nakaitoshifumi & #STDRUMS
RICH BUDDIES JAPAN TOUR 2024
11月19日、渋谷O-WEST 公演を無事終え、全国5箇所のツアーを無事完遂いたしました。ご来場いただきました皆さまへは心より御礼申し上げます。
ブログをサボリ尽くしており、見直すと8月末に大阪に行こうとしたけど台風で断念したり、それでも名古屋は行ったり。朝劇にゲスト参加したり、the hatch と Discharming man や 金子ノブアキさんソロ “Keraunos” を観に行ったり、中野の hideout fes. に出演したり、8月も9月も RUBY ROOM でライヴやったり、好きな人たちと会って飲んだり。
纏めれば数行で終わってしまうものの、ブログは記録という自己完結なので、やはり細かく残していきたい。全ては U.K.初盤食堂のディスクレビューに熱が入り過ぎて結局完成していないのが原因なので、いつか完成させます。
脇目も振らず活動に集中できたメリットもあり。今回のツアーブログはどうしようか。と、ここで立ち止まってしまうのも本末転倒であるため、この記事でツアー全行程を振り返ります。
ライヴとは常に実験の場である。実験のために楽曲が準備され、定型に沿って目的を遂行していく。
次がどうなるのか予測がつかない映画のような期待をライヴに求める私は 2022年の RICH BUDDIES JAPAN TOUR を振り返っていた。Ibi Ryota, nt, #STDRUMS の3人で混ざり合いながらシームレスに展開したライヴを相棒へ再提案した。
初日前のリハーサルは1回。その後の打ち合わせでは盛大に酔っ払い、その日に買ったポーチをなぜか自宅の郵便受けに入れ、翌日現場付近をくまなく探し回る羽目となった。ポストを開けたときに受けた不条理な感動と躍動は経験したものにしかわからない。それが「ライヴ」である。
10月14日 (月祝) 仙台 FLYING SON
GUEST : Broken Shinonome
スタッフ:ケイスケ
朝イチのバスに乗り遅れ、急遽新幹線で会場入りした初日。ワークもできて最高新幹線。無事オンタイムに到着して早速セッティング。ドラム下にはライザーが敷かれ、1段高いとステージ上の背の高さが同じになっていい。テクニカル面での改善点が沢山露わになるのが1日目というもの。やや準備に手間取り10分押しての開場。
ツアー最初の音を出してくれた Broken Shinonome は3年前に対バンして以来記憶に残り続けていたバンド。FLYING SON という土壌で育った純粋な音楽好き達の音は優しさと希望に満ち溢れているわけだが「音楽と楽器を介すれば」いかなる暴走や破壊も歓迎されることを Broken Shinonome は知っている。観ていてずっと楽しいバンドはなぜだろうか。わからないところに魅力がある。https://www.rerure.com/blog2/archives/7829
この日のゲストはバンドのため、一旦セットチェンジを経て #STDRUMS からスタート。nt へと繋ぎ、また #STDRUMS へ戻り最後の曲 “LETTER YELLOW”。後半のロングトーンが曲終わりだと判断した nt ステージ登場により、引き下がるのも難しいまま夢のライヴが実現。こうしてこのツアーでは “LETTER YELLOW” での共演が決まった。ノリで坊主にしちゃうような偶然こそが「ライヴ」である。
印象的な記憶は「煽り」をせずに淡々の演奏をこなしたところ、曲間での反応がほぼ無かった。「合いの手」ではなく「反応」。こういう瞬間はいつも面を食らう。終演後はメンバー・スタッフ・会場の皆さん、仕上がった nt と共に打ち上げ。大変ご機嫌な時間を過ごす。ノミタイ族かつやと共に半田屋でシメ。翌日も半田屋でシメで仙台業務完遂。
東京に戻った日に PC修理用のバックアップを求めて友人が来訪。2日後には『U.K.初盤食堂』とタイトなスケジュールだった。20日には Ta2さん主催の “SELFISH SESSION vol.3” へ出演。老若男女が入り混じりロックの楽しさを共有する世界平和イベントで気持ちのいい時間を過ごした。
10月26日 (土) 北九州 MEGAHERTZ
GUEST : Ibi Ryota
スタッフ:コウちゃん (OFFICE RICH FOREVER 福岡支店)
大阪と名古屋のチケットを発送して福岡前乗り。ライヴ当日、福岡から小倉までは新幹線で僅か15分。1000円ちょい上乗せするだけでこのコスパは天下無敵であろう。うっかり駅前のレコードバザーに吸い込まれつつ約束の地 MEGAHERTZ へ到着。今回のツアーで一番最初に名前が出た場所&ゲストなのは言うまでもない。
真っさらなフロアをいちから組み立てていく。最初提案した「放出」はスペースの都合上難しかったため「外郭」に決定。事前のリハーサルを設けなかったため nt との “LETTER YELLOW” をはじめ、それぞれのセッションをこの場で調整していく。揚子江の豚まんでパワーチャージし、外に出ればつつみと仲間たちに歓迎されての開場。
狙い通り、この5箇所のツアーで最も「自由」が求められた空間となった。揖斐さんとのセッショントラックは前乗り期間中に送ってもらった楽曲のビートを刻んで母体を作ってんセッション。nt と 揖斐さんとの “AWA” は事前のやり取りをしていたらしく非常にスムーズ。楽曲の質感と揖斐さんの存在感がマッチしていた。3人での “SAKASAMA” こそが今回ツアーの発端でもあり、テーマソングとなっている。これらの模様は24時間限定配信音源 “STLOG_OCT24” にて公開済。
コミュニケーションとは反応の交換であり、言いたいことを再生するターン制ではない。こういう瞬間はいつも面を食らう。終演後は店長ジミーさんオススメの『梅子』へ。あとから参加するとジミーさんは別のパンチがあるお友達の席で飲んでおり合流。次第にハードになっていく皆さん。nt お得意の絡みでコウちゃん、つつみの東京参加が決定。俄然楽しみになってくる。
翌日は揖斐さんのご提案で、コウちゃんも加わり『今浪うどん』へ。きんぴらと漬物が食べ放題で腹一杯。野球を見るために欠席していた nt も合流して老舗の “CAFE DE FAN FAN” ビールにアテが付いてくることにご満悦な nt。タイムリミットが近づいたためお先に離脱、駅前のレコードバザーに後ろ髪を引かれながら北九州完遂。
その足で高屋さんと合流。唐津からフェリーで壱岐島へ。現地で辿り着いた『みやこ』刺盛りを頼んで牛肉刺しが出てきたことはあるか?あります。優勝の平政、鯛、鰹。沖縄豆腐に近い深みがある壱岐豆腐。念願の焼酎「壱岐」を現地の水で堪能しつつ、2杯目に水割りではなくロックを注文すると水割りと同じグラスで出てくる。鯛の煮付けが1500円と言われて注文したら巨大な真鯛一尾&たっぷりの揚げ出し。This is Iki Island。恐るべし。
意図せず酔っ払い、我々は港へ。仮眠をして念願の壱岐島釣り。高屋さんの完璧なサポートと共に闇夜に身を溶かす。近場の根掛かりをかい潜り朝日が出てきた6時ごろに遂に当たり、キジハタを釣り上げた。ああ感動。これ以降僅かな反応はあれど、海は平穏を保ち見事な朝焼けを照らし続けていた。
9時ごろまで粘って終わりと読む。高屋さんをもってしてもボウズがあるのが釣りの面白さ。九州での釣りのために用意したサングラスは見事に失くしてしまった。悪いものも一緒に落ちただろう。ラーメンを食べて解散。初の壱岐、そして初の夜釣り。高屋さん本当にありがとうございました!
料亭クラスの高級魚であるキジハタは高い生命力でも有名で、持ち帰ってもまだ生きていた。その場でシメたキジハタでの刺身の透明度よ。皮と肝はミョウガとニンニクで炒める。もう半身とアラは煮付けで絶品の出汁。溜め込んだ骨をもう一度炊くとまだまだ出汁が出てきてうどんで〆。一尾で4品作れてしまうポテンシャルの高さに大満足。こうして九州での釣行は前回に引き続きキジハタと縁深い結果となった。
九州は終わらない。友人たちとの報告・連絡・相談を経て月末から大分へ移動し合宿開始。
音楽と新鮮な食材での料理…これ以上要らない循環を繰り返していく。11月1日は別府の Championship Vinyl にてライヴ。初のドラムライヴということで店長 Max は事前に挨拶回りを済ませてきてくれた模様。オーディオシステムのスピーカーと自前の BOSE からどうにかしてサウンドシステムを作るべく、上野くんは持ってきたステレオケーブルの芯を裂いて応対してくれた。目の前の事象に自らの判断で対応する。それが「ライヴ」である。
飛び入りの外国人観光客も現れ、機材トラブルもトークで解決。近さの旨味が存分に出た充実の空間であった。終演後は MAX、元気になってきた上野、付き合いいいオブザイヤー光と隣のホルモン屋さんで椎茸HEAVEN とホルモンJESUS。二次会を経て光に送ってもらって任務完了。帰り際にレコードも数枚買えて最高のお店、Championship Vinyl。また必ず行きます。
11月3日は光と夕方からスーパーマーケット巡り。みたてや (野菜最高) →新鮮市場 (エンタメ) →メロン (魚屋のおっちゃん不在) と経たもの週末&夕方で魚が殆ど並んでいないことを知る。最終的には最寄りのフードウェイにて調達。流石俺たちのフードウェイ。こうして大量の食材を仕込み始めたのは、今日まさかの P.O.V. も出演のイベントが開催されるということで、打ち上げの担当をやらせてもらえることになった。
ブリの塩締め。鯵刺となめろう。カワハギは禁断のニンニク肝醤油。そして鰹。血生臭がなく、大分は鰹が美味い。巨大ナスとオクラは揚げ浸し。安定の九州鶏レバー。そして鯛めし。参加人数に対して量が少なくなってしまったのが反省点となった。光とは「このイベント」に対する意識も同じ方向を向いていてよかった。こういうことにこそ真剣になれるのが人生を謳歌する秘訣。
そのイベントの「会場内装飾」に使われていた野菜も揚げ浸し。キャベツは豚肉と炒める。ローカル巡りで光と港近くの「はちく」ではちく定食と丼を堪能し、大分ハットで新しい帽子を買い、チケットの作成・封入作業。名古屋に向けてナカムラルビイとntでのビデオ通話。3x4xSとのオンライン作曲打ち合わせなど。強い温泉が近くにあると身体の調子がどんどんよくなっていく。
最終日は上野くんと共に感謝の刺し盛り。約一週間の合宿・二週間の九州滞在を経て大阪へ移動…。やはり九州編で物凄い文章量となってしまったため、前言撤回。後半へ続く…。
2024年11月27日 (水)
渋谷 7th Floor
#STDRUMS presents
第六回【U.K.初盤食堂】
ゲスト:黒澤継太郎(Guitar)、ネギシヒカル(Bass)、諸石政興 (StudioMASS)
入場料:¥1000 (予約不要)
鮮魚のなめろう付き前売り券:¥1700
▶︎https://shop.rerure.com/product/e_20241127/
OPEN 19:00
締切:11月30日
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それでは、続きはwebで。チーン。