18日の京都にて旅路の歩みは一旦止まり、来るべき来週への備えが始まる。
ツアーブログで影の話題となり続けていた新機材、RME – Fireface UC. 初期不良からの返品交換を経て遂に手元にやってきた。旭川 WATCHMAN より「これで曲を作れば間違いない」とオススメされていたオーディオインターフェースは奇しくも8outだったのである。電源アダプターの差し込みが緩いのは全筐体共通らしい。艶が増したサウンドにてスタジオワークを重ねる。
RICH FOREVER SEMINAR 2022 のチケット製作やTシャツ在庫などの管理も済ませ、夜に3人でのリハーサル。その後機材を積んで渋谷CYCLONE へ前乗り。明日の限られたリハーサル時間を少しでもスムーズに進行させるための手である。サポートして下さったお二方にも感謝。セイキくんと流れを共有し、明日に備えて帰宅。
22日、このツアー中はずっと天気に恵まれていた。会場入りして早速物販の設営。有給まで取らせてスタッフとして入ってくれたシセキに一旦を任せつつ、サウンドチェックを開始。GARRETT の方で使っているそうなカッコいい絨毯で音も自然によくなるとかならないとか。フルキットを組み立て、nt のステージではややシモテに配置。フロアスピーカーは中二階のPA卓に配置して貰えることとなり、理想的な環境が仕上がった。
物販の流れも見ながら、一瞬食事を摂って戻れば開場間際。カウンター周りではセイキ店長を中心に「皆でサポートしていこう」と活力あるミーティングが行われている。先行物販を経て開演。
気分
冷静。違和感。
ギグ
#STDRUMS:セイキくん共同してこの会場でツーマンイベントを数回おこない、ソールドアウトには程遠い結果を見てきた。あれから私の活動に劇的な変化があったとは感じられないいま、渋谷CYCLONE が満員に達している。フロアが何を目的に埋まっているのかは理論的にも明白な以上、冷静沈着に演奏をする他ない。空間に余裕があり、マイク乗りを意識しながらの音量コントロール。11月10日の印象を投影する。リッチな低音。余談:コミュニケーションとしてハグやスキンシップそのものは歓迎だが、イメージを一方的に投影してパフォーマンスに対する以外の感情を押し付けられることで、晴れやかな記憶は虚空のものとなる。私がフロアに現れたり物販を担当するのは、当然だからという以外の理由が見当たらない。
nt:北海道から始まったツーマンツアーも東京編。徳島で感じられた気合いがこの場にも現れていた。万全では無さそうな自らを持ち上げ鍵盤ハーモニカを吹き始める。先導されるかのようにステージに並び Oval からスタート。seas のパルス音を合図に再びステージへ上がり、PEVO 1号を迎え入れた。今日一番の盛り上がりだったことは言うまでもない。合計10曲程度を演奏。MCなく本編を終えてアンコールにて offset。このツアーで最も聴いてきた曲を演奏できるのは演者冥利に尽きる。
物販など運営側に気持ちを持っていかれていたため曖昧な記憶を辿る結果ではあるが、会場スタッフ皆さまの盛大なサポートのお陰で東京公演も無事完遂。事実としての完売を喜び、ご来場頂いたオーディエンスの皆さまへ心から感謝し、次なる課題が(京都同様に)大きく立ち塞がっている。そのためには過去を振り返るのではなく次なる一歩を踏み出すことだ。(物販での不手際をご親切にご対応いただいた皆さま、ありがとう御座いました。)
終演後、nt は体力的に撤収。機材搬出などを手伝ってもらったチームで近くの居酒屋へイン。ナカムラルビイは早々と夜の街へと消え、残ったメンバーで向かった先はRUBY ROOM だった。オープンマイクは開きの度を超えてカオス空間そのもの。これも1つの音楽・表現であり、不正解は存在しない。理想と現実の狭間に揺れ動くなか、シセキのオルタネイトピッキングが渋谷の夜に溶けていくのであった。週末はいよいよ最終公演の仙台編。事後報告となりますが、当公演映像の24時間限定リリースへ多くの反響をいただき、ありがとう御座いました。
それでは、続きはwebで。チーン。
RICH FOREVER TRADITION 2022 開催決定!#STDRUMS + Bi-syu (河内大和×横井翔二郎) 12月27日 渋谷RUBY ROOM