コウちゃんの泊まっているご友人宅にて起床。
帽子を無くしたり色々な記憶が交錯しながら、結局は色々覚えていない。
今日はLiverpool Streetのマーケットで開催されるレコードフェアへ向かう。
第二土曜日に開かれ、前回来た際に出くわせたのだ。
最寄り駅へ向かうも、工事か何かで地下鉄が止まっていてしまい、4駅分ほど歩く。
この疲労もレコードのためなら何てことはない。若干駆け足気味に進む。
…あれ?
ヴィンテージなんたらフェア?
と、カレンダーを見直すと
11月は1日が土曜日だった。
今日は第三週だったのだ。
ジーザス。
矢印の位置が気になる看板に出会えたので良しとしよう。
早々に切り上げてNotting Hill Gateへ移動。
転んでもヴァイナルは探す。
前回「吸い込まれた」レコ屋 Music Exchange.
状態がそこそこな分、安価でオリジナル盤が買えます。
トラッドフォークの充実さは流石イギリス!
YESの3rdが最大の収穫かしら。
店員さんは今日も1st pressかを丹念に調べてくれた。
これらも、路上での稼ぎで買えてるんだもんなぁ…ありがたい限り。
さてケバブ屋さんでお昼を食べて帰宅。
今回の路上ライブにあたって、過度な宣伝は目障りかと思って
看板は掲げないでいておりました。
しかし活動を重ねるうちに気付いたのは、
この国で音楽・ストリートパフォーマンスは文化として土着しており、
チップは良し悪しに関係なく、活動そのものへの労い。
音そのものを聴いて興味を持ってくれる人は少なく、CDも売れない。
いや、即ち僕に足を引き留める力が無いからに過ぎないのです。
そして旅の目的は稼ぎではなくこの国との繋がり。
フライヤーを見てハッシュタグでの投稿を行ってくれると踏んでいたのですが、
どうやらその効果も薄いので、看板を出すこととしました。
新しい看板を持って昨日行ったAngelへ向かう。
花屋の兄さんを考慮して、向かいの道でセッティング。
この街は今日も温かい。
手渡しで£2をくれたおじさまは嬉しかったなぁ。
1時間ほど叩いて、最後の1曲を演奏中におばさまに話し掛けられる。
最後の1曲としたときに大体何か起きます笑。
どうやら少し入ったところで日本人による展覧会が行われているらしく、
そこの前(中?)でやったらいいのではとアドバイスをくれた。
行ってみる価値がありそうだ。
そしてCamden Townへ向かう。
この駅に到着するといつもうずうずします。
土曜日の夜に相応しい喧騒が街中を包む。
駅前の空いている場所にセッティングをすると
早速タチの悪い方の酔っ払いが絡んでくる。
うーんほんとになに言ってるかわからんけどライブを止めたいらしい。
気にせずスタートすると、流石土曜日のカムデン。いい盛り上がり!
隣で大道芸をやっているSpikeも絡んできて面白くなってきた。
£10が入ってきてびっくりしたなぁ。タチのいい酔っ払いは好きです。
すると、さっきの悪い酔っ払いがまた来た。
しかも女性連れ(関係は不明)で、揃って酷い状態。
その女が僕の機材を引っ張り出すわ、
スーツケースを畳んで蹴り飛ばすはで大荒れ。酷いもんだ。
でも集まってくれた皆さんがそいつを上手く引き離してくれて、
僕の心配をしてくれた。
とても酷い目にあったのに、感動したなぁ。
音楽は世界を繋げるんだ。思い出しても目頭が熱くなります。
その後再開するも、警察が登場して終了。
Spike曰く、アンプやドラムを使う場合は22時までにした方がいいらしい。
時計を見ると22時。わかりやすいね。
チェコから旅行で来ている(と思われる)ご夫婦が最後まで居てくれて、
現地通過と、レッドブルの差し入れもくれた。
今日のトラブルに「世界最悪の街だからなんでも起きるものだよ」と。
わかりやすい笑。
終わってからCDを買ってくれた人、
別の少年は、CD欲しいけど£1しかないと。
ノープロブレム。聴いてくれれば嬉しいよ。
波乱もあったけど楽しい一夜でした。
Spikeは明日はHyde Parkへ行くらしい。ドラムは叩けるのかしら。
その後wi-fiを探して街を歩いていたら、
前回会ったメタルヘッズと再会!なんとなく覚えてくれてる感じでした。
この人やけに日本語知ってるんだよね。調布とか。
予想するにカムデンに入り浸っているのだろう…。
ようやくwi-fiを見つけてコウちゃんと連絡を取り、再度彼の家へ。
明日からドイツに行ってしまい帰国するので、
カムデンで飲もうとしていたのだけど、結局荷造りが間に合わなかったようで
宅飲みをすることにした。
Foreign Extra!計量カップで飲みます笑。
£1.6で買えるんだもんなぁ。夢のようだよ。
気付いたらいい感じに飲んでいて、文字通り夢のなかへ…。