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20160722 #stdrums in Pizzeria del Duomo. IRON MAIDEN "The Book Of Souls World Tour 2016" in Milano, Italy.

昨夜の寝苦しさは尋常ではなく、朝方の方が涼しい。曇り空で助かりました。
四肢五体におびただしい蚊のダメージを負いつつ外へ。Billが通行人と会話をしています。









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近くのカフェへ。他の国ではバーでコーヒーを注文する感覚でしたが、ここはカフェらしいカフェ。
イタリアンコーヒーを堪能します。小さすぎて飲み方がわからん…。
あとから来たNathanによると、イタリアでは朝昼晩と日常的にコーヒーを飲むようです。
タバコの一服のようなものでしょうか。









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さて車を中心部寄りに停めて機材を運ぶ。石畳かキツい。
広場の手間に到着した頃には汗だく。大聖堂手前のコーナーにセッティング。
警察は相変わらず多く、テロ警戒か銃器を持ったミリタリーも巡回をしています。
なんとなくコミュニケーションを取ってみるとミリタリーの方々は干渉しない模様。
街は落ち着いていて、チェコでの記憶が蘇ります。
最初周りを気にしながら叩いてみるものの反応が殆どない。
警察の巡回は止めに来ない様子なので、では。意識せず演奏してみると人が集まり始める。
ダンサーの方が踊ってくれたりいい反応でした。
40分ほど演奏したところで近くのカフェの方が来て終了。
環境と音量のバランスは常に悩ましいところですね。


カフェの店員さんが教えてくれた、少し離れた場所でラウンド2。
ジュースやお花を売っている出店の方々には事前に了承を得る。
いざ始めると…後ろの銀行から言われて即終了。そっちから来たか〜。









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UNDERGROOVELANDも似たような状況だったらしく、
(赤ちゃんの格好をして奇音を上げ続ける謎のバスカーが文句を言ってきたらしい)
最終的に大聖堂広場の外側で演奏。
内側でやるのはNGらしく、逆に外れていれば隣にいる警察は止めに来ない模様。
この周りは店舗もないので音量も出せそうです。


さて、今日のバスキングは昼から始めて15時過ぎには終了。
車へ戻りMediolanum Forumを目指す。
思い返せばこの往復経路はかなりヘヴィーだった…。


今旅最大の目的といっても過言ではない、IRON MAIDENのライヴに向かいます。
"The Book Of Souls World Tour 2016"
「ヨーロッパで観るIRON MAIDENは格が違う」
胸が躍る噂を聞いてから数年。
ヨーロッパ滞在期間とツアー日程が重なったこのタイミングを逃さない手はない。


そしてIRON MAIDENといえばYu Shimada.
島田さんといえばアイアンメイデン。
彼はメイデンの世界ツアーを共に駆け巡り、
メンバーに覚えられてチケットは顔パス。
そのライフスタイルが話題を呼び海外のTV出演。
日本ではヘヴィメタル雑誌"Burrn!"へのインタビュー掲載など
「世界的に有名な音楽ファン」の1人である。
勿論今回のツアーも回っているので、ミラノで会おうという予定であった。


そわそわするなか、島田さんから震撼の連絡が入る。
なんとキャパオーバーで僕の分のチケットが確保できないとのこと。
車で道も間違えまくりながらなんとか会場へ到着し、まずは合流。
広場中にIRON MAIDENファンが集結している。


ミラノのライヴは特に人を沢山入れるようで、
島田さん曰く、この様な事態は彼が通った200回以上(!!)のライヴでも初めてとのこと。


ダフ屋が周りをうろついているので、結局そこから買うことにしました。
しかしここはイタリア。やはり英語が通じにくい。
スタンディングかと思ったら指定席のチケットだったり。
(売りたいから英語がわからないふりをしているだけの可能性もアリ)
最終的に周りのファンの方が"Parterre"(スタンディング)という綴りを教えてくれて、
その表記がされているチケットを€75で入手。定価が約€80だったのでちょっとお得でした。









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一安心している間にも島田さん次々と掛かる再会の声。
パッチ屋さんかと思うくらい一面にメイデンパッチが貼ってあるファン。
自分が行った会場の写真を並べてオリジナルTシャツを着ているファン。
IRON MAIDENで世界が繋がっていく。素晴らしい。
我々旅団のメンバーとも会ってもらい乾杯。
お互いの友達が海を越え、こうして新しい交流が生まれるのは嬉しい限り。









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できればメンバーと一緒に行きたかったけれども、
チケットの事態もありメンバーはバスキングへ。僕はいよいよ会場内へと向かう。
車からホールに向かうまでの道のりのワクワク感は今でも忘れられない。
今から、遂に念願の、ヨーロッパはをミラノでIRON MAIDENを観れる。
胸いっぱいの期待と共にチケットもぎりへ到着すると…


"NO"
????????????????
なんと、買ったチケットが偽物だったのです。
当然オフィシャルチケットのように見えるラメやバーコード。
島田さんの仲間の何人かも掴まされた模様。
しかしダフ屋から買ったチケットで無事に入れている人も実際いて、
恐らく売り手もわかっていないんだろうな…。
さてどうする…。


警察に事情を聞かれるも、身分証明書を車に置いてきてしまったので対処は無し。
(笑いながら終わらされてしまった。《チャオ~》じゃねーよ。)
どうしたかは省きますが、最終的に島田さんと周りのダイハードファンのお陰で
なんとか入ることができました。
我々しか日本語がわからないというのが幸いしました。
これがイタリア。勉強料ということで…。


さて集まったファンの人々と交流。
スウェーデン出身のNifelheimのメンバー。エリック。
スウェディッシュデス界隈と相当の繋がりがあるらしく、明日はAt the Gateがイタリアでライヴとのこと。
よければ来るかい?という粋な図らい。お誘いそのものの内容も濃過ぎる…。









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いよいよホール内へ向かう。
入口手前でJethro TullのTシャツを着ている人と話す。こちらはRED。
そしてその先には1万人以上の凄まじい熱気がほとばしるアリーナ。
Doctor Doctorを大合唱。これが…!!!!!
暗転と共にED Force Oneがジャングルに不時着する映像が流れる。









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近い…!!!
今まで経験していた、最前にいるのに遠く感じる「あの距離感」がほぼ無い。
そして周りとコミュニケーションが取れるのでするすると前の方まで行ける。
自分のポジションを頑なに守る閉鎖的な状況がない。
フロアの声が大きすぎてサビとリードギターが聴き取れない笑。
バンドとフロアと会場が1つに固まる。もはや異常事態。想像を絶する盛り上がり。
これがヨーロッパでのIRON MAIDENか!!!
待ち侘びていた期待や、チケットの件など右往左往したのもあり感動も一入。











一方喧嘩が多いのもこの国らしいというか。
コミュニケーションできる分、黙っていられないのでしょうね。


ライヴは新譜中心の選曲。
A Matter Life and Deathのときは(流行りってのもあり)アルバム完全再現ライヴ。
約40年以上活動しているバンドは過去の栄光にすがることなく自身の「イマ」を提示し、
またそれを成立させてしまうのがIRON MAIDENの素晴らしさなんだなと。


ブルースのショウマンシップは特に目を引くものがあり、
シンガーとしての歌唱力は勿論、曲のコンセプトに合わせたアクションが止めどなく披露される。
バナナ(有名な逸話から)やマスク、エディーから取り出した心臓も大盤振る舞いで客席に投げ込んでいく。
舌の癌を克服し、新作をリリースして世界ツアーの飛行機を自ら操縦するフロントマン。


後半、カウントが始まった瞬間に来ることがわかったThe Evil that man do.
からのFear of the Darkという殺人的セットリスト。客席の声が半端じゃなかった。
中間のシンガロングのとき、隣にはホール入り口で話したJethro Tull氏。
彼に担がれて強制的にダイブ!素晴らしい思い出をありがとう。
いた場所まで戻ろうとしたときに誰かに蹴られたな〜。サムズアップで返しました。
"IRON MAIDEN"が終わり本編は終了。けたたましいメイデンコールが起きる。
ホールはもはや現実世界ではないようか、夢の空間。
アンコール1発目のNumber of the Beastのコーラスで、
ようやくミラノでIRON MAIDENを観ているという実感が湧いた。
続いてBlood Brothers.この曲がここで来るのは個人的にとても意外。
ヤニックのソロが栄える。遊び人っぷりも見事でした。
ラストはWasted Years! 最近は歌詞の内容等も含めてこの曲を最後によくやるらしい。
終わればTシャツ絞れるくらいの汗まみれ。ほんと、あっという間の時間でした。









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会場からGAMBARA駅まで地下鉄で向かう。車内の向かいにはブルースが投げた心臓をキャッチしたラッキーマンがいました。
駅へ到着しホテルに一度寄ったあと、島田さんと飲みへ。
近くにあったBarで偶然にもロック寄りの選曲。最高のライヴを観た後のチルアウトに丁度いい。
NathanにBarの名前を連絡して、彼らの合流を待つ。
辿ってみると島田さんと2人で飲むのは初めてで、彼に世界中のツアーを周る理由を訊いた。
当時、ファンクラブのなかでも特別なVIPが持てるパスがあったらしい。
島田さんもその中の1人だったのだけど、どうやら誰かがそのパスを偽装して出回らせたとのこと。
それ以降そのパスとシステムはなくなってしまったのだけど、
スティーヴハリス本人から「島田は本物のファンだからいつでもライヴに来てくれ!」と伝えられたらしい。
そんなことを言ってもらっちゃ、行ける限りのライヴは全部行くしかない!
アイアンメイデンを通じて世界中に友達ができ、共通の言語を分かち合う。究極の休暇。
何事であっても本気で取り組めば趣味の領域を超える事実を証明してくれていた。


2時間ほど経ってようやくNathanらが登場。随分遅い合流となってしまった。
後で発覚したのだけど、伝えた名前がバーではなく訪ねた女の子の名前だったらしい笑。そりゃ来れないわ。
バスキングの調子も上々だったようでなにより。
バーは閉店時間となってしまったので外で話す。音楽という共通言語が彼らを引き合わせたことになる。
1人の女性が突然混ざってきて、今日のメイデンの話をするとフリーチケットを持っていたとのこと。
なんやかんやよくわからないまま話が進行すると突然
「コカイン持ってる?」
ねーよ!その後颯爽といなくなっていきました。うーむ謎だ。


島田さんとは解散して(奇しくも帰国予定の翌日29日からロンドンにら行くらしい)我々は24hのスーパーへ。
明日の食材を買い出していると、店内にはJudas PriestとMorbid AngelのTシャツの方々が。
予想通り今日のメイデンに行ったらしい。一気に話が盛り上がる。
エリックが誘ってくれた、明日のAt the Gatesのライヴも行くとのこと。
ブルースもMCで言っていたけれども(正確に聞き取れていないので推察も含まれる)
こんな世の中だけど音楽で世界中を回って繋がっていけるのは本当に素晴らしい。
音楽・メタル・アイアンメイデンは世界平和を導く。
涼しい風が吹くなか眠りにつくのでした。









ファイル 584-9.jpg
€24.9 + €130
それでは、続きはwebで。チーン。

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