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!! Ludwig Speed King Bass Drum Pedal Restoration !!

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ということで、この前の記事でちょっぴり触れた新しい相棒!
ラディック60年代のスピードキングペダルです。
いつもの紹介となってしまいますが、John BonhamやRingo Starrを始めとする
多くのドラマーと名演を支えた、Ludwig社における名機中の名機です。


左右の支柱にスプリングが合計2本内蔵されている画期的構造に加えて、
現代で言うところのダイレクトドライブ。


Ludwigは今も尚SpeedKingをリリースし続けておりますが、
その基本構造はそのままにモデルチェンジもほぼされずにあるところからも、
いかに多くのプレイヤーから愛されているペダルかが伺えます。


入手時から良い手応えは有ったのですが、
やはり経年劣化が有るのか、色々複合された金属音が聞こえる…。
というわけで、レストア(オーバーホール)してみました。


といっても分解という分解はスプリング部分だけ。
調整箇所もスプリングの強弱・ビーターの長短しか有りません。
うーん潔い!









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支柱のスプリングが入っているネジを外す。
うーんこの時点で嫌な予感…。









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うぐえぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
50年の呪いが!!!!!!!!!!!
臭いもなかなかなものでした。
油は油で洗う。バーベキューの知恵です。
しかし2本ともで長さが違うとは。
本当は構造分解したいんだけどな~。
よく回転部のキャップが外れてしまっているSpeed Kingを見るので、
ここはキチンとチキンに行きます。
(ヨッ!ウマイ!)









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キレイになりました!
スプリングにはシャフトも入っていました。


支柱内にグリースをタップリ入れてスプリングを戻す。


すると…









ファイル 208-5.jpg
溢れ出てきました。
You Fool No Oneの呪いが!!!!!
本当はジブリ作品の怖いシーンばりにもっと大量に出てきたのですが、
驚き過ぎて写真を撮る前に拭き取ってしまったので、
残り香レベルです。
これがチキン流。


さてこれでスプリング部の掃除は完了。
試しに踏んでみると…


あれまだまだノイズが出る。


どこかな~とペダルに耳を澄ましてみると、


ドライブ部分にノイズが有ったので注油。
するとバッチリSMOOTH!!
良い感じです。


続いてフープクランプ。









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ちょっと見難いですが、クランプに遊びが結構あり、
その芯も左右にぐらつくので、プレイ中にクランプが外れかけるトラブルが結構起きました。









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そこで遊び部分に針金を履かせる。
これでぐら付きが無くなりました。イケメンの成せる業です。









あとはフットボードの掃除。
固形化した汚れが結構付いていたので、
思い切って金たわしで擦る。
バーベキューの知恵はとことんレストアに発揮されます。
その後研磨剤でよく磨きます。









ファイル 208-8.jpg
その時に気付いたのですが、フットボード右下脇にある汚れ。
これ何だろうと見ると、テープの跡でした。
画像の通り、ヒール部のプレートは通常の状態だとこの様に浮きます。
クローズ奏法では問題ないと思うのですが、ヒールを上げるとノイズが出てしまうのです。
予想するに前のオーナーはそれを防ぐ為にテープで固定していたのかなと。
因みにワタクシは1枚目の画像のように、ひっくり返してます。
こうすることで浮かなくなります。
なんでこんな構造にしたんだろうな…。









ファイル 208-9.jpg
というわけでレストア完了!
キレイになりました~。
あんまり変わらないけど!
稼動も良好!


そのサウンドですが、オープン奏法で真価を発揮してくれます。
僕のセットのバスドラムはノーホールなので、相性抜群!
抜ける、かつ奥深い低音を出してくれます。
これが別のペダルで同じビーターで試しても違う音になるんだから面白い!
練習パッドですら音が変わります。(笑)
予想するに華奢な構造が、音を殺さないのかなと。
ビーターの角度に対して素早いアクションもそのサウンドに一役買っていると思います。
現代のハードウェアはどれも重たいですからね~。
オープン奏法も同時にマスター出来るスグレモノ!
(カ?)


しっかしこのペダルでImmigrant SongとかYou Fool No Oneとか叩いてたんだから、
恐るべし超人達…。


それでは、続きはwebで。チーン。