郷に入れば郷に従えとは生き方の指南。この家のライフスタイルに合わせて早寝早起きのタイム感が合ってきた。じっくりお風呂に浸かってお昼はシーザーサラダとトマトスープ。
機材のメンテナンスをすべくスーツケースを取り出すと、フライパンスタックを置いている箇所に割れが入っていた。いかに旅先で酷使されているかが伺われる…シューグーで補修。
そんな朝方人間になり始めようとした計画も今日まで。Ferrish 邸の風呂・キッチンの掃除をしてお土産をドロップし、全ての荷物を持って Brixton へ向かう。大変お世話になりました。
Javi, Teresa と一緒にバスキングをやろうと話していた本日。14:30辺りと言っていた予定は15時に変更され、先に到着してセッティングをしているときに15:30に再変更。メインスポットを抑えると隣には軽い人だかりが。この街では日常茶飯事として片付けられてしまうが、人が倒れているのだ。警察と救急隊員がやり取りもしていたためカタが付くまで待機。
結局彼らが来たのは16時前。かねて疑問である「なぜ余裕をもって集合時間を設定しないのか」は未だ謎に包まれたまま。早めに到着していたとて上記の事情があったため、結果的にはそれでよかったのだが。
ZURITO & #stdrums のジャム・バスキングのいざ始まり。Teresa のギターも打楽器要員であるため、お互いの音が届きづらく若干アンサンブルが難しかったが、Javi の展開を中心にフォローするような演奏ができたような気がする。短時間の割に反応もよく、いいセッションができた。スパニッシュ系のビートに対して彼らが喜んでくれたことが嬉しかったな。
1時間ほど演奏して彼らは別の予定へ。セッティングを残して引き続き #stdrums を再開するものの、昨夜のスタジオワークか、それとも今日のジャムが影響したのか、スネアのハイがやけに耳に刺さる。オケとのアンサンブルもどうも噛み合わず、19時前には終了。こういう日もある。
というわけで20時前に Javi 宅へ。今日から最終日まで約1週間、再びお世話になります。GUINNESS を開栓し一休み…そうか、この家には『休息』の瞬間があるんだな。目的の価値観が近ければ、閑静であるかどうかとは別ベクトルの利点が生まれる。
少しして2人も帰ってきた。今日はディナーを振舞ってくれるのだそう。以前から「パエリアを作りたい」と言っていて、そのためにわざわざパエリア鍋を買ってきたという気合の入り方だ。
彼らは料理の味にはうるさいが、調理そのものは尋常じゃないほど雑なため笑、折角のディナーが失敗してしまう恐れも早々に予感できていたが、郷に入れば郷に従えとは在り方の指南。 揃えてくれた食材で私はピンチョスを担当。唐辛子が想定外の辛さで(※瓶には VERY HOT と注意書きがある)、ペッパーを挟むことで刺激を中和。盛り付けも珍しく上手くいったのに撮影前に蹂躙された結果がこちらになります。
Hugo と妹(15歳と言っていたが大人すぎる…)もやってきていよいよパーティースタート。Berberecho (ザル貝) はスペインで食べてから大好きな1品。
トマトのムース Salmorejo にゆで卵とハムを砕いて食べる。爽やかな酸味と塩気が踊る、まさに前菜なお味。
Hugo たちが持って来てくれた白ワインで乾杯。
そしてメインのパエリア!新品のフライパンは下準備されず焦げまくり、米を入れすぎたらしく味の浸透もイマイチ…美味いけど。「いやぁ、塩を入れ忘れたんだよ」おい、第一歩目の痛恨じゃねーか。いやいや、イギリスでは高級な生イカ (Calamar) も入れてくれたんだ。雰囲気は十分。
Teresa はカップケーキを用意してくれたものの、想定外の結果だったらしく凹んでいる笑。お菓子作りは分量が全てだからなぁ。やはり口出しすればよかったかと回想しつつ、でも美味しいよ。
Hugo も日本文化が好きで、偶然缶バッジ型の栓抜きを持っていたため、私のキリンビール栓抜きとトレード。10年以上連れ添ってきたであろうレジェンド・オープナーだが、日本で手に入れるのは難しいことじゃない。相当喜んでくれたな。これからをよろしく。
というわけでドタバタのスパニッシュディナーパーティーは25時くらいにお開き。ああ楽しかった。家での夜遊びを久し振りに満喫できた1日でした。
それでは、続きはwebで。チーン。
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season1-18
【失われたCDを求めて編】
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