午前中に起床。朝も夜も非常に過ごしやすい気候です。
中心部から少し離れている位置にいるらしく、近所にあったお店でコーヒー。
ヨットの大会か何かのトロフィーがずらりと並ぶ店内。
どうやらレストランらしく、ジャガイモと卵のスープを頂く。とても美味しい。しかも安い。
バッテリー関係の充電もさせてもらいもう少し周りを歩いてみると、なんとプールがありました。
早速車へ報告しにいくとBillが咳き込んでいて、車が相当埃っぽいらしい。
というわけでまずはプール。少しずつ泳ぎの感覚を思い出して行きます。
JaviもBillも泳ぎが上手い。遊び慣れている感じがあります。
90分の時間制限があるため、あとの時間は服の洗濯をする。
チェコの共用のシャワールームで服を洗濯したことのある日本人はそう多くはないだろう。
スチームバスもあり、ばっちりリフレッシュできました。
続いては車の掃除。座席やトランクルームを叩くと凄まじい埃が舞い上がる。
これはいかんと、荷物を全て出してJaviとガソリンスタンドへ。
掃除機で吸い上げます。スタンド店員時代の記憶が呼び覚まされる…内窓オッケーでーす!
Javiも意外にしっかり掃除をしてくれる。
恐らく汚いのを気にしないだけで作業そのものは好きなのだろう。
駐車場へ戻り荷物を積み直す。もはや新車。身体と共にスッキリしました。
因みになくしていた3枚のCDも出てきました。漏れなく傷ついていたので配布用です。
泳いだ上に掃除でよく動いたので、スーパーで買い出して近くにあったベンチで一服。
条件が重なり過ぎてうっかりビール飲んじゃいました。
さてUNDEIGROOVELANDはカレル橋で演奏するらしく、僕は観光へ。
橋を渡る間には絵描き・ヴァイオリンやアコーディオンのバスキングが点々とする。
ちゃんとライセンスを持っているバスカーが多く、それを定期的にチェックする見回りもいる模様。
反対側へ到着して近所のバーで一杯。
中心部ではビールが缶やビンの方が高いという現象が起きています。
恐らく飲みながら歩けるという付加価値なのでしょうか。
1時間ほどしてバンドの所へ戻ると丁度終わった模様。
稼ぎの計算だけをする様は俊敏マネージャーそのもの。
もうちょっとやろうと街中で場所探しをしているとレコ屋を発見!
しかし閉店時間を過ぎていたため物色できず。チェコオリジナル盤を手にするときは来るのか。
彼らが選んだ…いや、選んでくれたのはアイリッシュパブの前。
GUINNESSが109kc。約€4で飲めるのは嬉しい。
がしかし、なんともぬるいGUINNESS...
バーマンの注ぎ方も見ていたのですが、泡の作り方が上手くなく次々と流されている血液(GUINNESS)…。
理解の違いなのかなと思いました。熱くて食べられないからラーメンに氷入れるような。?
繁華街で人も集まってしまったのもあってか、20分ほどで終了。
また身分証の提示を求められたり、やはり警察はバスキングに厳しいようだ。
その隣でマネージャーはせっせとお金のカウントをします。
さて一旦機材を車に置き、昨日教えてもらったオープンマイクのお店へ向かう。
駐車場の近くにあったVzorkovna.店の前には小さな行列が出来ていました。
この店はICチップに入金したポイントを使っていくシステム。
金銭トラブルは発生しなくなるけど、ICチップをなくすと罰金がある。
もしやそこも加味して…?という余計な心配を抱きつつ店内へ。
空き瓶を使ったビール。食事も美味しい。Goulashという東ヨーロッパの伝統的なビーフシチューを頂く。
なにか巨大な塊かと思ったら狼のような巨大犬。店内を練り歩いていている。
ライヴスペースにも足を運んでくるのだから驚き。
さて目的は#stdrumsの飛び入り演奏なので早速バーカウンターに相談してみる。
案の定英語が伝わりにくく、open micという単語も理解されない。
わらわらしていると、Javiが別の所へ取り付けてくれて、日本から来た等々の理由を説明してくれたらしい。
奥のステージではアコギとパーカッションの2人組が演奏していて、彼らに訊くといいとのこと。
このときの時刻は23時。
演奏そのものも長尺で、その間我々は居合わせたスペイン軍団とワイワイ。
カザフスタンと韓国のハーフが異様なハイテンションで絡みまくってくる。
you are fuucckiin brruuutalll!! awesommmeee peoooplle!! sellfeeee!!!
そして撮り貯められていく暗くて何も見えない自撮り写真たち。
グラインドコア好きらしいのだけどバンドは何も知らない。思い出し笑いオブザイヤー受賞。
ステージの演奏がようやくひと段落したタイミングで話し掛けてみるとOKを貰えた!
一応ボスへの確認と、今から別の演奏があり、その後彼らがもう一度やってから僕に回ってくるらしい。
問題ない。メンバーと喜びを分かち合いNathanが機材を取りに行くのに付き合ってくれる。
始まった弾き語りもさきの2人組もコピーソング・お世辞にも上手いとは言えない。
しかし盛り上がり続けるフロアに少しずつもやもやしてくる我々。
ボスを見付けて話すと、どうやら日本人の女性がどうのこうの〜と。
なにやら気に入ってもらえたようでよかった。
スキンヘッドのピーター。このときは大きな安心を抱いた。このときは…。
1時間以上の演奏が終わり、さきの2人組が「ギターが翌日朝早いから20分やったら交代する」とのこと。
問題ない。
結局1時間ほどやって終了。演奏し続けるギターをパーカスの方が止める形で終わった。あんたが続けんのかい。
更にこのあと、メンバーの知り合い?の飛び入りがあってまた待つ。
声質はいいけど声量が足らないぜチェコのブライアンアダムス。
またパーカスの方が配慮してくれて止めてくれた。
というわけで、25:30頃にセッティング。
ドラムキットは揃っているのだけど、あろうことかハイハットクラッチが無い。
Nathanはそこも考察していたらしいのだけど、我々のコミュニケーションが甘かった。
ボスのピーターに相談するとインシュロックを持ってきてくれた。
テープと合わせてなんとか固定する。実に世話よくしてくれる。
キックのヘッドは破けていてペダルも謎の代物。持ってきてよかった。
スネアは裏ヘッドも表面が使われていてスナッピーが反応しない。
椅子は何故か木の丸太。
条件は揃った。26時。ロッケンロール。
反応は実によく、スペイン軍団も盛り上がってくれる。
同期とドラムキットのバランスは非常によかった模様。
曲間にはピーターが機材調整のついでに香水を掛けてくる。汗が凄まじかったからね…
後半は流石に人が減ってしまったものの、閉店の27時まで叩かせてもらった。
チェコではなかなか叩けなかったので、ようやく目標達成といったところ。
閉店時間を過ぎても何故か居座っていてOKらしい店内。
バーの方々がエラく気に入ってくれて、CDを受け取ってもらう代わりにビールを頂く。あれ…閉店…?
発掘されたCDが無事に人に届いてよかったです。
飲んでいるとピーターが現れて、ついてきてくれと。
…もしや…。
店の一番上には小さな部屋があり、充分に察知できるアヤシイ雰囲気。
「キミに見せたいものがあるんだ…」なにやら棺桶のようなものを開き始める。
いつでも部屋から逃げられるような状態をキープしつつ、出てきたものは…
チェコでのライブ後にボスの部屋に呼び出される。充分に察知できるアヤシイ雰囲気。「キミに見せたいものがあるんだ…」なにやら棺桶のようなものを開き始める。いつでも部屋から逃げられるような状態をキープしつつ、出てきたものは… pic.twitter.com/L9t3SLcDBz
— ユージ・レルレ・カワグチ#stdrums (@rerure666) 2016年7月23日
一流のグラスハープ演奏でした。まー素晴らしかった。CDも頂きました。
日本の曲が好きなんだと、銀河鉄道999の曲もやってくれる。
いいもの見せて貰いました。頭からつま先までに充填された疑問と共に。
メンバーの所に戻ってこの件を報告しながら三たびワイワイやっていると、
降りてきたピーターが我々の前にやってきて、突如こう言った。
「私はジャパニーズポルノが好きだ」
さらばピーター。
文字どおり言葉を失った我々は店を出るのでした。永遠に、永遠にさらばだピーター。
バーにいたおじさまと、路上演奏を見てくれたらしい子ともう一軒行くことに。
時刻は朝4時を回っているが、一体何時までやっているのだろうか。
流石に酒も回ってきていている。Javiは飲み過ぎてイカレモードに突入。
6時過ぎに店を出て、結局寝たのは8時頃?長い1日が終わるのでした。