日はバビロンブレーカーズとSTIR UP SHIT が東京に来るということで初台WALL。愛と笑顔。真実はいつもここにある。遊び倒すのも久し振りの週末となりました。次回は – LONDON THE MOVIE – 爆音上映会でお会いいたしましょう。
会場:渋谷 7th Floor
(〒150-0044 渋谷区円山町2-3 O-WESTビル7F)
イベントおよびバー営業内での上映となります。スペシャルライヴあり!
それでは、続きはwebで。チーン。