夜遊びをした翌日には時間の借りという代償がつきものだ。
昼過ぎに起床。
Adamとバスキングスポットのおさらいをしたかったがとっくに仕事へ出ている。
そして平日。役所が開いている。
やや急ぎ気味に荷物整理と荷造りをして市内へ。
案内してもらって役所へ到着。
ここで必要書類を書いて写真を撮ればライセンスの完成。
3ヶ月期限で$13。
「大義名分の証明」とは違い、オーストラリアはいとも簡単にライセンスが取得できた。
これは非常に有能なシステムである。(と、このときは思っていた)
(今回も運転で来てくれてありがとう)
さて軽くお昼を食べてスポットへ向かう。
昨日周ったなかで港に一番よい印象だ。
付近に到着して荷物の整理。
今回アンプを借りれることとなったのだが
通常使っている電池駆動のアンプではなく
アンプ + 携帯バッテリー駆動ということで、少し持ち物が多い。
そして、こういう類の確認を事前にしないから「時間の借り」と書いたのだが
アンプが大きくてリュックに入らないことが判明。
スーツケースにしまうことで、手持ちの荷物が増えることになってしまった。
なんとか移動できる区分けにしてバスキングスポットを目指す。
この作業間、降りた場所が若干悪かったようで、
連れて来てくれたLaurenの車は移動を余儀なくされ何処かへ行ってしまった。
携帯の電波はない。突然1人での行動となる。
平日かつ夕方ということもあって、人もまばら。
初回では諸々試すチャンスも欲しいため、むしろいい環境である。
荷物を置いて、看板などの作製をスタート。
“Traveling the world from JAPAN”
と書こうとしたが、改行があまり綺麗にならない予感がして
“Traveling with the beat from Japan” とした。
持って来たダンボールとハサミで物販のスタンド等々も作り
いよいよセッティングとお店を広げていると自治体の方。
「ライセンスはあるかい?」
そのために取得してきたのだよ。
「ここでキミは演奏できないよ」
…む?
とどのつまり、まさに目の前にある道路を挟んで
この港ゾーンは”Sydney自治体”の管轄外。別のエリアなのだそうだ。
杉並区民である私は甲州街道を挟んで世田谷区にいることができないのである。
マジか。
打ち砕かれている私へ何故か執拗に
「電話番号を教えるから取得したいなら連絡して」と言ってくる係員。
インセンティヴでもあるんかい?要らぬよ。
さてこの状況。
荷物が多い上に、交通手段がない。バスに乗るにはSUICAのようなカードが必要だ。
というわけで登り下りの道を練り歩く。
迷いながらもなんとか昨日歩いたPitt Streetへ到着できた。
時間にして18:30頃。
やはり少し遅い時間だからか、バスカーは他に1人しかいない。
メインスポットと呼べるであろう場所を取れたのは不幸中の幸いである。
試行錯誤しながらセッティング完了。
アンプも音が出る状態だ。
まずは1曲。まずまずな反応。アンプの音量・音質を調整する。
続けて2曲目…その最中、突然音が出なくなった。
バッテリーがシャットダウンしているのである…。
その後も何度かトライするものの、やはり落ちる。
第一に、電源がなかなか入らないのだ。
過入力とかそういう類のものだろう。
困り果てるワタクシ。
オーストラリアはシドニーでのバスキング初日。スピーカートラブルでオケが出せずドラムのみで遊んでおりましたが様々な反応があり楽しかったです!曲ができる副作用付き。#stdrums pic.twitter.com/2TcxiX46Su
— #STDRUMS ユージ・レルレ・カワグチ (@rerure666) October 16, 2019
結論としてはドラムのみで1時間ほど演奏。
折角来たのだ、やってみないことにはわからん。
ビートのみでも反応は悪くない。
CDも1枚売れた。これは素晴らしいことだ。
曲のアイディアにも繋がる瞬間があり
また、この時間にこれだけ叩いても苦情が来ないことも判明。
大変収穫の多い時間となった。
そして行き交う人々が「日本人なの?」と声を掛けてくれて
そうだと答えると「台風の影響は大丈夫?」と仕切りに心配してくれたのが印象的であった。
なかでもジェイソンは相当の日本好きらしく、えらく感謝されてしまった。
これは全てが整った状態で叩ければ面白いことになるかもしれない。
というわけで20:30頃にLaurenと待ち合わせて帰路へ。
フィードバックを共有しながら家へ戻る。
簡単なカレーを作ってくれて夕食。ライスは固めが好きらしい。
Adamにもアンプとバッテリーの件を相談しながら
明日へ向けて作戦を練るのでした。まずは寝る。
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それでは、続きはwebで。チーン。
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