27/10/2023 (Sat)
火曜日から4日連続 Brixton にてバスキングを経て、流石に週末は場所を変えようか…土曜日の Brick Lane も割と悪くなかったことを振り返り、シャワーを浴びて荷造りをしていると入電。「急だけど、いまから Birck Lane に来れる?」いまから行くところだよ!
土曜日に Ninety One Living Room でのライヴをオーガナイズしてくれた FARRAGO から、今日の出演者に急遽病欠があり代打を要請されたわけだ。そんなことあるのがロンドン。シンバルとPCを荷物に加え、パンに群がる鳩をかわしながら北を目指す。
セッティング中も不安定な雨に直撃され、担当不在のため不鮮明な部分を探りながら、サウンドエンジニアとバーテンダーの Conoer と共に3人でステージを作っていく。Conoer は Lawrence のハウスメイトだったらしく、この前お邪魔したときに見覚えのあるスーツケースに驚いていたのだとか。前回ライヴでの “Sunshine Forever!” という IQ2 発言をエラく気に入ってくれている様子。パラソルを立ててなんとか雨避けしての舞台が完成。
4回目のステージともなると、これまでの反応の比較ができて面白い。いい気候であり天候であれば反応はよくなるし、悪天候の日に外には出たくないもの。それでもドラムを叩けばステージを覗いてくれるのが野外の強み。CD も売れてよかった。
自分の出番を終えて一安心。共演はトラックメーカーに MC 2人 というスタイルで、選ばれたトラックに合わせてのフリースタイルを続けていくライヴ。まさにロンドンではこういうセッションをドラムと合わせてやりたいと思っている…と、終演後に話すと「今夜 DJ でのライヴがあるけど一緒にやるかい?」Really?
こういうことをやりたいんだよなぁと思っていたら今夜このトラックメーカー Amadeusz と一緒にライヴやれることになりました。絶対に最高。kraft dalston 9pm #stdrums pic.twitter.com/EpvEpAHi8w
— #STDRUMS ユージ・レルレ・カワグチ (@rerure666) October 28, 2023
こうして Amadeusz と急遽ライヴが決定。端的に言えば「夢が実現する瞬間」を得た。集合までバスキングでもしようと思いきや再び雨が降り始め、これもまた1つの導き…ゆっくり時間を過ごす。20時に Dalston – KRAFT へ到着。奥に座っている Amadeusz, Tom と合流。
21時頃からゆっくりとセッティング。ライヴというより、閉店までの DJ にドラムで好きに参加させてもらえる形態。出す音量も試されて面白そうだ。
オーディオインターフェースを持ってきたがレーテンシーが生じてしまいモニターなしでの演奏。DJ とのセッションは環境に合わせてフォローしていく形となるが、Amadeusz は常に全体を見渡しており、的確なディレクションを伝えてくれる。音楽の喜びは勿論、ドラマーの役割としても勉強になった3時間。Brown Paper Bag が流れたとき、去年のツアーと今日のロンドンとが繋がった。自由にやらせてくれる前提なのがまた素晴らしい…。とんでもない人間と出会ってしまったぜ。ソロを続けてきた結果のソロドラマーらしい改善点を見つけられた。人との呼吸がもっと必要だ。
終演後、別件のアフターパーティーのお誘いがありながらも、なんやかんやで上手くいかなかったようで解散。バーの人々とも仲良くなれてよかった。Dalston 近辺で宿泊先を探すも週末で皆さん忙しく敢えなく深夜に帰宅。
—-
28/10/2023 (Sun)
9時に起きてシャワーを浴びて再び Brick Lane へ。
11時に到着すると、雨のなか自治体による中止を受けている Loty の姿があった。確かに Brick Lane の午前中は不思議な抑制があった経験がある…。Loty は立ち去り、雨のなか、他のバスカーも不在での状況でゆっくりセッティング。
12時を過ぎていよいよバスキング開始…うわー。ケーブルを忘れた。昨日のライヴで荷物が混在していた模様。確認をせず「持っている」と、私の “思い込み” は人生に於ける障害の1つである。
91 Living Room へ行くと Conoer の姿があり「おい、今日は太陽を持って来なかったのか?」と早速いい感じ。相談すると DJ 卓のケーブルを引っ張り出してくれた。RCA の変換も2本発掘され、事なきを得る。遂にストリートでケーブルを忘れてもなんとかなるようになってしまった。持ってこい。
屋根の下でのバスキング、向かいのアート屋さんから苦情が入ったりもしながらゆったりとした時間を過ごす。昨日の音量コントール化でのセッションが効いているのか、右足の動きが良い気がする。15時くらいからは晴れ間も見えていい気候に。夜まで続けたかったが、ケーブルの返却が必要で17時頃に終了。Sax / Toli の登場を待ちながら佇みつつ、混沌とするセッションを眺めて19時ごろに移動。
Johnny とそのお友達とで “The Pride of Spitalfields” へ。去年は転職活動に邁進していた彼だが、現在40以上の面接に落ちており、打つ手なくパブでのバイトを続けているらしい。一応お伝えしておけば、Johnny の人間性に極端な異常性は見受けられない。仕事と家賃。本当に深刻なロンドンの問題である。
またの再会を約束して解散。通り道での集会に再び混じって22時ごろに撤収。Brick Lane の日曜日はすっかりこの流れが定着してしまった。「19日(今季最後の日曜) はビッグジャムパーティーだ!」と勇んでいる Peter だが、果たしてどんな混沌が待ち受けているのだろうか…笑。濃厚な週末を経て日常にお迎えされよう。
£80.4
—-
締切:2023年11月16日(木)
それでは、続きはwebで。チーン。