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とあるネジとの物語 vol.6 ~世代交代~

とあるネジとの物語
とあるネジとの物語 vol.3 & 4
とあるネジとの物語 vol.5 ~そして世界は歪み~


dw 9000のネジシリーズ。
vol.2は自転車スピンオフ編でしたが、
このタイトルもシリーズ化してきました。


先日twitter上でツインペダルの話が盛り上がりました。
当時重さに定評のあるIRON COBRAを使用していたので、
このペダルのスムーズさに惚れ込み、
現場を問わないマルチな相棒として
ツインペダルのdw9002を購入しました。
しかしSPEEDKINGをメインペダルとして使っている現在、
出番はアナディメかサポートでのメタルバンドか。
速さを要求される現場が多いので、
ペダルとの相性に若干困っておりました。


dw9000のフリーフローティングロータードライブシステム。
この機構は従来のペダルとは一線を画しており、
初めて踏んだ方はそのスムーズに驚くばかりでしょう。
しかしどういうわけか、多くの方が
dw9000は軽い。という印象を抱いております。
使い込めばわかりますが、dw9000はスムーズなだけであって、
むしろ重いペダルの部類に入ると思います。
インターネットの評価とはなんとも信憑性に欠けるものです。


SPEEDKINGに慣れているので、ダイレクトドライブ。
PearlのDemon Driveか、YAMAHAのDFP9500Dか、AXIXか。
一通り試奏経験もあるのだけれども、決定打に欠ける。


何故なら、dw9000の最後の砦を崩していなかったからです。










ファイル 362-1.jpg
ダブルチェーンで分厚いフットボード。
重さとなる要因の1つです。
付属品としてベルトもついているのですが、










ファイル 362-2.jpg
ここまでは外せるんです。
問題はこれ。
チェーンとフットボードを留めているネジが外せません。
dwは数あるネジにロックタイトを塗っているので、
場合によってはネジ自体が捻じ切れてしまうことも。
とあるネジとの物語をシリーズ化させている要因です。


もしベルトに交換できたらどうなるんだろうか。
この思いが他メーカー乗り換えの躊躇となっておりました。
twitterでペダル話に花が咲く中、
ふと思い出した、機械関係で働いている友人の言葉。










ファイル 362-3.jpg
ネジに合うドライバーを垂直に刺し込み、
ハンマーで叩いてネジとドライバーを密着させる。
体重をかけて回すと










ファイル 362-4.jpg
歴史の扉を開いたような気持ちになりました。
数年間悩んでいた「栓」がとうとう外れたのです。










ファイル 362-5.jpg
ベルトドライブの封印を解きます。
調節しやすい様に、1つ穴はフットボード側へと付けます。










ファイル 362-6.jpg
チェーンドライブで使っていたネジだとベルトの穴に合わないので、
付属の皿が広いネジを使います。










ファイル 362-7.jpg
ベルトとフットボードを噛み合わせる部品。










ファイル 362-8.jpg
この形状だとフープクランプの留め具と当たるので、
斜めに削って触れないようにしました。
そもそもこの金具が必要かも定かではありません。










ファイル 362-4.jpg
この写真でもわかる通り、フープクランプの傷跡が残っております。
毎度のことながらこの辺りの構造が雑です。
いつかボードが割れないといいけど…。










ファイル 362-9.jpg
遂に交換できたベルトドライブ。
ドライバーと金槌に
諦めるなと励まされ。
予想通り適度な軽さとなってくれました。
ボードのリバウンドを最大限に活かして踏みたいので、
踏み込むとフープクランプが当たり、
跳ね返るとドライブにボードが当たってしまう。
ペダルの稼動幅が狭いのがdw9000の欠点です。
ここを絶妙な調整で解消したいと思っております。
まだまだ、向き合いの旅は続く…。


ベルトドライブに変更したい方はご参考にして下さいませ。
それでは、続きはwebで。チーン。