バスキングとライヴとは消費する体力に差があるようだ。週末2連続のステージを経て日曜はまたも Brick Lane。昨日と同じルートで北を目指す。London Bridge 行きのテーブル付き車両に乗りたい。
LOUIS のバスキングを耳に入れながらアーチ下へ辿り着けば LOTY もちょうどお店を広げたところ。もはや見慣れた光景になってきている。隣にセッティングさせてもらいバスキングスタート。
“やはり” Brick Lane は日曜日だ。途中でフードの差し入れもあり好調。スプーンはチュロス屋の Tom からお借りする。これだけエネルギーを使って、油だらけのパワーメシを食べれば体力付きそうだ…と、ここで。
Fiz だ。去年セッションをしたことがあるが、どうも『難しい瞬間』が訪れる。自分のトラックを展開させていたが、隙間のタイミングで LOTY のオーディオからトラックを流してマイクなしの即興アカペラが始まる。これが実に素晴らしい。特にレゲエが凄い。
地声とトラックの音量に合わせて叩く。彼にとって音楽とは「楽曲」や「内容」という以前に、人を集めるもの・人と繋がるためのものなのだと感じた。表現と音楽には様々な目的があり、私は確かに「自身の楽曲を演奏してアピールしていき、チップを稼ぐ」という目的に固執してしまっていた。
ただし、ノンストップかつ、譲る姿勢が見受けられない点が『難しい』。もう1点はお金について…。Youtuber などの飛び入りもあり盛り上がりを見せ、一向に止まらない様子だったため一旦レコ屋なども立ち寄り、気付いたら Fiz は立ち去っていた。18時ごろまで追加の演奏して本日を終了。LOTY 周りの仲間もどんどんと集まって来て、Brick Lane のローカルな姿を見せ始める。
Mantis によってグラフィティーが加わったスーツケース。これは100%税関で止められてしまいそうなので次回の渡英までには消えてしまう運命だが、それもまたストリートアート。今日の振り返りを Peter たちとしつつ、来週はマイクとスピーカーを持ってくるとのこと。コミュニティーへ浸透していく面白さの裏腹、果たして日曜の Brick Lane はどうなっていくのか…。そしてなにより、こういう気持ちはしっかりと本人たちに伝えるべきだと痛感した。自身の曖昧さが招いているのもまた事実。このカオスな国に必要なのは自分の意思なのである。
Brick Lane の夜を共有して帰宅。若干の不完全燃焼もあったか、深夜の鶏肉シチュー。芯が強いパセリを丸ごと1束入れて実に爽やか。こうしてヘヴィーな週末を過ごしていくのであった。
それでは、続きはwebで。チーン。
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