第5回 D−1ドラム選手権チャンピオン大会
雷王決定戦
真の日本一は誰だ!
優勝賞金300,000円
竜巻太郎/2007第1回優勝
HIKO/2007第1回準優勝
MASATO/2010第2回優勝
大角兼作/2010第2回準優勝
吉田慎太郎/2012第3回優勝
坂井啓伸/2012第3回準優勝
元木恭輔/2013第4回優勝
田中まさよし/2013第4回準優勝
【特別参加】
本田珠也
植村昌弘
のなか悟空
ユージ・カワグチ
審査員長/副島輝人/ジャズ批評家
審査員/松原隆一郎/東大教授
審査員/玉井新ニ/元・ジャズ批評編集長
審査員/森山威男
審査員/原田依幸
今年の2月末に新宿ANTIKNOCKで行われた
第二回ドラムチャンプロード
このイベントで優勝した際に、
出演されていた菊間さんからD-1ドラム選手権のお誘いを頂きました。
そもそもドラムチャンプロードというイベントも
D-1を見本にさせて頂いて考案したもの。
ドラムチャンプロードにおけるユルさとヌルさが削がれた
ただ殴り合いの世界。
しかも今回は第4回までの優勝者・準優勝者のみが集う
チャンピオン大会。
そこに加えたゲスト枠の1つをご招待頂いて。
新宿地下の一角でテングになっていたお調子者への洗礼。
とんでもない展開になったものでした。
当日、
にわか雨が降る新宿の地下道の出口を見事に間違えながらも
到着した新宿PIT INN.
再会の暖かさに緊張の糸が張り巡らされた異質な空気。
開演して、まずトーナメントのくじ引きが行われる。
僕はゲストという理由でシード枠を頂き、左ブロックを選択。
(撮影:石川 寧さん)
初戦は海外ツアーで急遽出場出来なくなった竜巻太郎さんの枠を、
これまでの大会でベスト4に入った3人が同時に演奏。
いよいよ始まる。
「よーい、スタート」
のなか悟空さんによる、高くないテンションの掛け声と共に、
静寂から一瞬で、3箇所同時に大爆発が起きた。
止まらないノイズと見えては千切れていくリズム。
見る場所がどんどん移り代わりして定まらない視点。
これがD-1か!!!
出場者でありながら、全試合に見入ってしまいました。
この3人戦で勝利したライガ君はなんと齢14歳!
ベスト4まで勝ち上がるのですが、
叩いているときの姿がドラムに対して純粋過ぎて。
その素直さが周りを全部巻き込んでしまう。
音でのコミュニケーションを勝手に取ってしまって、
対戦相手が仲間になってしまう光景は本当に美しかった。
優勝した本田珠也さんは1次元違う圧倒的な演奏でした。
何をどうすればどうなるか、全てを理解したプレイ。
スナイパーのように一瞬のスキを突いて畳み掛ける。
ジャズドラマーの枠に全く囚われない荒々しくも鋭い演奏。
そう、この方のプレイは常に「演奏」でした。
大先輩のHIKOさん、MASATOさんは勿論、
これまで結果を残してきた本物の方々と同じステージに立てて、
トーナメント表に名前が載っていて。
対戦が進行していけばいくほど、思い返していくと
今回の大会に出場できたことを誇りに感じていました。
(撮影:石川 寧さん)
僕の結果は、ドラマンデーでもご一緒させて頂いた
もっくんにシード初戦で負けてしまいました。
この大会で唯一、審査員全員が判定を棄権する事態に。
結果判定してもらって、3対2の結果がつきました。
どうやら本当に甲乙付け難い内容だったらしく、
駆け付けてくれた友人やお客さんから熱い激励を頂く。
もっくんはその後も勝ち上がって、
決勝で本田珠也さんと戦い準優勝。
だけれども、負けたことに変わりはなくて。
ドラムチャンプロードで優勝したときに、
この一角では抜きに出れる存在になれたと思いました。
D-1では、どうであろうと初戦敗退。
他の素晴らしいドラマーのプレイを拝見して、
本田珠也さんの次元違いのプレイに圧倒されて、
改めてイチから頑張ろうと痛感しました。
光栄だけど、やっぱり本当に悔しい。
もっともっと逸脱した存在になりたい。
(撮影:石川 寧さん)
dark side of the moon!!!
気付いたら席は全部埋まって立ち見で埋め尽くされた会場。
やっぱりよく出来た内容のイベントには人が集まるし、
出演側も告知したくなる。広めたくなる。
来て欲しいと願って、観たいと思う相互関係。
チケットチャージに対価がある。
企画を成立そのものに難易度はあるけど、
「難しく考える」ことじゃぁないんだな。
終わってHIKOさん、観に来てくださったJOKERさんと1枚。
今回の大会をもってD-1は一旦終了とされるそうで。
企画は勿論、その人望を持って審査員と出演者が集まって。
賞金まで用意されたのなか悟空さん。
本当にありがとう御座いました。
またの開催を心待ちにしております。
お誘い下さった菊間さんにも最大の謝辞を。
のなか悟空さん、審査員の松原隆一郎さんと。
それでは、続きはwebで。チーン。