2日間にわたる “平沢進 INTERACTIVE LIVE SHOW 2022『ZCON』” を経て27日、日曜日。演奏予定の曲順は既に組んでおいたので準備は楽勝…かと思いきや、今日はレコードも持っていかなければならない。機材もあるので絞って数十枚、なんとか荷造りを終えて初台WALLを目指す。
『ライヴハウス』では常に新しい実験が行われている。一見普通ながら違和感を覚えるだまし絵のような光景。ドラムがステージ最前にせり出しており、他のバンドメンバーはフロアに降りての演奏。企画者チンくんの思い付きは既に今日の成功を約束しているのであった。サウンドチェックも順調に進み、暫くすれば開場。
“FLASHBACK #5”
チンくんからの出演オファーは突発的であり、彼の企画は間違いない。オープンからDJ Violent Chemical を経て #STDRUMS は1番手を任せてもらった。中盤に持ち込みスネアのスナッピーが切れてしまい、チューニングしながら対応。ここ数ヶ月のライヴで機材トラブルが続いているのを見ると、これらはトラブルの範疇外であることがわかる。しかしたまには、最後まで安心のままライヴを終えてみたい…笑。
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— #STDRUMS ユージ・レルレ・カワグチ (@rerure666) March 28, 2022
2番目 “BUMPED HIS HEAD” で、今日のステージ作りの真価を知る。ドラムが高い位置にあるため、ホール規模でのライヴのように錯覚しつつ『ドラムが主役』になる見え方になるのだ。配置だけでこうも印象が変わるとは…。本人公認な状態ですが、このやり方はいつか真似します。BUMPED HIS HEAD はチンくんの別企画で観ていたバンド、今日もキレのいい最高のノイズを切り出していた。
ここからは転換でDJ #UkORIGINAL を担当。ノイズコア・ドラムソロを中心に組んだブッキングなのでゆったりとしたグルーヴ系をチョイス。まずは Fripp & Eno から…とか言いながら結局 Gallows Pole を流してしまうのであった。ライヴハウスの大きいスピーカーで聴くアナログはまた一味違う。A Scarcity Of Miracles, The Roots 辺りが個人的ハイライトでした。
予測不可能な展開が不思議とポップな “ザマク”、始まる前から仲良くしまくってくれた “達磨” とバンドが交うるなかに、名古屋からドラムソロでやってきたトンさんこと “豆狸-mamedanuki-“。自分と同じ『楽曲に合わせて叩くスタイル』ながら、ストレートなプレイには引きの美学があり、アプローチの方法に大きな刺激を受けた。ドラムソロが複数組み込まれているからこそ今日のステージセッティングは真価を発揮している。
こうしてトリは “Violent Chemical” Rat Child のナオさんを迎えて、フロアのセッティングを変えてのツインドラムライヴセット。粛々とキープし続けるナオさんと本能的に叩きまくるチンの信頼関係が魅せるビート・トリップ!ドラムを主体に作るパフォーマンスにはまだまだ無限の可能性があると感じさせられた。やはり我々は作り続けるしかないのだ。
終演後もDJで遊ばせてもらいながら飲んでいれば記憶も曖昧。写真はブレていようと最高のイベントであったことはしっかりと脳裏に刻まれている。素晴らしい企画をありがとう御座いました!
それでは、続きはwebで。チーン。
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