言語化する時間とアウトプットがあるならば、作曲に活かした方がいいのではと集中していた数週間。しかし、ロンドンでは日々の記録を書きながら曲を完成させていた。創作とは「完成」という成功体験の積み重ねで磨かれていくため、せめてブログから自身をアップデートしていく必要がある。
遅ればせながら第一回【U.K.初盤食堂】ありがとう御座いました。食事は当日仕入れた鮪のなめろうと糸寄鯛の湯引き。鮪はいつもアラを買っているお店がサービスしてくれた大当たり品。3日間熟成させた鯵の昆布〆と、使った昆布と鶏白レバーの旨煮。糸寄鯛のダシとアラを使った鯛飯。ほうれん草のお浸し。仕入れた素材を全て使い切るのが料理の面白いところです。ほうれん草のお浸しは出続ける予定なので、食べればその美味しさに気が付くでしょう。
ミュージシャンとエンジニアを交えた音楽会は当然ディープとなり、そのまま進むべく次回は『PINK FLOYD – DARK SIDE OF THE MOON 最強決定戦』を開催予定。UK ORIGINAL・US ORIGINAL・最新デジタル音源の3種類を頭から最後まで3周聴き比べます。名盤とは果たして本当に何度聴いてもカッコいいのか検定でもあります。店長ユタカくんも乗ってきてくれて、次回は朝魚を捕りに行くなどの噂もあり。そんな7月24日 (水) 第二回の詳細はこちら。
2024年7月24日 (水)
渋谷 7th Floor
#STDRUMS presents
第ニ回【U.K.初盤食堂】
ゲスト:笠原佑介、諸石政興、NAPPI
入場料:¥1000 (予約不要)
鮮魚のなめろう付き前売り券:¥1700
▶︎https://shop.rerure.com/product/e_20240724/
OPEN 19:00
7月の週初はライヴ3発。3日水曜日は渋谷RUBY ROOM にて NEW BABYLON 主催『N.E.W.』月初めの水曜日にマンスリーで開催されて入場料1000円。目先のあぶく銭ではなく、未来のために続いていくイベント。気前のいいヤングたちが育てている夜は、世代や文化も入り混じる光景は渋谷の面白さを再確認させてくれる。美しい日だった。
金曜日は西横浜 EL PUENTE にて『ACODISCO ELECTRIPPER TOUR 2024』トオルさんツアー神奈川編初日。4月のシェルターを経て念願の組み合わせ。でマルチサウンドをD.I.Y.で組み立てていく面白さと難しさ。本番でのトラブルはなぜか少ない。”刑⚡︎鉄” ケイタくんと仲良くなれた夜。
土曜日は『OMATSURI NAKED DINNER』和太鼓を搬入しての「フリーお祭りセッション」をやるというイベントはお初の渋谷 bonobo にて開催。昨日の EL PUENTE での経験が活きる D.I.Y. スタイルで乗り切る。ドラムマットがなくタイル張りのフロアに直接ペダルを置くと、振動でビーターが外れてしまうことが判明。これは今日に限らず、フロアに直置きするときには覚えておきたいフィードバックだった。盛り上がり尽くしたライヴとセッションのあと、緩やかなラップで深夜の帳を下ろす JEAN と知り合い、面白い動きを探す。
間の木曜日はどういうわけか内職のお手伝いをしていた。Yellow Studs のタグ付けをしに太一くんと久し振りに会う。夕方から取り掛かり気付けば日付変更前。終えて公園で飲んだビールが美味しかった。考え方の種類と可能性。
そして KAOS (CHAOS U.K.) 率いる “FEAR OF THE KNOWN” のファーストアルバム “THE LAST SONG” いよいよ発売。生存報告という名刺替わりにしてはやや手に余るLP盤。豪華20ページのブックレット付き。アートワークは流行りの AI 生成へ意図的な働きかけを見せるギター Andy の力作。メンバー特権として極少数枚を直接販売予定です。中抜きなし!RECORD SHOP BASE での予約・商品詳細はコチラ▶︎ http://www.recordshopbase.com/new_release_new_79627.html
最後に。どうしようもならなくなり、一度書き殴ったあと、言いたいことを抑えて書きます。
知人のミュージシャンが「うーん」とだけツイートしていたときのこと。ちょうど仕事で関わられているバンドに動きがあったタイミングだったらしく、凄まじい数のリツイートと共に、バンドへの共感を寄せようとするリプライが山のように送られていた。その人は「うーん」と書いただけである。
バスキングの再開にあたり、懐かしい人々との再会や新しい出会いなど、ストリートの恩恵を受けている一方で、SNS を見る時間が増えるようになった。これが実によろしくない。特にツイッターはマイナスな低次元・低リテラシーに溢れていて酷い有様。
ネガティヴや暴力的な情報は一方的に目に入ってきて、自身に蓄積されていく。ネガティヴは人に憑依し、勝手に入ってきたものは浄化するのが難しい。それでいて SNS は「人が書いているもの」なので、一方的な受け取りを「コミュニケーション」と勘違いしてしまう人が多い。意図的に避ける必要があると再確認。
コミュニケーション、現実での会話とはその相手との文脈で成立しているものであり、空間に向けたアナウンスではない。SNS上では特定の個人間でのやり取りも見える (意図的に見せられる) 瞬間があるため、現実社会でも「ROMって」近くに佇んだ結果、いかにも「自身が会話をして得た情報」と誤認してしまう。
人の会話が耳に入る瞬間はあるし、ましてや私は声が大きいので盗聴なんて言葉は使わないが、常に聞こえる距離感に立ち、会話に参加せずに断りもなく話しを聞き続けられる状況に陥るときがある。人と話している隣で関係ない人間にただ無言で聞き耳を立てられる状態は、決して気分のいいものではないでしょう。
私の活動目的は音楽表現のみです。ただ音楽をやりたいだけなのに、現場で生じるのは「表現」以外の関係ないことばかり。それが「この国で生きる条件と手段」ならば、2020年に “ロックバンド” が社会にひれ伏すことがわかったいま、私は真っ向から否定し、変えていく。音楽以外を期待されても難しいのでご注意ください。
暗いニュースで覆われた現代社会で、多くのストレスを受ける日々。原因となる理由を掘り下げて、根幹にある事象を1つずつ解決することができればいいのだけど、日々積み重なり余裕がない状態では難しい。
しかし、本人に生じた物事は本人以外に解決できないということ。現実を忘れたい・元気になりたいなどの理由で特定のなにかに没頭するのは発散方法として健全に見えるが、やり方を間違えれば一種の薬物依存と同様である。ましてや依存先が人ならば、その相手は代償として一方的に持ち込まれたストレス (=依存性) を浴びせられる。
#STDRUMS のライヴ活動は基本的に全て1人での運営です。自身の器の小ささも大いに反省するべきですが、このような文章を書かざるを得ないほどの暗雲が頭に立ち込めているのもまた事実です。
いいですか。音楽はカッコいいものですから。人としてカッコよくありたいと私は思います。音楽の力が人をカッコよくさせるのだから。私の「音楽」を聴いて元気になってくれるのであれば、それ以上の喜びはありません。適切なコミュニケーションで仲良くしてもらい、楽しく乾杯しましょう。どうぞよろしくお願いします。
つまり、ストレスを消すには良質な睡眠である。掛かる負荷を軽減しようとしても効かないのであれば、入ってきたものを浄化する方法を考えよう。掃き溜めの METAL TRASHING MAD。自分の面倒は自分でみる。SNSはみない。現実をみる。物理的な距離を置く。旅の計画を始める。この辺りが解決策。今日も制作を進めていきます。THANK YOU.
それでは、続きはwebで。チーン。