つまるところ、覗く必要の無いダークサイドを垣間見てしまった。包み隠さずフラットにいられる人間関係こそ理想的ではあるが、例えばトイレの扉は閉めるといった「ある種タブー」のような、関係性の深度とは別の絶対値に存在する。故意であればまだしも、飲みすぎて覚えていない過失の方がショックが大きいものである。その数日は受けた衝撃をゆっくりと消化し、なんとかポジティヴに捉え、しかし結果的に心が冷静な数日間を過ごせたことはライフスタイルとして新しい経験であったと言えよう。
そんな日曜日の5月22日。行方を引きずり見事すっぽかしてしまった『フィジカルテックス鍼灸整体サロン』へ向かう。下のスーパーオオゼキでは Sly & the family stone が流れており危うく遅刻するところであった。12月以来の来院では電気マッサージと鍼を中心に腕をほぐしてもらった。大変お世話になりました!
快晴のなか渋谷へ。少し早く着いてしまい、申し合わせたかのように小腹も空いていたので回転寿司へチン入。こちらも12月のRICH FOREVER TRADITION、横井翔二郎と以来の来訪。100円でのクオリティーに燃え上がっているところ、横並びの隣に座った男性の粘着的なトークに耐え切れず早々に席を後にした。つまるところ、ネガティヴな内容と会話は周囲にも影響をもたらすのである。
そんなわけで14時過ぎに渋谷RUBY ROOM へ。フクちゃんの顔を見るだけで安心する。小田伸泰、副田整歩と到着されてセッティングを進めながら今日の進行を打ち合わせ。小田ちゃんから注文があり、役者側での会議があったようだ。
というわけで本日の “お題” となる日本昔ばなしのタイトルを短冊状に書き、街中華よろしくメニュー化してお客さまにオーダーしてもらうという即興スタイルが本日の催しとなった。いいね。ざっくりと打ち合わせて雑談。ナオムちゃんは1日に10時間も練習しているらしい。集中力はもちろん、環境と条件の下地を作っているからできるのだな…。
背筋はすっかり伸びきり、仕事の合間を縫って一瞬顔を出してくれた翔二郎を愛で、本番を終えた原慎一郎も合流して開場。
3月ごろにふと再会したリチャード三世のメンツでなにかやれないかと思いついたタイミングと、会場からのオファーが重なり緊急決定となった【即興音楽劇〜緊急決定 vol.1〜】”ノープラン” と “即興” は紙一重でありながら、やはり始まれば打ち合わせないスリルを存分に味わえる結果となった。
3人のキャラが際立ち、無茶振りに対応していくフロントマンをかき乱しながら支える楽器陣。特に「メニュー外の賄い」として出てきた “北風と太陽” はその場でストーリーを組み立てながら進行していく内容となり大盛り上がり。俳優・音楽家・表現をする者。ステージに立つ側にも非常に有意義な時間を過ごすことができた。
ラストは唯一例外にあった “さよならドラえもん”。イケボイス過ぎる河内大和のドラえもんと小田伸泰の眠れないシーンは意外にも脳内再生余裕。原慎一郎は高らかにジャイアンを唄い、脊髄反射で反応していく副田整歩の姿は、この日の5人が集まった意味を象徴していたように思える。
これぞ初回。大いなる課題と可能性を残して終演した偶然の日曜日。vol.2 も必ず開催されると信じつつ、深夜のラーメンを飲み干して帰宅。ご来場いただいた皆さまありがとう御座いました。
それでは、続きはwebで。チーン。
season1-12
【MANOWARし過ぎている編】
盟友とのラジオが始まりました。毎週月曜日朝7時更新。