11時頃に目覚める。Javiの家で寝落ちをしていたようだ。
昨夜の賑わいが嘘のように静まり返っている。
行かなければ。
荷物を纏めて帰ろうとしたとき、Javiが起きてきてくれた。
じゃあ、また会おうねと。
なんとも呆気ない別れ方だ。
旅とはこういうものなのかもしれない。
家に帰って荷造りをする。
まさか彼らもスネアの中に入るとは思っていなかっただろう。
meeは仕事に出てしまったのでもう居ない。
簡素な置き手紙を書いて、鍵を机の上に放った。
彼のサポート無くして、ここまでのゆとりは生まれなかっただろう。
食材は何でも使っていいと言ってくれて、
しばしばご飯を持って帰ってきてくれたこともあった。
飲みにも連れて行ってくれた。
こんな僕に何故ここまで尽くしてくれるのだろうか。
ほんとうにありがとう御座いました。
しっかり恩を返さなきゃいけないな。
最大重量の機材を息を切らして運ぶ。
地下鉄は比較的空いていて荷物置きにも余裕がある。
昨日録音した音源を聴いてみた。
はっきりいって、やりたい放題過ぎてなかなかに酷い。
だけれども漲るもの、熱いものを感じる音だった。
空港手前のActon Townで下車。
ん?何故グラスが2つ…
Javiと久し振りの再会。
最後に最後まで付き合いのいいヤツです。
GUINNESSに始まりSTRONGBOW、Kronenbourgと、ロンドン思い出3本セット。
後半は差し迫る時間を気にしながら無理矢理流し込んだ。
やや急足で駅へ到着し、反対方向に乗るJaviといよいよお別れ。
Billの分もと、2度ハグして別の階段を降りた。
電車に乗り、走り出すと共にイヤホンを取り出してRumble Onを聴いた。
前回は、この空港までの道のりに強い切なさを感じていたが、
今回はいよいよ全部やり切ったという気持ちからか
はたまた、また半年後を見据えているからだろうか
もう帰ろうかな。という気持ちにすらなっていた。
そう、また半年後に来ます。
この気持ちは最初、自分の裁量に過ぎないので曖昧なものだった。
だけれども今は、来ると宣言している。
新しい仲間がそれを確約させてしまったのだ。
またお金貯めなきゃ笑。
空港に到着して手続きをする。久し振りに日本語での会話をする。
僕って言語での意思疎通できるんだったな。
あっさりと飛行機に搭乗し、英国の地を発った。
航空会社から連絡があって、乗る予定の航空機が欠航となり
代わりに帰りはANAに乗れることとなった。
一体何が違うのか
全然違った。(ビールが)
主力メーカー選びたい放題。
更にラッキーなことに、隣が空席。
天国かいここは。
飲んで、本読んで、飲んで、クラプトンのライヴ映像観て、飲んで、寝て。
起きて、飲んで、食事出てきて、ブログ書いていたらあっという間に到着。
前回も帰りは早かったなぁ。
そしてこの時間が新たなる発見を起こしてくれた。
この数週間、殆ど自分のドラムの音ばかりを聴いていたため
久し振りに落ち着いて他者の演奏を聴くと、
自分の長所・短所が改めて浮き彫りになったのだ。
新たなる悟りを開けたような気持になった。
ANAはビールもだけど食事が美味しかった印象。
機内も清潔だし快適でした。
椅子がリクライニングできないのは何故だ…。
着陸態勢に入る前に音楽をLED ZEPPELIN IIに変更。
Rumble Onで着陸したのはまるで申し合わせたかのようだった。
穏やかな空が広がっていた東京。
空港から電車に乗ると、どんどん人が押し込まれてくる。
目を逸らしながら。
新宿駅では人が多すぎて別の酔い方をしそうになった。
すっかり忘れていた。こんなにゴミゴミと、陰湿だったっけ。
最後の力を振り絞るかの如く、肩で息をしながら家に到着。
帰ってきた。いつもの低い天井がお出迎えしてくれる。
スーツケースからもいよいよ限界を感じさせられた。
厳しい旅を本当にお疲れ様。
実は左足首を挫いていて、こちらも悲鳴を上げている。
満身創痍。
こうして今回の旅はおしまい。
始まりれば終わりがあり、終わりは始まりを意味する。
明日から日常に戻る。レッスンとサポートが待っている。
また半年後の「修行」に備えて、もっともっと上手くなろう。
ロンドンよ、待っていて下さい。
Thank you all friends!
especially Javi, Bill from "EVEREST", Kiki and Mee.
see you soon!
それでは、続きはwebで。チーン。