METAL TRASHING FIT II

by Yuji "Rerure" Kawaguchi #STDRUMS

#stdrums Daily Travel

08/07/2022:Road to Bristol… Busking in Broadmead / Get together with KAOS F.O.T.K. / #STDRUMS U.K.TOUR 2022

投稿日:2022年7月9日 更新日:

8時のアラームで目を覚ます。軽い朝食を取り、荷物を持ってバス停へ。次戻って来る頃にはこの旅も大団円を迎えていることであろう。

Brixton 経由で Victoria Station から歩いて高速バスが集まる Victoria Coach Station に到着。此の期に及んでイギリス旅行をしに来たような印象を受ける。2つの荷物も無事に載せられ、National Express へ搭乗。RICH FOREVER らしく£5追加で座れるVIP席に興味を持ったが、空いていたため広々と座席を使うことができそうだ。

以前 Liverpool へ行ったときのバスは散々だったが、南西へ向かうバスのシートは想像以上に快適。トイレ付き。スーパーダイナマイトハウスの編集をすっかり失念していたため、パソコンを持ってきて作業。ブログも進行させたいが、睡魔と倦怠感というやつはこういうときに容赦なく重くのし掛かってくる。

というわけで大凡3時間かけて Bristol へ到着。初めての土地。見知らぬ景観。ロンドンに比べて気温も高い印象。まずはなんとなく歩いてみる。

ショッピングセンターらしき Broadmead へ到着。意外と Begger も多い。その先の木陰で楽器を広げているギタリストがいたので話し掛ける。イタリア出身のバスカー:Elia はこの街に慣れているらしく、気さくなオーライに満ち溢れたナイスガイ。この辺りのバスキングスポットについて伺うと、ハーバーエリア、M Shed という博物館の近辺がよいのではと教えてくれた。大荷物ではあるが、明日に備えて少し探検しておくか。

不思議とゲームショップが多い Bristol。海が近くカモメが飛び交っている街の雰囲気はシドニーを彷彿とさせる。

Castle Park を抜けた先の日陰では多くの人がくつろいでいる。

London の日差しとは違う、直射的に身体を熱する暑さが体力を奪う。街のパーツが大きいため Elia が言っていた「僕の歩幅なら10分くらいで着けるんだけどな笑」という冗談は、アムステルダムでの「この先すぐ2つ目の角を右」に15分以上掛かった記憶を呼び覚ました。

そしてこの石畳。通常だったら風情として1つ1つマークを付けていきたいところだが、スーツケース、ましてやタイヤが崩壊しかけている現状との相性は最悪。

あ。
END OF COMPLETE.
汗だくになりながら、ホイールだけとなったキャスターにガムテープを巻きつけて擬似タイヤを作成。

むしろ初めからこうするべきだったのかもしれない。

その10分後にもう1つも崩壊。Bristol の餌食となった残滓よ。さらば。

こうして炎天下をスーツケースと共に歩いて20分、遂に M Shed へ到着。潮風が心地よい…人影はまばらで、太陽のもと歌っているバスカーが1人。話し掛けてみると、向かいのレストラン近辺もよいのだとか。

しかしこのハーバー周辺は基本的に橋を使って移動となるため、行き先の大枠を決めておかないと随分な遠回りとなってしまう。直射日光が体力を蝕むなか、何処へ向かうかが1つの賭けとなるのだ。

そんな状況なのに vinyl と書いてあるだけで近付いてしまうんだからもうダメだ。看板屋さんです。

この状態での通行止めはキツい!
ハーバーエリアの内側も覗いてみるものの、飲食店との距離が近く、こんな場所でバスキングをやってしまっては1発で苦情が来るんじゃないか。これは…。

というわけで1時間以上歩いて、気付けば最初の Broadmead へ戻ってきていた。映画 Cube のオチみたいな展開になってしまったな…。すっかり歩き疲れてしまったが、折角手元に機材があるのだから叩いてみよう。Elia からは音が被らないようセンターの向きについて聞いていたので、反対側を向いてセッティング。この日差しで果たして人は立ち止まってくれるだろうか。

いざ演奏するとなんともアットホームな印象。少し静まり返った街にドラムが響くわけだが、誰も嫌な顔をしない。いい vibes だ。数十分叩くと Elia が近付いてくる。どうやら結局音が被ってしまっていたみたいだ。今日はどの道体力もないため、3曲ほど追加でやらせてもらって終了。明日は場所をシェアして一緒にバスキングをしようと提案してくれた。なんていいヤツ…。

気力体力とすっかり限界を迎えた私は友人に電話。随分と陽気な口調で応えてくれた相手を待ちつつ、Elia “SevenBears” のバスキングを聴く。ルーパーと声を多用し、サイケデリックでトライバルなディープサウンドが特徴。私同様バスキング歴は7〜8年で、バンドをやっていたが結局自分のやりたいことと波長が合うメンバーが見つからなかったことがソロ活動となったキッカケらしい。彼の街へ対する調和の意識は非常に共感するところが多い。

こうして数十分後、写真でよく見たシルエットの男が登場。元 CHAOS.U.K. そして我がバンド、F.O.T.K. のシンガー KAOS と対面。遂に会えたぜ。Elia とは明日の再会を約束して別れ、近くに停めてくれているらしい車へ向かう。パートナーの Kay の運転のもと、少し郊外に当たる彼らの住む家へ到着。

到着して間も無く、荷物を置いて3人で外へ。牧場?の更地のような、道なき道を進んでいく。

歩いて15分ほどで、彼らの行きつけである Three Engineers Brewery へ到着。ここで作っているクラフトビールを飲めるお店だ。IPA系の爽やかな喉ごしで美味しい。

後ろにある倉庫は8〜900年の歴史があるそう。桁が違う。

初夏の日差しを浴びながら野外のベンチでゆったりとチル・タイム。実に贅沢な時間。

こういう何気ない家が何百年の歴史を持っているらしい。京都みたいな戦闘力だな。

数杯飲んで、スーパーマーケットで少し買い出しをして家へ戻る。

庭には本格的な家庭菜園があり、この豆が特に美味しかった。

CHAOS U.K. のTシャツも頂いてしまった。Kay のお下がり(S)でサイズもぴったり。ありがとう!

F.O.T.K. の新作デモを一緒に聴いたり。

朝からの移動、到着しての長時間探索などもあり、記憶も曖昧…。一瞬電池切れを起こしていたらしく、用意してもらった部屋にて23時頃には就寝。明日は Bristol でバスキング予定。

それでは、続きはwebで。チーン。
£22.2

#STDRUMS – SATURATIONS (with 原昌和 / the band apart)

【横井翔二郎とユージ・レルレ・カワグチのスーパーダイナマイトハウス】
season1-19
【突発温泉旅行編】

盟友とのラジオが始まりました。毎週月曜日朝7時更新。

-#stdrums, Daily, Travel
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

20190616 #stdrums in Brick Lane Market. Whetherspoon, Liverpool Street. Churchill’s. London, U.K.

確か朝の7時頃。 気がつけば誰もいなくなっていた。 帰巣本能のような形で一旦ベットへ。 10時にアラームで目覚める。おお…これは眠い…。 昨日の宴を片付けて12時過ぎに家を出る。 日曜日はBrick …

ドラマー日々自炊 06/2024_1

鯵の昆布締め(4日)と塩締め(3日)、ねっとりと熟成して濃厚極美味。こんな大人のアテが6月21日にオリジナル盤レコードと共に食べられます。予約不要。

20171217 NECRONOMIDOL + ZEROSHIKI + DND7 – Live at The Analog Cafe and Theater. OR. – US West Coast Tour.

12月16日 初日Whisky A Go Go, SoundBite Studiosでのライヴ2連荘を終えて 宿へ戻るも朝まで飲み続けたレルレ。 前後不覚のままの朝食。我々を考えてわざわざ寿司ロールと …

20170912 Barcelona to London. Wetherspoon in Brixton.

朝9時起床。起きられた。身体には不純物が残っている。 しかしまったりしている時間もなく、荷物を持ってJaviと車へ。 10時過ぎ、空港に到着。 改めてスーツケースとリュックの荷造りをする。 携帯の充電 …

THREE DAYS IMPRESSION: “DRUMSHED SPECIAL 10” 〜東京を弾む夜編 20211211〜

昨夜は NONMALT + タテタカコ のツーマンでDJを担当。 回想と共に11日 土曜日を始める。 昨日流した Poly Rythomo のbandcamp リンクをウエダテツヤへ送る。 すると上々 …

Archives