出発が遅いため準備にもやや余裕を持ちながら羽田空港へ向かう。
疲れることなく空港へ着けるのは嬉しいが、これから史上最長の飛行機の旅が待っている。
ロストバゲッジ等々の不安を含めて毎回直行便を選んでいたのだけれども、
三度見してしまうくらいの安さだったので、今回は初めての経由便、カタール航空にお世話になる。
チェックインを済ませるべくカウンターへ。
これまでの直行便は荷物が23kgを越えると超過料金を払わなければならないのだけど、
経由だからか、30kgまでは通常料金のようだ。
見計らって計測してみると…29.4kg!
ただでさえ安いのに超過料金も払わなくていいとは…カタール航空最高!
さてこのときのために敢えて寝不足状態を作ってきたワタクシ。
お陰で久し振りに鼻炎も出てしまっているけど、即寝するコンディションとしては充分である。
日付が変わった10/1の0:30, 無事に飛行機は離陸。
少しすると食事も出るようで、これは酔っ払って寝るには大変好都合な状況だ。
取り敢えずサクッとビールでも飲もうかと注文したところ、
なんとビールが品切れ。MASAKANO.
理由もなく目に付いた白ワインにする。
どうやら喉が渇いていたらしいワタクシ。一気に飲み干す。
気付いたらこれを3回ほど繰り返してしまい、がっつり効いてしまう。
胃がビックリしたのかもはや体調不良。
折角の眠気はあるのに気持ち悪さでよくわからない状況に…やってしまった。
水で薄めまくりながら、眠ることもできないので映画を見る。
しかしマシーンが日本語の認識がなく、日本映画を観るしか選択肢がない。
結果この片道の思い出は気持ち悪さと真木よう子さんの美しさが全てであった。
隣にお座りになった方々(山田さん)はモロッコのラリーに向かうようで、
観戦されるのかと思いきや出場されるのだとか。
普段別の仕事についていながら、地元の飲み仲間と話が盛り上がり、今回のダカールラリーの前哨戦へ向かうのだとか。
タイやマレーシアの大会にも出場しているらしい。なんというバイタリティー。
5:50、カタールはドーハへ到着。経由地なので時差に挟まれるというのは不思議な気持ちになる。
さて、ここからがタイムアタック。
行きの飛行機は乗り換えに充分な余裕があるのだけど、帰りはだいぶカツカツなスケジュールなので
どの位の時間がかかるかを知っておきたいのだ。
降りるとだだ広い印象を持ったが、道は非常にわかりやすく、
僅か20分で乗り換え場所へ到着。こちとら京葉線の東京駅で鍛えておるわい!
但しあくまで飛行機が通常に到着したから余裕があったわけで、
さきの山田さんの先発チームメイトは、濃霧で着陸できず1本飛行機を逃す羽目になったのだとか。
こんな場所で何時間も待つのはなかなか骨が折れそうだ…。
チェックインを済ませると、予約していた席が埋まっていたらしく、いい席に変えてくれると。
またそうやって期待させちゃって…
カタール航空最高!
…と、実は2階席のビジネスクラスを挟んだエコノミーに連れてこられただけでした。
しかしトイレに入ることは可能で、一緒のビジネスクラスを味わうことができたのでした。
ドーハ→ロンドンは体調も持ち直し、作曲と映画に費やす。
今回の旅で3本ほど映画を見たけど、伏線が回収されない作品は勿体無い。何故それが出てきたかが楽しみなのにね。
やはり真木よう子さん最高。
合計約20時間の飛行機の旅は、いささか遊ぶには長過ぎたらしく、あまりお酒も飲まずロンドンはヒースローへ到着。
ようやくここまで来た…そして入国審査が待っている。
以前から言われていた3週間の壁というもの。
今回は約1ヶ月なのでどの位質問内容が変わるのか。いつもは2〜3問で終わってしまうので若干余裕あり。
しかし約1ヶ月と伝えると、随分長いねというくだりから、どこ行くの何するのと。
渡英回数・職業・宿泊先・帰りのチケットの確認やら噂通りかかなり突っ込んだ質問をされた。
基本的にはただ満喫しにきたことそのものはウソでは無いので、大丈夫だと思うのだけど…冷や汗は出たなぁ。
スタンプを懐疑的になんとか押してもらい入国…来ている回数が増えれば増えるほど危ないかもね…。
ここでエネルギーを使ったか、寝巻きから着替える際に一緒財布を無くしたかと焦りつつ地下鉄へ向かう。
ピカデリーラインのアナウンスを耳にすると、ようやく実感が湧いてきた。
20時間を経てロンドンへ来たぞ!
到着した際の儀式をすべくActon Townへ。
やっぱりまずはココです。RED LION & PINEAPPLE.
It's my life!
念願の帰国。ジワジワと肝臓に染みていく。
1時間程してJavi, Jordiが来てくれた。
変わりなく元気そうでなにより。
チキンウィングをツマミながらGUINNESSが進む。なんという多福感。
お客のおじさんにギネス好きだねって言われる。そうだとも。これを飲みに来ているんだよ。
そしてこのタイミングで戎谷聖一郎さんと合流!
インビシサポートでお会いした際、ロンドンバスキングの話をしたら本当に来てしまったツワモノ。
バスキングも充分な手応えがあるようで何よりでした。
Javiらとも無事に交流し、週末に共演できることになりそう。
これはとても楽しみな展開になりました。
こうして適当な時間に解散しStockwellへ。懐かしいというか念願というか。
Mark, Manu, Itoとも再会を果たし、時間と共に移動した長い1日もようやくひと段落。
一気に疲れがやってきてしまい、バスキングは明日からとした。
Jordiへのお土産、前回言われたポッキーと、ワンピースのフィギュア。
大層喜んでくれてよかった〜。
Jordiは中国まで音楽学校のライブをしに行ったようで、そこでインスパイアされた中華料理を作ってくれた。
米がおかゆ並みに柔らかくされているけどとても美味い。
明日から始まる日々の準備をしながら、徐々に眠気も強くなり、いい時間に就寝するのでした。
それでは、続きはwebで。チーン。