METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums Travel

03/11/2022:#STDRUMS + nakaitoshifumi + ibi ryota at 熊本NAVARO 〜激昂〜 #RBJT2022

投稿日:2022年11月4日 更新日:

10時頃に活動を開始。昨日届いたオーディオインターフェースをじっくり動作確認。この機種を勧めてくれた旭川WATCHMAN へ技術的なアドバイスをいただきつつ、集合時間になっても一向に連絡がないことに一抹の不安が過ぎる。新機材の使用はまだまだ先となりそうだ。

会場への入り時間と集合時間の誤解があり、社長夫人に基山サービスエリアまで急遽送ってもらえることになった(多謝)。ここで ibi ryota さんと合流。今回のツアー3箇所を共にする九州のバディーだ。レルレの引き継ぎを経て熊本を目指す。県を跨ぐと不思議と雲の質感が変わる九州。

NAVARO へ到着したのは15時過ぎ。nt は既にサウンドチェックの準備を進めてくれていた。送ったセット図と相違点があったり、音響の潤さんへご迷惑をお掛けしながらバタバタと準備。サウンドチェックを始めると、RICH BUDDIES JAPAN TOUR へ戻ってきたような手応え。しかし長時間のサウンドチェックに加えて物販設営の時間を取る必要があり、気持ちも手一杯となる。

ようやく切り上げてオススメされた『赤ぐみ』へ向かう。道中の飲屋街・洒落た服装で街を歩く若い人たちが目立っている。確かに熊本ラーメンと名前が付けられる独特な個性がある。ツアーをすると各当地のラーメンの味の違いを感じられて面白い。そして水が美味い。

会場までの帰り道、驚くべき事態が発生。nt の何気ない関西ブラックジョークに私は過剰な反応を示してしまった。冗談が通用しないまでにナーバスになっていたのは今日の切羽詰まったスケジュールエラーと地方公演の現実・そして高純度の音楽を浴び尽くしてしまった翌日というタイミング(齟齬)から生まれたものだと推測する。激昂した自分自身に驚けたのは不幸中の幸い。

気分
もやがかかった状態。

ギグ
ibi rota:昨年ここNAVARO にて初共演。繊細な音選びとナチュラルな歪みによる無作為なアブストラクトサウンドに魅了され、今回のツアーにお呼びした結果、九州3箇所を共に回ってくれることとなった。機材を横1列に並べてシームレスに転換していくライヴ進行を提案。実は ibi さんに作曲をオーダーしていたデモ段階の楽曲を最後一緒に演奏する。こういうときこそ、小さい音へ反応できる冷静さを保って演奏すると上手くいく。ドラムはシンプルなまま、重なり続けるホワイトノイズが膨張し部屋中を圧迫していった。

#STDRUMS:ibiさんが離脱していき自身の演奏へと繋がっていく。連携を想像して選んだ THE OCTOPUS SAW THE SAME は結果的に気持ちの状態へ寄り添い、すっきりと澄んだ演奏。排出されたエネルギーの虚空に無機質さが補填されている。一方でハードな楽曲に身体が持っていかれ、体力勝負なライヴとなった。歓声に合わせて2人を呼び込み1曲合奏。便宜上クリックを付けたが、オフテンポのトラックだったため不要であることに気付く。

nt:3人での共演を経て私は居残りそのまま nt との演奏。バトンを引き継いでかスキャット的な sakasama。歌詞も一部にアドリブが見える。新しいアレンジが加わった offset のあとに呼び込まれるタイミングで、聞き覚えのある…21st Century Schizoid Man のベースフレーズ?まさかの nt によるカバー!?…私のシーケンスが止まっておらず、並べて置いておいたトラックが offset 終了直後の絶妙なタイミングで流れたのだ。危うく nt のステージそのものに影響をもたらすところであった。音楽は常に私を困惑させ、同時に助けてくれる。開演から終始一貫する緊張感は本ツアーで最も異質かつ上品な仕上がりとなった。表現と人に罪はない。ふとライヴを通じて聴いているとハイトーンの楽曲が多いことに気付き、今後のツアースケジュールを案じた。実にクリーンなサプライズ。

終演後物販を経て片付け。潤さん曰く、NAVARO で最も動員があったのは GAUZE の200人とのこと。ibi さんは明日早いため先に住まいの北九州へ戻る。

残った2人はお店のご紹介で中華料理屋の【桃源】へ。名物の皿うどんと共に本日の反芻。それは例えば日本に於ける音楽の位置付け、集団意識、受け取り方の自由。全ての音楽は平等であり、どんな人間ともフラットに関係性を築ける居心地のよさを感じ続けてきたライヴハウスに例外が積み重なり、それはロンドンの Venue や昨夜の爽籟には一切現れないものだ。
ハイになった感情の処理に付き合ってもらい、気付けばお互い泣いていた。

白岳ロックとお冷やを永久に飲み続けて信頼を置く仲間と26時頃に解散。一度宿に荷物を預け、去年の記憶を頼りに街を歩いてみるものの、JOINTは既に閉店。

熊本の水の美味さに気付いた店。

ニック・アゲイン。

適当な海鮮系居酒屋で多少の焼酎と水を嗜みつつ、4時頃に宿へ戻り就寝。

それでは、続きはwebで。チーン。

RICH FOREVER TRADITION 2022 開催決定!#STDRUMS + Bi-syu (河内大和×横井翔二郎) 12月27日 渋谷RUBY ROOM

#STDRUMS – SATURATIONS (with 原昌和 / the band apart)

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