とあるネジとの物語
とあるネジとの物語 vol.3 & 4
とあるネジとの物語 vol.5 ~そして世界は歪み~
dw 9000のネジシリーズ。
vol.2は自転車スピンオフ編でしたが、
このタイトルもシリーズ化してきました。
先日twitter上でツインペダルの話が盛り上がりました。
当時重さに定評のあるIRON COBRAを使用していたので、
このペダルのスムーズさに惚れ込み、
現場を問わないマルチな相棒として
ツインペダルのdw9002を購入しました。
しかしSPEEDKINGをメインペダルとして使っている現在、
出番はアナディメかサポートでのメタルバンドか。
速さを要求される現場が多いので、
ペダルとの相性に若干困っておりました。
dw9000のフリーフローティングロータードライブシステム。
この機構は従来のペダルとは一線を画しており、
初めて踏んだ方はそのスムーズに驚くばかりでしょう。
しかしどういうわけか、多くの方が
dw9000は軽い。という印象を抱いております。
使い込めばわかりますが、dw9000はスムーズなだけであって、
むしろ重いペダルの部類に入ると思います。
インターネットの評価とはなんとも信憑性に欠けるものです。
SPEEDKINGに慣れているので、ダイレクトドライブ。
PearlのDemon Driveか、YAMAHAのDFP9500Dか、AXIXか。
一通り試奏経験もあるのだけれども、決定打に欠ける。
何故なら、dw9000の最後の砦を崩していなかったからです。
ダブルチェーンで分厚いフットボード。
重さとなる要因の1つです。
付属品としてベルトもついているのですが、
ここまでは外せるんです。
問題はこれ。
チェーンとフットボードを留めているネジが外せません。
dwは数あるネジにロックタイトを塗っているので、
場合によってはネジ自体が捻じ切れてしまうことも。
とあるネジとの物語をシリーズ化させている要因です。
もしベルトに交換できたらどうなるんだろうか。
この思いが他メーカー乗り換えの躊躇となっておりました。
twitterでペダル話に花が咲く中、
ふと思い出した、機械関係で働いている友人の言葉。
ネジに合うドライバーを垂直に刺し込み、
ハンマーで叩いてネジとドライバーを密着させる。
体重をかけて回すと
歴史の扉を開いたような気持ちになりました。
数年間悩んでいた「栓」がとうとう外れたのです。
ベルトドライブの封印を解きます。
調節しやすい様に、1つ穴はフットボード側へと付けます。
チェーンドライブで使っていたネジだとベルトの穴に合わないので、
付属の皿が広いネジを使います。
この形状だとフープクランプの留め具と当たるので、
斜めに削って触れないようにしました。
そもそもこの金具が必要かも定かではありません。
この写真でもわかる通り、フープクランプの傷跡が残っております。
毎度のことながらこの辺りの構造が雑です。
いつかボードが割れないといいけど…。
遂に交換できたベルトドライブ。
ドライバーと金槌に
諦めるなと励まされ。
予想通り適度な軽さとなってくれました。
ボードのリバウンドを最大限に活かして踏みたいので、
踏み込むとフープクランプが当たり、
跳ね返るとドライブにボードが当たってしまう。
ペダルの稼動幅が狭いのがdw9000の欠点です。
ここを絶妙な調整で解消したいと思っております。
まだまだ、向き合いの旅は続く…。
ベルトドライブに変更したい方はご参考にして下さいませ。
それでは、続きはwebで。チーン。