METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums Travel

20180608 Metz to Paris, France. Musée du quai Branly, Tower Eiffel, Passerelle Debilly, Arc de Triomphe, Le Relais De Venise.

投稿日:2018年6月9日 更新日:

8時頃、ホテルにて起床。
いや…これは寝落ちだ…。
隣にはトウリキというトウリキだったものが横たわっている。

シャワーを浴びて1階に降りてみると朝食があるではないか。
バイキングかついいクオリティの予感。ゆで卵も作れる。

おはよう御座います。
メンバーと話しながら、9:30にはここを出ようと話す。
まだ何となくフワフワしているワタクシ。
トウリキは先に部屋へ戻ってしまった。

しっかり朝食を食べて僕も部屋へ…
…あれ、部屋番どこだっけ…。トウリキ坊やーい。
なんて冗談も途中から冗談でなくなり、どうにか部屋番が判明。
急いで荷物を纏めて下へ降りるとやや急ぎのムード。
バスの時間は…10時…?いま…5分前…?
マイペースが過ぎた。申し訳ない!急いでバス停へ向かう。

幸いにも遅れていた(通常運転?)らしく乗ることができた。
席は先着順らしく、どういうわけか2席使う人が多数。
エアコンが効いていないのか、蒸し暑いのに加えて臭い。
恐らく体臭であろう。風通しが悪い故だ。

最後部座席へ座ったものの、あまりに悪環境だったので前のおばさまの席を交渉。
「なんでそこじゃダメなの?」風な雰囲気だがフランス語で喋られてもわからん。
こっちも英語で対応。というか席なんだから空けといてくれや。
スペースはなんとか確保できたものの、同時にこの臭いの一部原因が隣であることも判明。

出発後もエアコンは効かず、手持ちの水は瞬く間になくなり、
暑さと乾きと臭いというかなり厳しい状況。
これが4時間続くのか…。
偶然にもバイキングから拝借したオレンジが喉を潤してくれた。
同じタイミングで近くの人がバナナを食べたらしく、お陰で臭いも若干緩和される。GJ!

出発から約3時間後、休憩ポイントへ到着。
待ち侘びた外気を吸い込み、炭酸水に加えて大ボトルの水も買い一気に飲む。
生き返った〜。
同じ毒の沼地を渡り合う仲間たち。

とはいえMetzからReims(ランス)も越えてParisまでもう間近。
このアンバランスな休憩はどういうことなのだろうか。
水分で身体もリフレッシュされ、残りの道中は幾分快適。

こうして15時前にパリへ到着。
バスの出口には人がたかり、恐らくなるべくいい席を取りたいのだろう。
外に出ると大きな公園で、筋肉たちによるマッスル大会が行われていた。

さて宿を目指す。
ヨーロッパは基本的に縮尺が大きいので、感じてるよりも多く歩く。

広大な公園にスケートバンクも発見。

Lyon駅へ辿り着いて、Google Mapの乗り換え案内を頼りに進む。
こっちのSIMカードを持っていてよかった。
電車はt+という回数券のようなチケットを10枚綴りで買う。

RERという路線を使い乗り換えていくと…
「この表示なんなんすかね?」とジュネやん。
うむ。フランス語で意味不明だが
どうやら本来行くべき電車が次の駅より先に行かなそうな雰囲気だ。
ホームには結構な人が詰まっており、電車もぎゅうぎゅう。
少し様子見していると何故か奥に詰めない井の頭線スタイル。
とはいえこれ以上の情報もないので、まずは先の駅まで行ってみる。

どうやらストライキらしく、隣のGare du Nordを境に乗り継げということだ。
ルクセンブルグといいこの時期はストが流行るのかい…?
トウリキは満員で乗れず二手に分かれる。
なんとか車両に乗るもののなかなか辿り着かない。臭い…。ううう。

到着を待つ間に次に乗るべき電車を調べて乗り場へ。
こちらもなかなかな混み様。車両の作りが満員に向いていない。
バスからここまで来て感じるが「我先に」タイプの人が多い気がする。
フランス語を喋れたら別なのだろうか。

こうして17時前に、なんとか宿へ到着。
最寄り駅はLe Bourget.
中心地から少し離れた住宅街だ。国領てなところか…。

昨日の狂熱にやられた衣装とジーンズを手洗いして干す。
彼らはコインランドリーへ行きたいらしく、街の探索ついでに同行。

イタリアも随分英語が通じなかった記憶があるが、パリもなかなかだ。
コインランドリーの説明も全てフランス語。
他の利用者の方が何とか身振り手振りで教えてくれて動かすことができた。
待ち時間に近くのバーで1杯。やはりKronenbourg.

食事を作ろうという話になり、やはりフランスに来たらバゲットだろう。
フランスでは “Boulangerie” と名乗れるパン屋がホンモノだと聞いたことがある。
(使う材料や行程の基準を満たさないと名乗れない。ということらしい)
家までの道中にあったことを思い出し、無事にバゲットを購入。
手触りはかなりいい。これは期待できる。

更に宿の近くにはLiDL。挟む食材も購入。
隣のオフライセンスでは夜に備えビールも購入。
店員のにーちゃんが英語で話すことにやけにウケていて仲良くなる。

サラミとチーズで無敵サンドイッチの完成。
フランスのバゲットは柔らかさ・味・香りと素晴らしい。セボンセボン。

更に見たまえ。Kronenbourgの7.2%ブラウン。
一昨年立ち往生したChamonixで飲んだのが懐かしい。
安定の美味さと酔い加減。実に素晴らしい。セボンセボンセボン。

道中の疲れもあり、なんやかんやしていると20時を過ぎてしまった。
再びパリの中心街を目指す。
先ほど買ったチケットを通そうとするも、受け付けてくれない。
偶然チケットを買いにきた人が少し英語を喋れて、
聞くとストライキだからチケットも効かず、解放されている扉から入っていいそうな。
利用者としてはラッキーな面も出てくるのか。
お礼を言って反対方向のホームへ。
全く余談だがTHUNDERCATに瓜二つな人が現れて声を掛けそうになった。

これまたGare du Nordで一度乗り換え別の電車へ。
ここでもかなり待ったな…。線路との距離がかなり近いホーム。
Champ de Mars – Tour Eiffel駅へ着いた頃にはもう21時頃。
川を沿って逆方向に動くも、工事がいくつかあり思った方向へ進めない。
そして先週も喰らった、エッフェル塔の敷地内が通れないトラップにもハマり、
遠回りしながらも美術館:Musée du quai Branlyへ到着。
NECRONOMIDOLのライヴがあるとのことでやってきたのだ。

さて入り口は何処かと…関係者入り口のようなものを発見。
こちらからは入れないらしく、正面入り口の場所を教えてもらう…。
…辿り着かない。何処やねん…。
結局・結局・結局。ぐるりと回ってようやく到着。
道のりが長過ぎるぜ…。

音が流れる方向へ歩いてみると、何やら催しスペースで大勢が踊っている。
是非参加したいが今は難しい。
努力も無念。やはりネクロ魔のライヴは既に終わってしまっていたようだ。
物販があればせめて挨拶だけでもと思ったが、どうやら無さそう。
万事休す。

ま、折角来たからには観光でもしよう。
先ほどのブースから入り口へ戻ろうとすると…流れているのは炭坑節…?
「つぅっきがぁ〜、ああ〜、でぇったぁ〜」の①,③リズムに踊ろうとする欧米人。
ビートのオンが掴めず合っていない、その自由な発想がいいなぁと眺めていたら
途中からリミックスでビートが入ってくる。
②,④が足されたその瞬間、水を得た魚のように動きが合い始めた。
表ノリから裏ノリへ移り変わる瞬間を捉えた貴重な映像。
いわゆる「リズムは裏」という事実そのものと、身体が感じるバネが重要なのだな。

Debilly橋で撮影。#STDRUMS in Paris.
iPhone 10の画質はスゴいね…。

ここから急な階段を登って約10分。
凱旋門:Arc de Triompheへ到着。月並みながらどうやって作ったのだろう。
トウリキとは「何故当時の人は『門』に拘ったのか」という内容。確かに。

さて、お腹も空いたのでどこかで何処かで食事でもと考える。
今更ここで思い出した先週の記憶。
Tere・もしくはお兄さんにパリオススメのレストランを教えてもらえばいいのでは。
送ってもらった1件のお店は行けない距離ではない。
折角ここまで来たしと、その店を目指し歩こうとしたところで着信。
まさみちゃんのロストバゲージが見つかったとのこと。
一安心。しかしロンドンに帰って物販は要らない…笑。

また道中に気付いたのだが、もう既に時間は23時前。
果たしてまだお店は開いているのだろうか。
全てのタイミングにイタズラを感じつつ、気持ち急ぎ目に店を目指す。

北の方へ歩いて大凡15分。
Le Relais De Veniseへ到着。
よかった!まだ入れるそうだ。

しかーし、やはりメニューはフランス語。
問い合わせてみると「Only French!」だそうで。oh yeah.
どう注文していいかもサッパリ。割と乱雑に食器やらが用意されていく。

フロアのボスらしき方が来てくれてなんとか英語で注文。
次第に明らかになったのは、どうやらこの店のメニューは1つのコースのみ。
道理で何も注文が来ないわけだ。
肉の焼き加減のみをお願いして、ひとまず赤ワインで乾杯。
店のラベルがついたハウスワインのよう。適度な渋みがとても美味しい。

サラダを経て、やってきましたメインディッシュ。
シンプルな盛りつけながらもソースが絶妙に美味しい。
バジル・アンチョビ・ニンニク・オイル…
僕が「お店へ食べに行きたい」と思うのはそこでしか食べられないと思うときで、
まさにオリジナリティー溢れるソース。お見事。
ここからは周囲を見ていて勘付いていた展開。
なんと、ラウンド2がある。すげぇ…。

考えてみればTereとJaviは「ローカル」に拘る。
中心の観光地から少し外れた立地・通じない英語・賑わう客席。
この時点で地元民に愛されている店であることは明らかである。
C’est bon!と伝えると従業員の人も微笑んでくれた。
全部で1人€30ほど。是非また来たい。御馳走様でした。

こうして大満足の夕食を終えて、バスを使い駅まで。
ラストダンジョン。スト中の電車を使いほぼ終電で家まで帰る。
バス(ここでもt+チケットが使える)でGare du Nordまで向かう。
ここから駅の入り口を探すのが一苦労。トゥームレイダー状態。
階段を下りた更に奥にRERの入り口を発見。やったー。
が、またも切符が通らない。嗚呼、もうダメなのか…。
諦めムードの我々の横を通りすがった男性。
改札が動かないと知ったのか、淡々と改札をよじ上り始める。
…そういうこと…!?
目には目を。ストライキには無銭乗車を。

というわけで25時過ぎにどーにかLe Bourgetへ戻ってこれた。
果たして今日という日はオフだったのだろうか…。
しかし結果的にはパリの観光とローカルなフランス料理を食べれて充実した1日でした。

来たときに買い足しておいたビールで再乾杯。
バンドメンバーとロンドン・メッツの流れを振り返りながら話す。
其々が個々の活動をしっかりしている恵まれた環境だ。
リッキーからはパリで車が動かなくなったという連絡。
明日はいよいよバンドでの最終公演日。
どうなることやら…。いい1日にしよう。

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それでは、続きはwebで。チーン。

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