出発前夜からの無茶なスケジュールが流石に祟ったか、思ったように身体が効かず昼過ぎまで怠惰に蝕まれてしまった。
というわけで荷物を纏めて京阪電車へ。縦に並ぶ座席は旅の気持ちを盛り上げてくれる。
まるで京都みたいな街に到着。
ご挨拶も早々に早速セッティング。前回のライヴではベースドラムが動いてしまうトラブルがあったため、わざわざドラムマットをお借りしてきてくれたそう。流石ノジさん。
しかし今日もスルスルと前方へ…。マットがあるにも関わらずレッグのニードルがマットを上手く噛まないのは床が鉄板だからなのだろう。スネアのヘッドがヘタってきたので、予備として持ってきておいたEVANS を張り直す。
マットの先端を折り返したり、滑り止めをかましてみたり…最終的には重りを発見してくださり、両足に乗せて着地点とする。これで動いた場合はまた次回、別の作戦を考えるしかない。テキトーなのに的確なのは流石ノジさん。食事の隙もなく、牛丼を胃に流し込めば開場。
#STDRUMS ~RICH FOREVER TRIP 2022 KANSAI~ vs アヤヲ × 富岡洋
ーREAL&NET同時無料配信ー
2年前の4月、#STDRUMS として初めての西日本ツアーを計画。京都RAGとはふとしたきっかけで知り合い、その場でスケジュールを押さえるシンパシー的な出会いであったが、世情により軒並みライヴは中止。そんな最中RAGでは急遽・しかし着々と配信ライヴの手続きが進んでいた。こうしてRAG史上初の配信ライヴを #STDRUMS が担当。
20200413 〜初めての無観客配信ライヴ at 京都RAG〜 RICH FOREVER WESTERN JAPAN TOUR 2020 #STDRUMS
その数日後、配信ライヴ第二弾を行なったのがアヤヲさんだったとのこと(曖昧な記憶)。RAGの転機に立ち会った2組が『あの日』から2年経ち共演。楽屋からライヴを聴いていると、音源が流れているのかと錯覚するほど音のバランスがよい。
ギター:富岡洋さんとの見事なアンサンブル、緩急と落ち着きある音楽の流れを堪能。カバーでLittle Wing をやってくれたのも個人的に嬉しい。今日の共演はジャンルやスタイルではなく『真摯さ』が繋いだ組み合わせなのである。
#STDRUMS は2番手。持ち時間をたっぷり頂いたので無理して詰め込む必要がなく、段階を経て曲を組み上げることができた。あれもこれも演奏して大満足。ストリート・スタイルから本編に突入する流れはやりたかったことの1つである。
後日に驚いたのは、配信ライヴのクオリティである。このままライヴDVDにできるんじゃないかというカメラワークに音質・照明も相当パワーアップしており、無料配信とは思えないプロフェッショナルな仕上がりとなっていた。2年間、真面目に取り組み続けたからこそ成せる結果。RAGこそも、やはり真摯なのである。
裏を返せばローファイな会場に好んで出演しているため、解像度が明示されている環境での演奏の難しさも痛感した。ここRAGでも直接聴いていただければ『空気感』で伝えられることが多々あるが、距離感がない『信号としての事実』のみの世界で、自分の演奏を届けることがいかに難しいことか。ライヴは現場だのシノゴノ生まれてくる言い訳も、いざ現実となれば喉の奥底へと引っ込んでしまう。新たなる課題だ。
この模様は上記チャンネルから6月6日まで視聴可能。繰り返しますが無料です。ですが明らかに無料ではないクオリティーでお届けしております。約60分ノンストップで叩いておりますので、余裕がありましたら投げ銭をどうぞよろしくお願いいたします。
▶︎https://www.ragnet.co.jp/livespot/29069
終演後は店長アキバさんたちと飲む。とうとう腰を据えて飲むときがきた。方針や集客などの話しもしつつ杯も進み、気付けば朝方。お世話になりました!
それでは、続きはwebで。チーン。
season1-12
【MANOWARし過ぎている編】
盟友とのラジオが始まりました。毎週月曜日朝7時更新。