METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums Travel

02/11/2022:#STDRUMS + monq design + VJ Dokugaa at 今泉como es #RBJT2022

投稿日:2022年11月3日 更新日:

前乗りにして体力をしっかりと削り、コウちゃん邸にて荷物を受け取る。15時頃にヒロシくんにお迎えいただき、福岡今泉はcomo es へ到着。

こういった佇まいの入り口。会場2階のギャラリースペースには常に展示が行なわれており、ここ最近も新しい方の写真展が始まったばかりとのこと。店内では中古レコードも販売されている。

1F はカフェとして稼働しており、ひとまず作業などをしながら準備…受け取った荷物であるオーディオインターフェースの設定を試みるも、どうも想像通りの動作をしない。

会場内で使用できる機材を確認しながらドラムを搬入し、18時から一気にセッティングを開始。回線的にもパラアウトは難しく、新オーディオインターフェースの登場は明日以降へお預けとなった。フロアの真ん中にドラムキットを設置。

いざサウンドチェック…通常より音量を落としての演奏を心掛けたが、それでも大きいという判定。DJイベントも開催される2Fだが、防音などが全くされていない古民家なので当然ではある(故に反射する音が素直で心地がよい)。衣類をキックに詰めたり・ガムテープでのミュートなどを重ねて、あとは手先のコントロールへ委ねることとなった。

【爽籟】
旭川で出会い福岡で再会を果たしたmonq design。滞在中になにかできないかとヒロシくんに相談したところ、ちょうど彼も関わりたかった会場があるとブッキングして頂いた今泉como es でのライヴ。個人的には RICH BUDDIES JAPAN TOUR 2022 の前夜祭的扱いでありながら、今日の環境を目で見てから期待は大きな確信へと変わった。

音量などの制限付きライヴはコントロールが非常に難しい一方、細かな音が的確に届くため音源とドラムとの相性がよくなり、新しいフレーズやヒントが自然と生まれてくる。普段からハードに演奏している楽曲たちの新たな一面が垣間見れた。ヒロシくんのジェスチャーで音量の具合を伝えてもらいながら、二人三脚で #STDRUMS の演奏を終える。

そして monq design。軽快なトークからピアノをつま弾き始めると一転、空間が深い碧色のグラデーションに染まる。これまで体験してきた楽曲が演奏される音楽ライヴというより、人間から溢れ出す独白を言語とは違うメッセージで読み取るような時間。自由だからできる彼女の『自由な表現』に嘘が見当たらないのは、様々な思考回路を経て体得してきた物事への捉え方や、音への正直な反応・肯定するエネルギーに満ち溢れているからであろう。

柿を齧る音をサンプリングし始めた辺りから #STDRUMS も徐々に参加していく。ループを重ねていく手法を取ろうとしたが、マイクの位置によるハウリングなどが目立ってしまい、思ったように進行しない…からがセッションの始まり。ドラムがテンポをキープしなければいけないルールもなく、ただ音と気持ちを反応させて次なる展開に導いていく。ここ数日で交わしてきた会話の伏線を回収するような現象。全てが偶発(セッション)だった我々の旅路は爽籟として今泉como es へと着地したのであった。

ドラムを買って朝から叩きたいという店主曰く、苦情が来るのは1箇所のみらしい。環境・音楽・アートの共存は常に課題といえる。終演後にも関わらず顔を出してくれたしょういちくん。こうして皆さまのご協力を経て遠くの点が繋がった11月2日。お店には10日のピノパラディーノ公演のフライヤーも貼られていた。

機材片付け・搬出などを終えて『ふとっぱら』へ入ったのは24時前。深夜まで営業する店も随分減ってしまった印象。なんとか福岡らしい焼き鳥などを嗜み、1時過ぎに移動。隠し扉が入り口のお店でもう追加の焼き鳥を食べて3時頃に解散。大村ちゃんの冴え渡るネタonネタにて、特濃の3日間は締め括られるのであった。彼女は山口へ。私は熊本へ…。

それでは、続きはwebで。チーン。

RICH FOREVER TRADITION 2022 開催決定!#STDRUMS + Bi-syu (河内大和×横井翔二郎) 12月27日 渋谷RUBY ROOM

#STDRUMS – SATURATIONS (with 原昌和 / the band apart)

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